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歪んだ愛情
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白濁で汚れた腹を拭いてやろうと、麻生が用意した温冷庫を開ける。
少し熱いおしぼりを広げ、適温で陽の腹に乗せたのだが
『さくや もっと』
拭かれる時間すら耐えられないのだろう。陽自ら腰をユラユラと揺すり始めた。
これまで2度目を強請られたことなどなかった。
随分と健康的になったとは言え、体力のない陽には1度の射精でも疲労感は人並み以上だろう。
汚れた腹を雑に拭って、再び陽の茎に指を絡める。
絡めた指を上下に動かせば鈴口から透明の雫が溢れる。
その雫を掬い裏筋から鈴口をクチクチと弄れば、たちまち雫の量が増えていく。
『ふぅっ うぅん』
艶の中に明かな苦痛が混じっている。やはり体力的には限界が近いのだろう。それでも媚薬に翻弄され朔也に縋る以外、陽には為す術がない。
続けざまに2度となれば、やはりすぐには達っせないのだろう。むずがる陽の身体を撫でながら指を動かすスピードを上げ射精を促す。
1度目よりも勢いもなく、量も少ないが2度目の白濁を放ったところで陽は気を失うように眠ってしまった。
改めて温かいおしぼりで身体中を清め、使っていないバスタオルで陽の身体を隠すように覆う。
漸くほんの少し冷静さを取り戻した朔也は、陽を発見した時からの1つの気がかりを確かめたい。
そして、確かめたくないとも思う。
陽は南野から何もされていなかったのか。媚薬を使われた時点で無事ではなかったのだが、強姦紛いのことをされなかったのか。
本来であれば佐伯の診察を待つべきなのだろう。しかし、そうなれば佐伯に陽の秘蕾を晒さなければならない。
佐伯と南野は違う。わかってはいるが佐伯であれば見せてもいいのかと言われれば、そうではない。
『でもなぁ』
万が一、見えない場所に乱暴なことをされていたら治療が必要になる。そうなれば佐伯の診察と治療が必須となるわけだが、可能な限り見せずに済ませたいと思うのは仕方ないだろう。
『陽、ちょっとだけごめんな』
朔也の膝の上で仰向けで寝ていた陽の身体を一動作で横臥させ秘蕾を覆っている薄い双丘を、そっと割り開いた。
固く閉じた秘蕾は何かを挿入された痕跡はない。入口に傷もなく酷いことをされた痕跡は残っていない。
『はぁ』
思わず知らず詰めていた息を吐き出す。バスタオルをかけ直し、改めて陽を腕の中に閉じ込める。
そして考えるのだ。
暴挙に及んだのは南野で、その南野を動かしたのは亜美だ。
それでも己のエゴで陽を傍に置いたから、陽をこんな目に遭わせてしまったのだろうか。
『ごめん』
意識のない陽に聞こえていないのは承知で謝罪の言葉を口にする。決して軽くない気持ちで謝罪する。
『でもな』
やっぱり、お前を離してやることはできない。
護るから。もうこんな目には遭わせないから。だから
傍にいてほしい。
少し熱いおしぼりを広げ、適温で陽の腹に乗せたのだが
『さくや もっと』
拭かれる時間すら耐えられないのだろう。陽自ら腰をユラユラと揺すり始めた。
これまで2度目を強請られたことなどなかった。
随分と健康的になったとは言え、体力のない陽には1度の射精でも疲労感は人並み以上だろう。
汚れた腹を雑に拭って、再び陽の茎に指を絡める。
絡めた指を上下に動かせば鈴口から透明の雫が溢れる。
その雫を掬い裏筋から鈴口をクチクチと弄れば、たちまち雫の量が増えていく。
『ふぅっ うぅん』
艶の中に明かな苦痛が混じっている。やはり体力的には限界が近いのだろう。それでも媚薬に翻弄され朔也に縋る以外、陽には為す術がない。
続けざまに2度となれば、やはりすぐには達っせないのだろう。むずがる陽の身体を撫でながら指を動かすスピードを上げ射精を促す。
1度目よりも勢いもなく、量も少ないが2度目の白濁を放ったところで陽は気を失うように眠ってしまった。
改めて温かいおしぼりで身体中を清め、使っていないバスタオルで陽の身体を隠すように覆う。
漸くほんの少し冷静さを取り戻した朔也は、陽を発見した時からの1つの気がかりを確かめたい。
そして、確かめたくないとも思う。
陽は南野から何もされていなかったのか。媚薬を使われた時点で無事ではなかったのだが、強姦紛いのことをされなかったのか。
本来であれば佐伯の診察を待つべきなのだろう。しかし、そうなれば佐伯に陽の秘蕾を晒さなければならない。
佐伯と南野は違う。わかってはいるが佐伯であれば見せてもいいのかと言われれば、そうではない。
『でもなぁ』
万が一、見えない場所に乱暴なことをされていたら治療が必要になる。そうなれば佐伯の診察と治療が必須となるわけだが、可能な限り見せずに済ませたいと思うのは仕方ないだろう。
『陽、ちょっとだけごめんな』
朔也の膝の上で仰向けで寝ていた陽の身体を一動作で横臥させ秘蕾を覆っている薄い双丘を、そっと割り開いた。
固く閉じた秘蕾は何かを挿入された痕跡はない。入口に傷もなく酷いことをされた痕跡は残っていない。
『はぁ』
思わず知らず詰めていた息を吐き出す。バスタオルをかけ直し、改めて陽を腕の中に閉じ込める。
そして考えるのだ。
暴挙に及んだのは南野で、その南野を動かしたのは亜美だ。
それでも己のエゴで陽を傍に置いたから、陽をこんな目に遭わせてしまったのだろうか。
『ごめん』
意識のない陽に聞こえていないのは承知で謝罪の言葉を口にする。決して軽くない気持ちで謝罪する。
『でもな』
やっぱり、お前を離してやることはできない。
護るから。もうこんな目には遭わせないから。だから
傍にいてほしい。
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