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73.溺れるほどに
しおりを挟むその日、まだ日も明るい時間にもかかわらず、ヴェルメリア皇国深奥宮殿のとある一室では全てのカーテンが締め切られ、魔法ではなく魔術によって強固すぎるほどの徹底した盗聴対策が施された中で、四人の魔術師が円卓を囲んで座っていた。
それ即ち、《魔導の頂点》を除いた現存する全ての魔術師が、この場に集結しているということである。
室内がしんと静まり返った沈黙の中、やがて口を開いたのはこの場での最高齢、エベレント大陸にて隠遁生活をしている老いた男であった。
「なるほどのぅ。黒の御方の記憶を、ロディリクスが継いでおるとは……。その上、『神位』に『レガリア』とは。こりゃ棺桶に片足を突っ込んどる場合じゃないのぅ。」
それに続くように口を開いたのは、見た目は可憐な少女。ただし、その口調には隠す気もない毒がふんだんに纏わりついているが。
「結局、お師様を利用するだけ利用したって話よねぇ?その男……シュレイン・セフィリムね、覚えたわ。未だ世界を巡っているなどと言うのなら、見つけ出して血祭りにあげましょう。」
「早まんなよ、ノルン。古の、それこそ俺らのご先祖様に繋がる天霊人ってヤツだ。最低でも師匠戦程度の想定して、全員で殴り込まねぇと取り逃がすだろーが。」
窘めるようなことを言いながら、誰よりも過激な路線を口にしている赤みがかった金髪の眼鏡男。
そんな一同を無機質な目でゆるく見回した後、ヴェルメリア皇国に君臨する絶対支配者が再び口火を切る。
「なんにせよ、貴公らの力を借りることになる。《魔導の頂点》の記憶が戻らぬ以上、『神位』も『レガリア』も我らで守り、管理せねばならぬ。
特に『レガリア』は話した通り、現状はシュレイン・セフィリムが生まれ変わった存在が保持したままだ。奴の言葉を信じるなら、それは『神位』へ影響を与え得る。今後再び……《魔導の頂点》を害そうとするやもしれぬ。」
カナタ、と音になりかけた言葉を飲み込み、そう告げるロイ。それに被さるように、老いた魔術師にして《魔導の頂点》に見出された最初の存在、マウリット・リオウム・シルズがその見た目に反して矍鑠とした声音で続く。
「『レガリア』の奪取は最優先事項じゃの。じゃが、負化魔力はどうするか――。わしゃこの通りほぼ役に立たんぞ?おぉ、ロディリクスにはダーウィルの件でほんに世話になったの。」
「りっとん先輩、それ、さっきもロー君に会った時に一番に言ってたじゃない。」
「うぬぅ?そうじゃったか?まぁ感謝なのじゃ、いくらしてもよかろう。」
カカ、と皺だらけの顔で笑う翁に内心ため息を零しながらも、これが最善のはずだとロイは自らに言い聞かせる。
『神位』を継承したというカナタが再び記憶を喪い、そしてそれが未だ戻る気配がない以上、この問題を自分独りで抱える事は悪手だ。
少なくとも、他人の魂などという領域に勝手に赴ける魔術師相手に、今の自分独りでは到底太刀打ちなどできない。
ならば、同じく《魔導の頂点》に見出された先達の魔術師たちに全てを打ち明け、その助力を請うべきだと、判断したのだ。
唯一人を、守りきる為に。
そうして、全ての魔術師をこの深奥宮殿に呼び出し、告げたのだ。
神にも等しき存在が培ってきたこの世界での記憶を、自分が全て受け継いでいることも。自分と同じように彼らが崇拝したその人が、真に神とも呼べる存在になっていることも。
全てを仕組んでいた、許されざる魔術師のことも。
語るのに時間を要した話ではあったが、その重大さにいつもは真面目にとぼけた発言をするルーファウスも、余計な茶々を入れるノルンも、最後まで黙って耳を傾けていた。
だが、そんな殊勝な態度もそろそろ限界だったようで
「『レガリア』か……《魔導の頂点》に『レガリア』か……。いい、すげぇいい……。こう、胸がときめかねぇか?」
「きしょいわッ!……って言いたいけど、バカルーにもちょっとだけ同意してあげるわ。」
「そうじゃのぉ、黒の御方にこそ相応しきモノに思えてくるのぉ。」
案の定、隙あらばこうしてすぐさま話しが脱線していく先達たちに、ロイは僅かに眉間に皺を刻んでその流れを修正する。
「老公の言う通り、負化魔力の問題もある。シュレインは、既に負化魔力が生態系の一部になっていると語ったが、その検証をどうにか行いたい。もし仮に、我らが見境なしに魔術で負化魔力を浄化し続けた場合、それが将来的に悪影響を及ぼす可能性がある。
といっても、今すぐに重篤な現象が起きるとは思えぬ。むしろ今暫くは、負化魔力の浄化に専心せねばならぬだろうが。」
「だな。オレっちたちじゃ自然魔力も負化魔力も見えねぇけど、シュテルグースの跡地の事を考えると、今は闇雲にでも浄化してった方がいいだろ。」
「うむ、わしも聞いたぞ。デレスを――あぁ侵攻神とやらのエリューティアじゃったな。アレが倒された地は、未だ多くの魔物が跋扈し、人の地ではなくなってしまったと。」
ルーファウスとマウリットの言葉にノルンが頷きながら、彼女の率いる組織が導き出した推測を簡単に述べる。
魔術で屠りはしたが、それがデレス級魔物の中でも一際異質で高純度な負化魔力の結晶だったため、その躰に溜め込まれていた負化魔力を浄化しきれず、爆発的に数多の魔物が出現したのだろうと。
「生態系っていうなら、エリューティア神話にある『土地に恵みをもたらした云々』とか怪しいと思うのよねぇ。まぁ調査と言えば、私の専門だから任せてくれていいわよ!どーんとお姉たんを頼りなさい!」
姉弟子が薄い胸を突き出してそう締めくくった後、改めてロイはその話題を口にする。
「それで、『レガリア』についてなのだが―――」
あー捜索班どうすっか?怪しそうな奴のリストアップから?心当たりはあるのかのぅ、と口々に兄姉弟子たちが口を開く中、意を決してロイはその先の言葉を紡いだ。
「発見し、奪取が叶った場合、私に継承させてもらいたい。」
面白そうににやりと嗤う男に、真顔になって表情を消した少女、そして一度目を閉じた翁が、その紫紺の瞳を再び開きながら、彼らを代表するように問いかける。
「なぜ、と聞いておこうかの。ロディリクス・ディ・ユレンス・ヴェルメリア」
古強者の先達が口にした、自分の正式な名。
言外に含まれたその意味を即座に理解しながら、皇国の皇帝はその双眸に強い光を宿して答えた。
「皇国に永久に君臨したいという野心ではない。我ら魔術師が、一国に加担しすぎる憂慮も理解している。私はただ――《魔導の頂点》の傍に在りたいのだ。
この命終わろうとも、死した先で再び生を得られるなら、それが叶う。その為の唯一の手段なのだ。
今のままでは、遅かれ早かれ私は確実にカナタを……《魔導の頂点》を置いて逝く。それでは死に切れぬ。
彼を、独りにさせたくないのだ。いつ終わるとも知れぬ時を生きるというなら、叶う限りその傍で助けとなりたい。ただ、それだけだ。」
再び静寂の時が流れる中、やがて小さく鼻で嗤ったような声が上がり、一同の視線はその発生源へ向かう。その中心にいたのは、
「認めるわけないでしょ。そんなの。今の貴方がどれだけ腑抜けてるかわかってるの?鏡見てないの?そんなケツの青いクソガキに、お師様を任せられるわけないじゃない。
ねぇロー君、いいえ、ヴェルメリア帝?貴方、自分が今のお師様に忘れられてることを、全然受け入れられてないでしょ。」
赤紫色の瞳に侮蔑の光を宿して自分を見据えるノルンに、ロイは内心で舌打ちをしながらもいつもと変わりない無表情を装いながら、その言葉を否定する。
「そのようなことはない。例えこの先、何度忘れられようとも私の決意に変わりは―――」
「だーめだ、却下だ却下。」
だが更に続けて否定に回ったのは、ルーファウスだった。思わず剣呑さの増した紫色の瞳が睨みつけるように兄弟子に注がれるが、返ってきた言葉は至極真っ当なものだった。
「あれだけイチャラブだった師匠に忘れられてショックなのはわかるが、この先もしかしたらそれだけじゃねぇかもよ?もし仮に、お前が今の師匠とまた恋仲になれたとして、この先師匠が心変わりしたらどうする?
生まれ変わるってよ、人間以外にも生まれたりしねぇのか?人間に生まれたって赤ん坊の時代もあるだろ。その間に師匠が別の相手を選んだら、どうする?師匠に捨てられても、もういらねぇって言われても、変わらず師匠を守れるのか?
オレっちは、お前がいずれ師匠を殺しそうな気がするぜ。」
「ッそれだけはっ……」
ない、とはなぜか口に出来なかった。それをロイ自身、忸怩たる思いで歯噛みする。
耳の痛い言葉だ。どんなに難しい会合でも、これほど心を乱されたことはないというのに。だがそれも、全ては自分の不甲斐無さが原因だと思いながら。
(今のカナタを遠ざけたのは、またいつか私の為に無理をすると思ったからだ。事実、未熟な私のせいで、あのカナタは消えてしまったのだから……。
一体どの口が、どんなカナタでも愛していると言ったのか。私は何もわかっていなかった、考えていなかった、言葉に酔っていた。今のカナタが目覚めて以降、私がずっと想い続けているのは―――)
「うむ、早々に結論は出んようじゃな。ならばこうせぬか?ひとまず、早い者勝ちじゃ。」
そうすればわしも"わんちゃん"あるからの、と冗談か本気かわからぬ愉し気な声音の宣言が思考を遮り、今度こそロイの眉間には盛大な皺が刻まれた。
ただその後に続いた、マウリットの言葉はどこか不穏な未来を予言するかのようでもあった。
「ともあれ『レガリア』奪取は真に最優先事項じゃ。お前たちの思惑はさておき、どうもわしゃ気に掛かって仕方ない。
そのシュレイン・セフィリムとやら、黒の御方の傍に今も潜んではおらんじゃろうな?なにもロディリクスの手の者を疑っとるわけじゃないが、関係者の中にしれっとまじっとったら、こりゃちぃと面倒じゃぞ?」
殺す時に情があると厄介じゃからな、と最後は独り言のように呟いた翁の言葉に、顔を見合わせたルーファウスとノルンは、次の瞬間椅子を蹴倒す勢いで同時に立ち上がった。
「お前かッ!!!」「あなたねッ!!?」
「―――やめよ、ここで暴れるなら容赦はせぬ。」
「ほーぅ、ロディリクスもちぃとは制御の腕を上げたのかのぅ?違うなら、わしゃ帰るぞぃ」
魔術師たちの忌憚なき会合は、空が青空から夕焼けに染まるまで続けられ、互いの情報交換を固く約束し合う形でひとまずのお開きとなり、それぞれの拠点へと舞い戻っていった。
その夜更け。
静謐な夜の気配が満ちる中、静まり返った宮殿の中でその影は一つの部屋の前で音もなく立ち止まった。
影が中の様子を伺おうとそっと集中すれば、微かに聞こえてくるのは、豊かな感情の滲んだ声音の、独り言だ。
「くっそ……子ども扱いとか……やっぱり眼中じゃないってことか?ぐぬぬ……まさか告白の前に失恋とか玉砕以前の問題だしっ……!……ん?ていうことは、色気か?色気が出ればいいのか?!色気だなッ!!」
相変わらず思考がよく口に出る子だ、と胸の奥で小さく笑う。時折、ボフッと鈍い音がするのは、彼のやるせなさをその身で受け止めている枕の悲鳴だろう。
「んーでも…………そうか、水か!水も滴るっていうもんな?よし、そうと決まれば明日は水被って突撃だな!そうすればちょっとは俺の魅力にぐらっとするだろ!男は度胸だ―――!!!」
…………なかなか愉快な妄想をしているようで、こうして聞き耳を立てているのも面白いが、そろそろ計画を実行するべきだろう。
この宮殿の主が今宵もこの子を一人にしているのは好都合だが、それがいつまで続くかわからないのだから。
まさか、ここまで手を回さなければならないとは流石に想定外だが、手のかかる子ほど何とやら、というのを体験させてもらっていると思えば、そう悪くはないのかもしれない。
思えば、自分もいつの間にか溺れていたのだろう。今まで一度たりとも見たことのない表情で笑った、あの子供に。
そんな似合わない感傷を自覚しながら、影が静かに部屋の扉をノックすれば、すぐに驚いた声音で返事が上がり、ゆっくりと扉を開けた。
ナイトランプ一つが灯る薄明りの中、こんな夜更けに何事かとベッドの上で枕を抱き首を傾げている子供へ、眠れないようだったからと用意してきたティーカップを差し出す。
わざわざすみません、と恐縮しつつそれを受け取り、何の警戒もなく口元に運ぶ子供を、影はいつもと同じ笑みを浮かべながら見守った。
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