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11話 悪役令嬢は蚊帳の外
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羨ましい、と君は言った。
なら、僕は君の望むままにしてみせる。
たとえどんな障害がそこに在ろうとも。
僕が君の未来に、姿を見せることがなかったとしても。
だから──そんな顔をしないでほしい。
壇上でにらみ合う二人。
投げつけられた手袋が顔に張り付き、するりと落ちた。
「手が滑った……というわけではないらしいな。エドアルド」
「貴方こそ口を滑らせすぎだ。これ以上は看過できません」
「ほう。看過できなければどうする」
「決闘で決着をつけたい。逃げたければ構いませんが」
「安い挑発だな」
「高くすれば買えないかと思いまして」
私はぽかんと二人の成り行きをみている。
エドがアベルに決闘? なんで?
「いいだろう。王族に退路はない。だが何を賭ける」
「何であろうと賭けられますよ」
「命でもか」
「無論です」
何が起きているのかわからず蚊帳の外だった生徒たちも、その言葉でにわかに活気つき始める。
なにやらとんでもないことが起きているぞ、と。
少なくとも、王家に対して命を賭けると言い放ち、それが不履行になることなどありえないのだから。
そしてアベルは、国内でも有数の実力者と呼び声高い。
「軽い命もあったものだ。知らないならば教えてやろう。お前が唯一満点を取りそこなった戦闘術。俺が満点を取った唯一の生徒だ。謝るなら許してやるが?」
「……はぁ」
エドが露骨にため息を吐く。
「どうした、ため息とは」
「いえ、御託が長いなと思いまして。それで僕を眠らせようという手だとしたら、好手ながら王の戦法にしては姑息だろうと思って。つい」
アベルの顔に青筋が立つ。
畳みかけられる煽りが、流石に頭に来たらしい。
「成程……どうやら、余程死にたいらしい。いいだろう、受けてやる」
アベルが落ちた手袋を拾い上げる。
瞬間、ホールが歓声に沸いた。
「おい、これどうなるんだ!?」
「わからねぇ……けど、戦闘術で唯一の満点ってことは、アベル様は一年生最強ってことじゃないのか!? あの平民の命はないぜ!」
「でもあの平民、学年一位の成績なんだろ! なにか奥の手でもあるんじゃないか?」
がやがやと盛り上がる野次馬達。
「観客たちも沸き始めたようだ。それで、なんだ? 貴様の望みを聞いてやろう。必要ないとは思うが、決闘には礼を尽くさねばならないからな」
「決まっています。二度とあの人に関わるな」
え、あの人って、私?
いや、私だろう。エドは、私のためにこんな大それたことを始めたの?
……困る。
「いいだろう。どうせ聞く必要はないのだ。命でもなんでも賭けてやるがいいのか?」
「もしかしてウケ狙いですか? ここでは王家ではない、とか言っていましたっけ。頼まれたって要りませんよ。王家の肩書のないあなたに価値があるとでも思いあがってるんですか?」
エドが嗤い、アベルが彼の胸倉に掴みかかる。
ど、どうしてこんなことに……?
私の頭はもう処理限界だ。
平衡感覚がなくなって……冷たい床が、痛みとともに頬に触れた。
目を覚ますと、知らない天井が見えた。
そして私の顔を心配そうにのぞき込む二人の顔。
「ライラ……と、メイ……?」
「姫様! 大丈夫ですか!?」
「シアンさん、よかった……倒れたと聞いて心配したんです!」
体を起こすと、頭がまだ少しくらっとする。
そっか……私、倒れちゃったのか。
周りを見てみると、ラグナもメイの付き添いでかベッドの傍らで椅子に座っている。
「心配させたみたいで、ごめんね」
「いえ、姫様のどこに謝る必要があるでしょうか」
「そうです! 謝るべきなのはあの二人ですよ!」
メイが怒る。しかし、あの剣幕の二人を見た後である。怒っていてもかわいく見えちゃうな……
「全く、二人してひどいです。生徒の前で告白したり、決闘のダシにしたり……シアンさんは物じゃないんですよ!」
「保健室なんだから静かにしろ」
冷や水をかけるようなラグナの発言に、メイがしゅんと縮こまる。
「どうなったの? あの後」
「入学式は騒動のせいですぐ終わりました。エドくんと、アベル様は決闘の話をしていたみたいですが、そこまでは……」
「決闘の内容なら、何かの形で連絡が来るだろうな。あそこにいた以上、一年生は全員立ち会う権利がある」
……私、色々晒し者だなぁ。
「……あ、そうだ。ラグナに聞きたいことがあったんだけど」
「なんだ?」
「アベルが、唯一戦闘テストで満点って言ってたんだけど……ラグナはもっと強いよね?」
「ああ……他はともかく、強さなんて隠すに越したことないだろ。適当に抜いた。他に一人、同じことを考えてるやつがいたみたいだが」
そうだったんだ。
女子は戦闘テストはなかったし、知らなかった。
「同じことを考えているやつ?」
「決まってるだろ。エドだよ。できるぞ、あいつ」
「え? 全然、そんな感じしなかったけど……」
「それだけ隠すのがうまいってことだ。あの王子もそれで決闘を受けたんだろうが、剣術でも魔法でも負けてるんじゃ万に一つの勝ち目もないだろうな」
そんなに、強いんだ……
ゲームの設定ではエドが強いなんて設定はなかった。だからきっと、私のせいなんだろう、これも。
なんだか、何もかも自分のせいで、自分がやろうとしてることが全部裏目に出てみんなを苦しめているような……そんな気さえしてくる。
自分でさえも、傷つけているみたいだ。
どうしてこうなってしまうんだろう……
「なんにせよ、決闘をアベルのやつがうけた以上は終わるまではどうにもならない」
「あんな条件で決闘が始まっちゃうの!?」
「勝ったほうがシアンと付き合う、とかなら問題もあるだろうが。関わるなっていうだけなら敗者の行動で済む話だ。エドのやつ、感情的に動いているように見えていろいろ考えてるぞ」
「いろいろって?」
メイがきょとんと尋ねると、ラグナはため息に近い感じで息を吐いた。
「普通、決闘云々以前に王族に決闘を申し込むことも、あんな煽り散らかすことも許されるわけねぇだろ。あれはアベルが、生徒である以上みんなは平等だの、耳がかゆくなるような建前ぶっぱなしたからだよ。煽ったのだってアベルの性格じゃ早々勝負を受けないからってのもあるだろうしな。ま、エドも七割は本気で怒ってそうだったが。あれじゃアベルが負けても自業自得だ」
メイはほぉーっと感心したようにラグナの説明を聞いていた。
……それにしても。
「なんで、エドはあんなことし始めたんだろう……私、おいてけぼりで馬鹿みたいだな」
「何があったか知らないが、エドにも考えがあるんだろ」
「皆、勝手すぎるよ……」
「そうだな。でもアベルと違ってエドは、覚悟を決めてる」
「覚悟?」
「シアンに嫌われる覚悟だ。あいつだって、どれだけその人のことを思った行動だとしても、頼まれたわけでもないことをするのは独善的で望まれないことだって理解できないわけじゃない。望まれなくても、嫌われても、お前にどうにかなって欲しかったんじゃないか」
知らんけどな、とラグナは最後にもう一度付け足した。
ラグナがエドの心の機微を知るわけはない。でもラグナにだけエドの覚悟が伝わったのは、同じ男の子だからだろうか。
…………勝手だなあ。
それなら、私も勝手をしちゃっても、いいだろうか。
「ラグナ」
「なんだ?」
「お願いが、あるんだけど……」
「あのな、俺は面倒なのはごめん……」
「ラグナ!!」
首を横に振りかけたラグナに、メイが迫る。
しばらく嫌そうな顔をしていたが、観念したようにラグナは溜息を吐いた。
「わかったわかった。聞くだけ聞いてやる」
なら、僕は君の望むままにしてみせる。
たとえどんな障害がそこに在ろうとも。
僕が君の未来に、姿を見せることがなかったとしても。
だから──そんな顔をしないでほしい。
壇上でにらみ合う二人。
投げつけられた手袋が顔に張り付き、するりと落ちた。
「手が滑った……というわけではないらしいな。エドアルド」
「貴方こそ口を滑らせすぎだ。これ以上は看過できません」
「ほう。看過できなければどうする」
「決闘で決着をつけたい。逃げたければ構いませんが」
「安い挑発だな」
「高くすれば買えないかと思いまして」
私はぽかんと二人の成り行きをみている。
エドがアベルに決闘? なんで?
「いいだろう。王族に退路はない。だが何を賭ける」
「何であろうと賭けられますよ」
「命でもか」
「無論です」
何が起きているのかわからず蚊帳の外だった生徒たちも、その言葉でにわかに活気つき始める。
なにやらとんでもないことが起きているぞ、と。
少なくとも、王家に対して命を賭けると言い放ち、それが不履行になることなどありえないのだから。
そしてアベルは、国内でも有数の実力者と呼び声高い。
「軽い命もあったものだ。知らないならば教えてやろう。お前が唯一満点を取りそこなった戦闘術。俺が満点を取った唯一の生徒だ。謝るなら許してやるが?」
「……はぁ」
エドが露骨にため息を吐く。
「どうした、ため息とは」
「いえ、御託が長いなと思いまして。それで僕を眠らせようという手だとしたら、好手ながら王の戦法にしては姑息だろうと思って。つい」
アベルの顔に青筋が立つ。
畳みかけられる煽りが、流石に頭に来たらしい。
「成程……どうやら、余程死にたいらしい。いいだろう、受けてやる」
アベルが落ちた手袋を拾い上げる。
瞬間、ホールが歓声に沸いた。
「おい、これどうなるんだ!?」
「わからねぇ……けど、戦闘術で唯一の満点ってことは、アベル様は一年生最強ってことじゃないのか!? あの平民の命はないぜ!」
「でもあの平民、学年一位の成績なんだろ! なにか奥の手でもあるんじゃないか?」
がやがやと盛り上がる野次馬達。
「観客たちも沸き始めたようだ。それで、なんだ? 貴様の望みを聞いてやろう。必要ないとは思うが、決闘には礼を尽くさねばならないからな」
「決まっています。二度とあの人に関わるな」
え、あの人って、私?
いや、私だろう。エドは、私のためにこんな大それたことを始めたの?
……困る。
「いいだろう。どうせ聞く必要はないのだ。命でもなんでも賭けてやるがいいのか?」
「もしかしてウケ狙いですか? ここでは王家ではない、とか言っていましたっけ。頼まれたって要りませんよ。王家の肩書のないあなたに価値があるとでも思いあがってるんですか?」
エドが嗤い、アベルが彼の胸倉に掴みかかる。
ど、どうしてこんなことに……?
私の頭はもう処理限界だ。
平衡感覚がなくなって……冷たい床が、痛みとともに頬に触れた。
目を覚ますと、知らない天井が見えた。
そして私の顔を心配そうにのぞき込む二人の顔。
「ライラ……と、メイ……?」
「姫様! 大丈夫ですか!?」
「シアンさん、よかった……倒れたと聞いて心配したんです!」
体を起こすと、頭がまだ少しくらっとする。
そっか……私、倒れちゃったのか。
周りを見てみると、ラグナもメイの付き添いでかベッドの傍らで椅子に座っている。
「心配させたみたいで、ごめんね」
「いえ、姫様のどこに謝る必要があるでしょうか」
「そうです! 謝るべきなのはあの二人ですよ!」
メイが怒る。しかし、あの剣幕の二人を見た後である。怒っていてもかわいく見えちゃうな……
「全く、二人してひどいです。生徒の前で告白したり、決闘のダシにしたり……シアンさんは物じゃないんですよ!」
「保健室なんだから静かにしろ」
冷や水をかけるようなラグナの発言に、メイがしゅんと縮こまる。
「どうなったの? あの後」
「入学式は騒動のせいですぐ終わりました。エドくんと、アベル様は決闘の話をしていたみたいですが、そこまでは……」
「決闘の内容なら、何かの形で連絡が来るだろうな。あそこにいた以上、一年生は全員立ち会う権利がある」
……私、色々晒し者だなぁ。
「……あ、そうだ。ラグナに聞きたいことがあったんだけど」
「なんだ?」
「アベルが、唯一戦闘テストで満点って言ってたんだけど……ラグナはもっと強いよね?」
「ああ……他はともかく、強さなんて隠すに越したことないだろ。適当に抜いた。他に一人、同じことを考えてるやつがいたみたいだが」
そうだったんだ。
女子は戦闘テストはなかったし、知らなかった。
「同じことを考えているやつ?」
「決まってるだろ。エドだよ。できるぞ、あいつ」
「え? 全然、そんな感じしなかったけど……」
「それだけ隠すのがうまいってことだ。あの王子もそれで決闘を受けたんだろうが、剣術でも魔法でも負けてるんじゃ万に一つの勝ち目もないだろうな」
そんなに、強いんだ……
ゲームの設定ではエドが強いなんて設定はなかった。だからきっと、私のせいなんだろう、これも。
なんだか、何もかも自分のせいで、自分がやろうとしてることが全部裏目に出てみんなを苦しめているような……そんな気さえしてくる。
自分でさえも、傷つけているみたいだ。
どうしてこうなってしまうんだろう……
「なんにせよ、決闘をアベルのやつがうけた以上は終わるまではどうにもならない」
「あんな条件で決闘が始まっちゃうの!?」
「勝ったほうがシアンと付き合う、とかなら問題もあるだろうが。関わるなっていうだけなら敗者の行動で済む話だ。エドのやつ、感情的に動いているように見えていろいろ考えてるぞ」
「いろいろって?」
メイがきょとんと尋ねると、ラグナはため息に近い感じで息を吐いた。
「普通、決闘云々以前に王族に決闘を申し込むことも、あんな煽り散らかすことも許されるわけねぇだろ。あれはアベルが、生徒である以上みんなは平等だの、耳がかゆくなるような建前ぶっぱなしたからだよ。煽ったのだってアベルの性格じゃ早々勝負を受けないからってのもあるだろうしな。ま、エドも七割は本気で怒ってそうだったが。あれじゃアベルが負けても自業自得だ」
メイはほぉーっと感心したようにラグナの説明を聞いていた。
……それにしても。
「なんで、エドはあんなことし始めたんだろう……私、おいてけぼりで馬鹿みたいだな」
「何があったか知らないが、エドにも考えがあるんだろ」
「皆、勝手すぎるよ……」
「そうだな。でもアベルと違ってエドは、覚悟を決めてる」
「覚悟?」
「シアンに嫌われる覚悟だ。あいつだって、どれだけその人のことを思った行動だとしても、頼まれたわけでもないことをするのは独善的で望まれないことだって理解できないわけじゃない。望まれなくても、嫌われても、お前にどうにかなって欲しかったんじゃないか」
知らんけどな、とラグナは最後にもう一度付け足した。
ラグナがエドの心の機微を知るわけはない。でもラグナにだけエドの覚悟が伝わったのは、同じ男の子だからだろうか。
…………勝手だなあ。
それなら、私も勝手をしちゃっても、いいだろうか。
「ラグナ」
「なんだ?」
「お願いが、あるんだけど……」
「あのな、俺は面倒なのはごめん……」
「ラグナ!!」
首を横に振りかけたラグナに、メイが迫る。
しばらく嫌そうな顔をしていたが、観念したようにラグナは溜息を吐いた。
「わかったわかった。聞くだけ聞いてやる」
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