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それぞれの愛の形
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『あれ?智也?智也だよな?』
営業先から職場に帰る途中の電車内で学生時代の友人と偶然の再会を果たした
『杉山?杉山じゃん 久しぶりだな』
『智也 職場この辺なの?』
午後の比較的早い時間スーツにブリーフケースの俺を見て今が仕事中だと判断したのだろう
『いや 出先から職場に戻るとこ 職場は丸の内だよ』
『丸の内?偶然じゃん 俺もこれから丸の内で仕事』
お互いこの後 時間に余裕があることを知り東京駅に到着後コーヒーショップで ささやかな近況報告会と相成った
杉山は今 フリーのカメラマンとして身を立てているらしい
基本的には一眼レフで被写体の一瞬を切り取ることを仕事にしているものの 依頼があれば≪動くもの≫の撮影もしているそうだ
『世の中世知辛いからさ 食べてく為にはなんでもしてるよ』
苦笑いで話す杉山は これまでどんなものを撮ってきたのか いくつかピックアップして説明してくれたのだが その中に随分と魅力的なものが含まれていた
『プライベートAVの出張撮影ってのがな 結構需要があってさ』
プライベートAVか 奏多と俺の撮りたいな
杉山がまだ話してるのにも関わらず話を遮ってしまった
『杉山!俺も!俺も それ依頼していい?』
鳩が豆鉄砲を食ったような顔で 俺を見る杉山は
『あ あぁ 仕事の依頼なら受けるけどさ』
なんだ?歯切れが悪いな杉山
『お前のセックスとか見たくねーわ』
そっか 知り合いがセックスしてるとこ 積極的に見たいとは思わないよな
それは俺も解るな
でも 撮りたいな 奏多の綺麗な身体
せっかく綺麗な身体なんだから プロに撮ってもらったら キラッキラに輝くんだろうな
あまり乗り気じゃない杉山を口説き落として 再来週の土曜日の杉山のプロの腕と時間を買い取った
『友達価格』と称した割増料金を払ってまで懇願してしまった
でも
さあ 困った
杉山の時間は空けてもらったけど 問題は奏多をどう説き伏せるのかだ
ま どうにかなるか
特に頭の回転が良いわけでもなく お調子者のくせに小心者の俺は 奏多の機嫌を損ねてしまう可能性を考えて 杉山に依頼したことを なかなか言い出せずにいた
結局 時間は無情に過ぎて行き 何も言い出せないまま約束の日を迎えた
『ともクン どうしたの?なんか朝からソワソワしてる』
はい 朝からなんてもんじゃありません
なんなら先々週からずっとソワソワしています
『あ 今日さ午後友達が来るんだ』
そう午後イチで杉山が来るんだ
カメラを肩から下げて来ちゃうんだ
『えっ?じゃ僕帰った方がいい?』
ダメです 帰ってはダメです
『あ いや 奏多にも紹介したい友達なんだ』
紹介するだけじゃなくて そいつの前で俺とセックスもするんだけど
『お友達来るんなら ちょっと掃除しよっかな』
掃除機をかけ始めた奏多に倣い 俺もベッドのシーツを替え コンドームの在庫とローションの残量を確認する
うん 問題なし
そして 俺は決意した
今さらだ 奏多には何も告げずに始めてしまおう
怒られるかもしれないけど それが原因で別れるようなことにはならないはずだ
基本的に奏多は俺には甘い
怒られたら死ぬほど謝ろう
気持ちが決まれば 後は杉山を待つのみだ
インターホンが鳴ったところで杉山を迎え入れる
リビングに案内すれば奏多がキラキラの笑顔で杉山に自己紹介をしている
『智也のゆうj…』
最後までは言わせず
『俺の恋人 奏多』
さっさと俺が紹介する
一瞬動揺を見せた杉山だったけど 商売用っぽい笑顔で奏多に自己紹介している
『カメラマンの杉山です 今日はよろしく』
奏多さん 考えていますね
今日はよろしくって何?思っていますね?
『俺と奏多の愛の証を撮影してもらう為に呼んだんだ』
奏多さん もっと解らなくなってしまいましたか?
愛の証です 愛の証を撮影してもらって 後々まで遺すんですよ
それから たまにはそれを見ながら また盛り上がるんですよ
『智也 どこでやる?リビング?寝室?』
杉山『やる?』とか言わないでくださいよ
奏多には何も話していないんだから
もう少しオブラートも必要ですよ
そして質問に対する答えは もちろん寝室です
ゆっくりじっくり奏多を味わえますから
『奏多 寝室へ』
奏多さん 脚を少し踏ん張ってますね
何か不穏な空気を感じとりました?
でも もう手遅れです
半ば無理矢理 奏多を寝室に引きずり込んでしまいました
後ろから寝室に入った杉山は部屋の中をウロウロしてポジション取りを始めていますし後には引けませんよ
『ねぇ ともクン なに?どう言うこと?』
奏多さん 眉間に皺が寄っていますね
でも大丈夫 いつものように俺に任せてください
『奏多 目を閉じて』
こんな状況でも 俺に言われたら目を閉じてしまう奏多
俺のことを信用してくれてるんだよな
少し心が痛むけど 今更やめる気はない
既にデジタルビデオカメラを構えた杉山は俺を見て一度頷く
それを合図に 俺は奏多の額に口づける
後頭部と腰をしっかりと固定して目蓋に頬に そして唇に口づけを1つずつ
首筋にキスマークをいくつも付けながら奏多のニットを捲りあげる 薄桃色の乳首をスリッと撫でれば早々に甘い吐息が溢れている
一気にニットを剥けば 青磁よりも透明感のある肌が露になる
耳殻を甘噛みしながら乳首を可愛がれば 奏多の腕が俺の背中に回る
奏多が目を閉じているのをいいことに 杉山に目配せして薄桃色の乳首をアップで撮らせる
そのまま乳首に舌を這わせれば レンズ越しには さぞやいやらしい絵面が映っていることだろう
奏多の体も この後を期待して チノパンの前が少し持ち上がっている
いつもなら少し焦らすところだけど 早く奏多の裸をカメラに収めたくて チノパンと下着を纏めて剥ぎ取る
目を開けたら現実を受け止めなければならないと思っているのか
瞼を持ち上げないまま俺の愛撫に身を委ねている奏多
エッチで可愛い
カメラは何も纏っていない奏多の体の上から下まで余すことなく捉えている
喘がせたい カメラの前で奏を目一杯喘がせたい
頑張れ俺!
今まで何度も体を重ねてきたのだから 奏多の弱いところは研究済だ
だが俺は考える
プライベートAVとて 奏多が出演するのであれば芸術作品となる
であれば 俺も芸術的なエロスを奏多から引き出さなければ それが俺の使命だ!
仰向けに寝かせた奏多の右脚を恭しく持上げ 足の甲にキスをする
そのまま足首の角度を変え足の裏にもキスをする
擽ったそうにした奏多が可愛かったから足の指1本1本も丁寧に舐る 指と指の間にも舌を這わせれば
『んんっ あぁ ともクン あぁっ』
嬌声を上げながら身を捩る
反対の足も同じようにペチュペチュと舐れば 徐々に奏多の息が上がる
足の指先から 踝 脹ら脛 膝裏と甘い奏多を味わいながら内腿にたどり着き いくつも所有の徴を落とす
何日かしたら消えてしまうそれも 映像としては残せるのだから
足の付け根 ふぐりの横の窪みに舌を這わせれば 今までよりも高く甘い声が上がる
奏多の弱いところだ
執拗にそこを舐めると 奏多の自身がぐんと熱を上げる
せっかくだから ふぐりも口に含みやわやわと刺激しながら 勃ち上がったモノを上下に扱く
色素の薄い奏多のそれは透明の粘液に覆われテラテラと淫靡な光を放っている
カメラ越しに映るそれも 艶やかだろうな
ローションの蓋をカチッと開ければ それにすら反応する奏多
俺がローションを手に取ったら次にどうなるか 解ってるからだろう
奏多の腰の下にクッションをあてがい 大きく脚を開かせると杉山は俺の斜め後ろから すかさず ズームする
指先でローションを温めて後孔の襞1枚1枚を撫でるように広げていく
つぷり と指を咥えさせれば 指を中へと誘うように蠢く
『奏多のヒクヒクしてる ペニスも雫を垂らして』
せっかくの動画 音も拾ってくれるのだから使わなければ
『奏多どこが気持ちいい?教えて』
普段は敢えて そんなこと聞かないけど
この異常事態で奏多がなんて答えるのか
それとも 答えてくれないのか
いや やっぱり答えを聞きたいから もう一度催促してしまう
『奏多 教えて』
中の指をくるりと動かせば
『お尻の中 ともクンが触ってるとこ 気持ちいぃっ』
奏多 入口弄られるの好きだもんな しかも いつもは恥ずかしがって言わないようなことまで言ってくれています
はい そんな奏多を見ていたら誰でも興奮しますよね
人差指と中指のクロスフィンガーを少しずつ捩じ込めば 奏多の体がピクンッと跳ねる
そのまま前後にスライドさせれば 充血した痼を指先に感じる
至近距離で それを映像に収める杉山は 普段隠されている その場所を小さな液晶モニターいっぱいに切り取ってくれている
綺麗だろ?俺の奏多
俺はいつも そう思っている
容姿ももちろん綺麗だけど 世間に向ける穏やかな視線も柔らかな考え方も そして今俺の指を咥え込んで離さないココも全部綺麗だ
そんな綺麗な奏多を見ていれば 俺の中心にも自然と熱が集まるわけで ホントはそろそろ挿入れたいよ
でも ここは我慢だ もっともっと淫靡で綺麗な奏多を引き出すのが今日の俺の役目ですから
後孔の指を3本に増やして 反対の手で奏多の雁首をくるくる撫でる 裏筋を擦りながら痼をノックすれば 奏多の顎がくっと上がり 継いで全身がピクピクと痙攣する
奏多さん 中だけでイきましたね?
でも まだまだです
まだ白濁を吐かせるつもりはないから 裏筋を弄る手を止めて 後ろの痼だけを執拗に責める
『あっ あっ あっ ともクン あっ あっ』
痼をノックするタイミンで同時に漏れる嬌声で俺の中心も鎌首を擡げる
絶頂から降りることができず 過ぎる快感が辛いのだろう
奏多の眦にうっすらと涙が浮かぶ
『奏多 気持ちいい?』
意地悪な質問に 呼吸も整わないまま 必死に答える奏多が愛おしい
『ともクン 気持ちいぃ お尻も んんっ 体全部 気持ちいぃっ んっ』
ここまできたら いつもは正常位でガンガン奥まで責めるけど
それじゃ絵的にイマイチだよな
仰向けの奏多を抱き起こして 俺の太股を跨がせる
俺はそのまま仰向けになって 奏多を見上げる
『奏多 俺のにコンドームつけて』
かぁっと耳まで赤くなったけど ポップなパッケージの端っこを唇に挟んでピリッと破く姿が艶かしい
準備万端の俺にコンドームを被せると 奏多が予想外の行動に出た
???奏多さん…何を???
あろうことか俺に跨がった奏多は 後孔に俺をあてがい 自ら体を沈め始めた
俺の視線の端で杉山がカメラを構えている
イイ絵 撮ってくれよ
体を重ねるようになってから随分と経つが こんなことは初めてだ
恐る恐る腰を落とす奏多は少し苦しそうで 健気なそれに俺の中心も更に大きくる
『んんっ ともクンっ 大きくっ しないでっ んっ』
こんな状況で そんな要求呑めません
奏多のふぐりと俺の下生えが触れあったところで 奏多が安堵の息を吐く
『智也 自分で撮れ』
俺の右手にベルトでカメラを固定すると 杉山がカメラの角度を調整する
ハメ撮りってヤツだ
下から奏多を愛でながら ユルユルと腰を動かせば 奏多の中心から雫が溢れているのが見てとれる
このアングルいいな きっちりカメラに収めよう
俺がハメ撮りを満喫している間 杉山がデジカメで瞬間 瞬間の奏多と俺を拾い上げている音がする
この異常な空間で 奏多はただただ快感だけを追っている
前後に腰を動かしながら中のイイトコロを探しているのだろう
なんてイイ眺め 俺これだけでイケます
暫くそのままのアングルで奏多を愛でていたのだけど せっかくのプライベートAVなのです
どうしてもトライしたい体位をとる為に ビデオカメラは杉山に返しますよ
上体を起し奏多と向かい合う
唇を合わせ舌で間をノックすれば 奏多はすぐに迎え入れてくれる
ひとしきり唾液の交換を楽しみ 奏多の腰を抱え後孔に収められたままの俺の中心を軸にクルッと反転させる 背面座位だ
そして 奏多と俺の視線の先には杉山がカメラを構えている
『奏多 カメラを見て』
奏多の後ろにいる俺からは見えないけれど 杉山が軽く頷いたところをみると 奏多はカメラを見ているのだろう
奏多の腹に腕を回し薄桃色の乳首を捏ねる
同時に後孔を突き上げれば 奏多の全身に力が入る
快感に翻弄され グズグズになってそれでもカメラから目を反らさずにいるのだろう
少し白濁の混じった粘液が溢れた鈴口を撫で 裏筋を擦れば 奏多のふぐりが持ち上がるのが解る
突き上げのスピードは変えず裏筋を擦り続ければ 勢いよく白濁が飛び散る
何度か白濁を飛ばし 弛緩した奏多の中で俺もすぐに爆ぜる
爆ぜても硬度を保ったままの俺自身をズルンと奏多から抜き出した所で 杉山が録画を止めたようだ
事後の揺蕩うような穏やかな空気を楽しみながら 啄むようなキスをどちらからともなく繰り返す
それでも やはり賢者タイムはやってくる
俺は罪悪感に苛まれながら
『奏多 ごめん 相談もなくこんなことして』
ハグしたまま頭を下げる
『あ えっと いいの 僕も楽しかったから』
頬を紅潮させた奏多が額を俺の肩に擦り付けている
生奏多も可愛い レンズ越しでも可愛い
『撮られる快感 』
覚えてしまいました
後日 杉山から郵送されてきたCD-ROMのジャケットとレーベルは奏多のイキ顔
『編集はプロじゃないけど』
と言っていた杉山だが なかなかどうして売り物のアダルトビデオと遜色ない完成度だった
編集前の動画の生データと写真がセーブされたUSBメモリ
そしてプリントアウトされたスチール写真に同封されていた杉山の手書きメッセージには
『2人の夜のお伴に』
と添えられていたが
はい
もちろん そうさせていただいてます
奏多が俺の部屋に遊びに来る度に エロい自分たちを見ながら盛っています
これが杉山によって開かれた新たな扉
そして2人が見つけた新たな愛の形
営業先から職場に帰る途中の電車内で学生時代の友人と偶然の再会を果たした
『杉山?杉山じゃん 久しぶりだな』
『智也 職場この辺なの?』
午後の比較的早い時間スーツにブリーフケースの俺を見て今が仕事中だと判断したのだろう
『いや 出先から職場に戻るとこ 職場は丸の内だよ』
『丸の内?偶然じゃん 俺もこれから丸の内で仕事』
お互いこの後 時間に余裕があることを知り東京駅に到着後コーヒーショップで ささやかな近況報告会と相成った
杉山は今 フリーのカメラマンとして身を立てているらしい
基本的には一眼レフで被写体の一瞬を切り取ることを仕事にしているものの 依頼があれば≪動くもの≫の撮影もしているそうだ
『世の中世知辛いからさ 食べてく為にはなんでもしてるよ』
苦笑いで話す杉山は これまでどんなものを撮ってきたのか いくつかピックアップして説明してくれたのだが その中に随分と魅力的なものが含まれていた
『プライベートAVの出張撮影ってのがな 結構需要があってさ』
プライベートAVか 奏多と俺の撮りたいな
杉山がまだ話してるのにも関わらず話を遮ってしまった
『杉山!俺も!俺も それ依頼していい?』
鳩が豆鉄砲を食ったような顔で 俺を見る杉山は
『あ あぁ 仕事の依頼なら受けるけどさ』
なんだ?歯切れが悪いな杉山
『お前のセックスとか見たくねーわ』
そっか 知り合いがセックスしてるとこ 積極的に見たいとは思わないよな
それは俺も解るな
でも 撮りたいな 奏多の綺麗な身体
せっかく綺麗な身体なんだから プロに撮ってもらったら キラッキラに輝くんだろうな
あまり乗り気じゃない杉山を口説き落として 再来週の土曜日の杉山のプロの腕と時間を買い取った
『友達価格』と称した割増料金を払ってまで懇願してしまった
でも
さあ 困った
杉山の時間は空けてもらったけど 問題は奏多をどう説き伏せるのかだ
ま どうにかなるか
特に頭の回転が良いわけでもなく お調子者のくせに小心者の俺は 奏多の機嫌を損ねてしまう可能性を考えて 杉山に依頼したことを なかなか言い出せずにいた
結局 時間は無情に過ぎて行き 何も言い出せないまま約束の日を迎えた
『ともクン どうしたの?なんか朝からソワソワしてる』
はい 朝からなんてもんじゃありません
なんなら先々週からずっとソワソワしています
『あ 今日さ午後友達が来るんだ』
そう午後イチで杉山が来るんだ
カメラを肩から下げて来ちゃうんだ
『えっ?じゃ僕帰った方がいい?』
ダメです 帰ってはダメです
『あ いや 奏多にも紹介したい友達なんだ』
紹介するだけじゃなくて そいつの前で俺とセックスもするんだけど
『お友達来るんなら ちょっと掃除しよっかな』
掃除機をかけ始めた奏多に倣い 俺もベッドのシーツを替え コンドームの在庫とローションの残量を確認する
うん 問題なし
そして 俺は決意した
今さらだ 奏多には何も告げずに始めてしまおう
怒られるかもしれないけど それが原因で別れるようなことにはならないはずだ
基本的に奏多は俺には甘い
怒られたら死ぬほど謝ろう
気持ちが決まれば 後は杉山を待つのみだ
インターホンが鳴ったところで杉山を迎え入れる
リビングに案内すれば奏多がキラキラの笑顔で杉山に自己紹介をしている
『智也のゆうj…』
最後までは言わせず
『俺の恋人 奏多』
さっさと俺が紹介する
一瞬動揺を見せた杉山だったけど 商売用っぽい笑顔で奏多に自己紹介している
『カメラマンの杉山です 今日はよろしく』
奏多さん 考えていますね
今日はよろしくって何?思っていますね?
『俺と奏多の愛の証を撮影してもらう為に呼んだんだ』
奏多さん もっと解らなくなってしまいましたか?
愛の証です 愛の証を撮影してもらって 後々まで遺すんですよ
それから たまにはそれを見ながら また盛り上がるんですよ
『智也 どこでやる?リビング?寝室?』
杉山『やる?』とか言わないでくださいよ
奏多には何も話していないんだから
もう少しオブラートも必要ですよ
そして質問に対する答えは もちろん寝室です
ゆっくりじっくり奏多を味わえますから
『奏多 寝室へ』
奏多さん 脚を少し踏ん張ってますね
何か不穏な空気を感じとりました?
でも もう手遅れです
半ば無理矢理 奏多を寝室に引きずり込んでしまいました
後ろから寝室に入った杉山は部屋の中をウロウロしてポジション取りを始めていますし後には引けませんよ
『ねぇ ともクン なに?どう言うこと?』
奏多さん 眉間に皺が寄っていますね
でも大丈夫 いつものように俺に任せてください
『奏多 目を閉じて』
こんな状況でも 俺に言われたら目を閉じてしまう奏多
俺のことを信用してくれてるんだよな
少し心が痛むけど 今更やめる気はない
既にデジタルビデオカメラを構えた杉山は俺を見て一度頷く
それを合図に 俺は奏多の額に口づける
後頭部と腰をしっかりと固定して目蓋に頬に そして唇に口づけを1つずつ
首筋にキスマークをいくつも付けながら奏多のニットを捲りあげる 薄桃色の乳首をスリッと撫でれば早々に甘い吐息が溢れている
一気にニットを剥けば 青磁よりも透明感のある肌が露になる
耳殻を甘噛みしながら乳首を可愛がれば 奏多の腕が俺の背中に回る
奏多が目を閉じているのをいいことに 杉山に目配せして薄桃色の乳首をアップで撮らせる
そのまま乳首に舌を這わせれば レンズ越しには さぞやいやらしい絵面が映っていることだろう
奏多の体も この後を期待して チノパンの前が少し持ち上がっている
いつもなら少し焦らすところだけど 早く奏多の裸をカメラに収めたくて チノパンと下着を纏めて剥ぎ取る
目を開けたら現実を受け止めなければならないと思っているのか
瞼を持ち上げないまま俺の愛撫に身を委ねている奏多
エッチで可愛い
カメラは何も纏っていない奏多の体の上から下まで余すことなく捉えている
喘がせたい カメラの前で奏を目一杯喘がせたい
頑張れ俺!
今まで何度も体を重ねてきたのだから 奏多の弱いところは研究済だ
だが俺は考える
プライベートAVとて 奏多が出演するのであれば芸術作品となる
であれば 俺も芸術的なエロスを奏多から引き出さなければ それが俺の使命だ!
仰向けに寝かせた奏多の右脚を恭しく持上げ 足の甲にキスをする
そのまま足首の角度を変え足の裏にもキスをする
擽ったそうにした奏多が可愛かったから足の指1本1本も丁寧に舐る 指と指の間にも舌を這わせれば
『んんっ あぁ ともクン あぁっ』
嬌声を上げながら身を捩る
反対の足も同じようにペチュペチュと舐れば 徐々に奏多の息が上がる
足の指先から 踝 脹ら脛 膝裏と甘い奏多を味わいながら内腿にたどり着き いくつも所有の徴を落とす
何日かしたら消えてしまうそれも 映像としては残せるのだから
足の付け根 ふぐりの横の窪みに舌を這わせれば 今までよりも高く甘い声が上がる
奏多の弱いところだ
執拗にそこを舐めると 奏多の自身がぐんと熱を上げる
せっかくだから ふぐりも口に含みやわやわと刺激しながら 勃ち上がったモノを上下に扱く
色素の薄い奏多のそれは透明の粘液に覆われテラテラと淫靡な光を放っている
カメラ越しに映るそれも 艶やかだろうな
ローションの蓋をカチッと開ければ それにすら反応する奏多
俺がローションを手に取ったら次にどうなるか 解ってるからだろう
奏多の腰の下にクッションをあてがい 大きく脚を開かせると杉山は俺の斜め後ろから すかさず ズームする
指先でローションを温めて後孔の襞1枚1枚を撫でるように広げていく
つぷり と指を咥えさせれば 指を中へと誘うように蠢く
『奏多のヒクヒクしてる ペニスも雫を垂らして』
せっかくの動画 音も拾ってくれるのだから使わなければ
『奏多どこが気持ちいい?教えて』
普段は敢えて そんなこと聞かないけど
この異常事態で奏多がなんて答えるのか
それとも 答えてくれないのか
いや やっぱり答えを聞きたいから もう一度催促してしまう
『奏多 教えて』
中の指をくるりと動かせば
『お尻の中 ともクンが触ってるとこ 気持ちいぃっ』
奏多 入口弄られるの好きだもんな しかも いつもは恥ずかしがって言わないようなことまで言ってくれています
はい そんな奏多を見ていたら誰でも興奮しますよね
人差指と中指のクロスフィンガーを少しずつ捩じ込めば 奏多の体がピクンッと跳ねる
そのまま前後にスライドさせれば 充血した痼を指先に感じる
至近距離で それを映像に収める杉山は 普段隠されている その場所を小さな液晶モニターいっぱいに切り取ってくれている
綺麗だろ?俺の奏多
俺はいつも そう思っている
容姿ももちろん綺麗だけど 世間に向ける穏やかな視線も柔らかな考え方も そして今俺の指を咥え込んで離さないココも全部綺麗だ
そんな綺麗な奏多を見ていれば 俺の中心にも自然と熱が集まるわけで ホントはそろそろ挿入れたいよ
でも ここは我慢だ もっともっと淫靡で綺麗な奏多を引き出すのが今日の俺の役目ですから
後孔の指を3本に増やして 反対の手で奏多の雁首をくるくる撫でる 裏筋を擦りながら痼をノックすれば 奏多の顎がくっと上がり 継いで全身がピクピクと痙攣する
奏多さん 中だけでイきましたね?
でも まだまだです
まだ白濁を吐かせるつもりはないから 裏筋を弄る手を止めて 後ろの痼だけを執拗に責める
『あっ あっ あっ ともクン あっ あっ』
痼をノックするタイミンで同時に漏れる嬌声で俺の中心も鎌首を擡げる
絶頂から降りることができず 過ぎる快感が辛いのだろう
奏多の眦にうっすらと涙が浮かぶ
『奏多 気持ちいい?』
意地悪な質問に 呼吸も整わないまま 必死に答える奏多が愛おしい
『ともクン 気持ちいぃ お尻も んんっ 体全部 気持ちいぃっ んっ』
ここまできたら いつもは正常位でガンガン奥まで責めるけど
それじゃ絵的にイマイチだよな
仰向けの奏多を抱き起こして 俺の太股を跨がせる
俺はそのまま仰向けになって 奏多を見上げる
『奏多 俺のにコンドームつけて』
かぁっと耳まで赤くなったけど ポップなパッケージの端っこを唇に挟んでピリッと破く姿が艶かしい
準備万端の俺にコンドームを被せると 奏多が予想外の行動に出た
???奏多さん…何を???
あろうことか俺に跨がった奏多は 後孔に俺をあてがい 自ら体を沈め始めた
俺の視線の端で杉山がカメラを構えている
イイ絵 撮ってくれよ
体を重ねるようになってから随分と経つが こんなことは初めてだ
恐る恐る腰を落とす奏多は少し苦しそうで 健気なそれに俺の中心も更に大きくる
『んんっ ともクンっ 大きくっ しないでっ んっ』
こんな状況で そんな要求呑めません
奏多のふぐりと俺の下生えが触れあったところで 奏多が安堵の息を吐く
『智也 自分で撮れ』
俺の右手にベルトでカメラを固定すると 杉山がカメラの角度を調整する
ハメ撮りってヤツだ
下から奏多を愛でながら ユルユルと腰を動かせば 奏多の中心から雫が溢れているのが見てとれる
このアングルいいな きっちりカメラに収めよう
俺がハメ撮りを満喫している間 杉山がデジカメで瞬間 瞬間の奏多と俺を拾い上げている音がする
この異常な空間で 奏多はただただ快感だけを追っている
前後に腰を動かしながら中のイイトコロを探しているのだろう
なんてイイ眺め 俺これだけでイケます
暫くそのままのアングルで奏多を愛でていたのだけど せっかくのプライベートAVなのです
どうしてもトライしたい体位をとる為に ビデオカメラは杉山に返しますよ
上体を起し奏多と向かい合う
唇を合わせ舌で間をノックすれば 奏多はすぐに迎え入れてくれる
ひとしきり唾液の交換を楽しみ 奏多の腰を抱え後孔に収められたままの俺の中心を軸にクルッと反転させる 背面座位だ
そして 奏多と俺の視線の先には杉山がカメラを構えている
『奏多 カメラを見て』
奏多の後ろにいる俺からは見えないけれど 杉山が軽く頷いたところをみると 奏多はカメラを見ているのだろう
奏多の腹に腕を回し薄桃色の乳首を捏ねる
同時に後孔を突き上げれば 奏多の全身に力が入る
快感に翻弄され グズグズになってそれでもカメラから目を反らさずにいるのだろう
少し白濁の混じった粘液が溢れた鈴口を撫で 裏筋を擦れば 奏多のふぐりが持ち上がるのが解る
突き上げのスピードは変えず裏筋を擦り続ければ 勢いよく白濁が飛び散る
何度か白濁を飛ばし 弛緩した奏多の中で俺もすぐに爆ぜる
爆ぜても硬度を保ったままの俺自身をズルンと奏多から抜き出した所で 杉山が録画を止めたようだ
事後の揺蕩うような穏やかな空気を楽しみながら 啄むようなキスをどちらからともなく繰り返す
それでも やはり賢者タイムはやってくる
俺は罪悪感に苛まれながら
『奏多 ごめん 相談もなくこんなことして』
ハグしたまま頭を下げる
『あ えっと いいの 僕も楽しかったから』
頬を紅潮させた奏多が額を俺の肩に擦り付けている
生奏多も可愛い レンズ越しでも可愛い
『撮られる快感 』
覚えてしまいました
後日 杉山から郵送されてきたCD-ROMのジャケットとレーベルは奏多のイキ顔
『編集はプロじゃないけど』
と言っていた杉山だが なかなかどうして売り物のアダルトビデオと遜色ない完成度だった
編集前の動画の生データと写真がセーブされたUSBメモリ
そしてプリントアウトされたスチール写真に同封されていた杉山の手書きメッセージには
『2人の夜のお伴に』
と添えられていたが
はい
もちろん そうさせていただいてます
奏多が俺の部屋に遊びに来る度に エロい自分たちを見ながら盛っています
これが杉山によって開かれた新たな扉
そして2人が見つけた新たな愛の形
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(ムーンライトノベルにも掲載しています)
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お客様と商品
あかまロケ
BL
馬鹿で、不細工で、性格最悪…なオレが、衣食住提供と引き換えに体を売る相手は高校時代一度も面識の無かったエリートモテモテイケメン御曹司で。オレは商品で、相手はお客様。そう思って毎日せっせとお客様に尽くす涙ぐましい努力のオレの物語。(*ムーンライトノベルズ・pixivにも投稿してます。)
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美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
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