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63.■■ 神託 ■■

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 あれは私が、ヴェルメリア皇国の皇位についてすぐの頃だ。
 《魔導の頂点レグ・レガリア》と謳われし最愛の師、その一助となるべく他国に対する諜報活動を大幅に強化させた。政治中枢に息のかかった者を介在させるのは言うに及ばず、時には自ら監視魔術を用いて。

 その頃の私は当然『カナタ』というその名すら知らず、また彼の目的も『この世界を維持すること』という表面的なものだけしか理解できていなかった。
 黒曜の瞳にこびりつく暗い影も、頑なに他者との接触を拒む理由も、誰にも名を明かさぬという一種の誓いの如きその意味も、何も知らなかった。
何一つ、教えてもらえなかったのだから。

 それでも、彼の為に人的・物質的に多くのモノを意のままに利用できるヴェルメリア皇国皇帝という地位を得ることに、一切の迷いはなかった。
父であった先代皇帝もその皇妃であった母も、私が唯一人へ執着した結果、皇位を望んだことは当然理解していた。
その上でむしろ積極的に皇位を継承させようとしたのは、私が《魔導の頂点レグ・レガリア》の為に皇国を食い潰す危険リスクより、更なる力を得るために国を栄えさせようとする事に賭けたのだろう。

 今現在の時点で言えば、父母はその賭けに勝っている。

 《魔導の頂点レグ・レガリア》が人間社会に対して何らかの関与を望むならば、まず私に声をかける。それが常態化するよう、諜報で得た情報を利用して各国への影響力を増大させた結果、皇国は三大陸の中でも比類なき強大な国となったのだから。

 そして、その過程で得た幾つかの裏に関する情報の中に、シュテルグース共和国のものがあった。

 今まで捨て置いていたのは、それが直接《魔導の頂点レグ・レガリア》や私に関わるものでなく、また脅威ですらなかったからだ。
共和制を謳う国の陰で、何者かが決して表に出ることなく君臨しているなど、どうでもよかった。

 しかし、《魔導の頂点今のカナタ》へ何か仕掛けようとしているなら、話は別になる。

 ここ数か月で執拗なまでに《魔導の頂点レグ・レガリア》光臨を請うシュテルグースの動きと、引き継いだ記憶が弾き出す可能性を元に、態と隙を見せて罠を仕掛けると決めたのは、ほんの数日前のことだ。

 ペネリュートの憂いを払ってやろうとしたのが、その切っ掛けではある。
そこから改めて、かの国に関する情報をもう一度整理させてみれば、私では到底知り得なかった過去を識ったことも併せて、看過は悪手と判断したのだ。
 こちらの準備不足は否めぬが、あらかじめこのような事態も想定して人員の配置だけはしておいたのだから、みすみす機を逃すよりもこの際、不穏分子を消し去っておくべきであろう、と。


―――とはいえ、これは流石に想定外であった。よもや、この齢になってなお魔術制御をしくじるとは、痛恨の極みだ。少々感情的になり過ぎたか。


 そう深く自省しながら短距離転移魔法で上空へ逃れ、建物の崩壊をやり過ごした後、眼下に広がる惨事を改めて見下ろした。

 そこにあったのは、シュテルグースで最も有名な古代神殿が跡形もなく瓦礫の山となり、砂塵に抱かれている姿だった。
首都の街中にある神殿ではあったが、周囲が広い堀で囲まれていた為に崩壊による近隣への被害がなかったことが、不幸中の幸いといったところか。

 我が皇宮や深奥宮殿に比べれば小さな建築物とはいえ、歴史的な価値は非常に高いものであった。我ながら、惜しい事をしてしまったものだ。

(転移で連れて行かれた場所の見当がついていなかったとはいえ、制御をミスしたのは私の落ち度だ。表向きはシュテルグースに詫びを入れねばならぬか?いや――……)

 《魔導の頂点私のカナタ》の謀殺を企む者が根城にしていたのだ、これも当然の末路であろう。

 風に粉塵が流され、ある程度視界が晴れるのを待ってから廃墟となった神殿の最深部――だった辺りへと降り立つと、轟音や爆風に驚き集まってきた共和国民たちが上げる声が遠くに聞こえ始める。
私の姿を見咎められることは別に構わぬが、想定より多少時間が押しているのが気に掛かる。

(早く戻らねば、カナタの昼食の時間に間に合わぬ。だが、あの骨を葬ったかどうかだけは確認せねば……)

 辺り一面瓦礫に埋まった様子と、この破壊をもたらした魔術の威力を思えば、塵も残さず消え失せた可能性は高い。
それは楽観的な推測ではなく、今までこうして屠ってきた数多の存在たちと冷静に比較検討してのことだ。

 ただそれでも、あの教主と呼ばれていた男の正体と相まって一抹の危惧の念を抱く。

(カナタの記憶を引き継いだからこそ、あの男がアンシュタット帝国最後の筆頭魔法士だと私は判じた。奴の言動からしても、それ以外有り得ぬ。
 罠を張った時点では、奴の一族や弟子などの関係者、またはアンシュタット帝国皇帝の末裔あたりがエリューティア信者を取り込み、細々と牙を研いできたのではと推測していたが――よもや本人とはな。
 だが、どうやって生き残った?帝国が滅んで既に500年あまり。当時でさえ老化が始まっていた精人ピクスが、命を繋ぐには時が経ちすぎている……)

魔法士とは一線を画す魔術師という存在ならば、体内の魔力量が桁違いであることからそれも不思議ではないのだが――。


(―――まだ何か裏がある、か?)


 周囲の魔力の流れに気を配りながら、黒いブーツの靴底で瓦礫を踏みしめているとカツリと僅かな石音が響いた。瞬間、私のすぐ背後の地面から崩れた石柱や床石の成れの果てを吹き飛ばしながら、黒く長い鞭のようにしなる何かが一本、飛び出してきた。
軽く跳躍して距離を取り、迫りくる人間の胴体程はありそうな太さのそれに、十分余裕を持って制御した防御魔術による魔力障壁を、掲げた左手の前へと展開する。魔物であれ人であれ、大抵の攻性行動ならばこの障壁一つで防ぎきれる。
 だが、その黒い触手が障壁を叩きつけた瞬間、その威力を殺しきれずに自分から更に後方へと跳躍しなければならなくなった。

(っこれは、久々の感覚だな。)

 障壁ごと吹き飛ばされるなど、滅多になかった《魔導の頂点レグ・レガリア》との戦闘訓練以来か。
 僅かに痺れる左手の感覚につい懐かしさを覚える中、瓦礫を押しのけて生えてきた触手を注視していると、2m程であったそれがみるみる天へと伸びていき10mは優に超える長さにまでなったところで、根元の部分に奴が現れた。

「ハハハぁアッ!!!シなんっ……!儂は死なンゾぉおお!!!」

 骨と皮ばかりになった顔でボロボロの歯をむき出しにして哄笑する男は、あの広間でまみえた時と同じように座った体勢のままだった。
ただし今は、黒い鉱石のような触手の根元に胸から下を埋めるようにして。

「コウなっタ以上はァあ!!貴様の首ヲ手土産にィ!あのクロのもとへ儂自ラ出向いテやるウゥ!!!」

 白く濁りを帯びていても爛々と輝く緑目青目ヘテロクロミアには、やはり理性の色は見て取れぬ。
 おそらく何らかの方法で寿命を捻じ曲げて生き延び続けた結果、単純な思考しか出来なくなっているのであろう。さもなければ、この僅かな魔力の流れを高位の魔法士が見逃すとは思えぬ。

「さァ大人しクその首をぉ―――――ガッ!!?」

 うねうねと宙へ伸ばされた触手が槍の穂先のようにその鋭い先端をもたげた瞬間、骨の口から漏れたのは苦悶の声だった。それと同時に響くのは、何か硬い物を叩き割ったような派手な音と、再び激しく舞い上がる粉塵だった。


「残念でした。全てはこの私の手の上よ?」


 至極愉しそうな声音が、そう悦に入って嗤う台詞が空から響く。
それに思わず溜息を零したが、致し方なかろう。

 見上げた先では、悠然と宙に浮かぶ黒いフードを被った小柄な人影が、地に垂直に沈めた触手が瓦礫の合間に開けた穴を見つめて早口で言い募る。

「それにしても面白そうね。なにあれ?やけに硬かったけど。ねぇもう終わりなのかしら?少しは遊ばせてくれないのかしら。
 ところで、あれは誰?お師様の敵ならば当然私の敵だけど、『敵』と名乗れるほどの格があんなの如きにあるのかしら?協力してるんだから、ちゃんと説明して欲しいわぁ。
 でもロー君のあんなド下手なお師様なりきり演技にまんまと騙されるなんて、私の方が恥ずかしいわね。最初から口調が違うのよ。お師様はね、『気が変わらうちに』なんて言うより『俺の気が変わる前に』って言うの。ねぇわかってる?ロー君」

 今回の策を実行するにあたり、ずっと姿を隠して私に同行させていた魔術師がいたのだが、どうやら口出ししたくてしたくて仕方なかったようだ。むしろ、限界を迎えて今こうして姿を現したのだろう。

「私が施した幻惑魔術のおかげで、あんなダメダメ演技でもどうにかなったのよ?何度途中で待ったをかけようと思ったことか……。
 あぁそれもだけどロー君、コレは流石にやり過ぎじゃない?私も退避するのに一瞬焦ったわよ?ねぇもしかして私ごと消し去ろうとか、ちょっとばかり考えてた?ねぇ考えてたでしょ?うふ、うふふふ……」

「ファイにはほぼ一目で見抜かれていたようだがな。それより、出てくるのが早いぞアジノス。事が終わるまで姿を見せるなと言ったはずだ。何の為の切り札か。」

 本人曰く理想の悪女的な笑みを浮かべて微笑む姉弟子、それに付き合うことなく取り決めとは違う動きに対して苦言を呈すれば、

「だって私の見せ場がなくなりそうだったんだもの。それに今でも十分、過剰戦力過ぎるでしょ。ロー君はいったい何と戦う気だったのかしら?」

 そう悪びれもせず微笑む姉弟子に、いっそ推測域での最も最悪な交戦対象を口にしてやろうかと思いかけた直後、足元から凄まじい揺れが巻き起こった。

「っ!?な、なに?」

「退避だ、アジノス」


 地に足をつけていては立っていられぬ程の激しい揺れに、即座に宙へと逃れるついでに呑気に驚いている姉弟子の首根っこを掴み、更に高度を上げる。
やはり飛行魔術は徹底的に鍛え上げられていて良かった、そう思いながら。

 そして地響きを伴う激しい地震がついに地割れを引き起こし、みるみる広がっていく地の裂け目に神殿だった物の残骸が飲み込まれていく。

 やがてぽっかりと開いた、闇のようなそこからまず姿を現したのは、おびただしい程の黒く長い触手。次いで、ずるりと生理的に不快な咀嚼するような滑った音を引き連れて姿を見せたのは


「うっそ……………なんで、なんであんな巨大な……しかも、黒い……デレス…!?」


 息を呑み、それまでの余裕の笑みを消して引きつった顔をしている姉弟子を一瞥し、地表で蠢く最悪の災厄を視界に捉えながら、私は先ほどの問いへの答えを口にした。

「アレと戦う気だった。最も、最悪な想定が現実となった場合だが。……ただ少々、想定よりも……多少……………まぁ……大きいな。」

「ローくぅううぅうん!!?説明っ!説明求むわよお姉たんはッ!!!対デレス戦なんて聞いてないし!?こんな街中に現出とかありえないし!?どゆこと!?」

 きゃんきゃん喚く前に迎撃態勢を整えろ、と言いたいところだが腐っていても姉弟子といったところか。
口を動かしながらもアジノスは即座に自分と私の前に多重障壁を魔術で練り上げ、現出した魔物の王たる存在を前に抜かりはなさそうだ。
 ならば少々なら語る時間はあるか。そう思い、口を開きかけたところで空を劈く嗄れた咆哮が、言語の形となって大気を震わせた。


『クロォぉおおおぉおおオオ!!!見ルがいいいィイイぃいぃ!!!これコそがッ!!貴様が討チ漏らしタ我らガ神ッ!!
 エリューティアの片割れゾぉオオォオオッ!!!』


「ぐっ……」

「……………っ、大体わかったわ。」

 聴覚がだめになりそうな錯覚を覚える程の大音量に、眉を顰め反射で耳を抑える直前、同じように顔を顰めたアジノスがそう零すのが聞こえた。
伊達に《魔物調査解析レシュール機関》の長をしているわけではなかったか。姉弟子なりに目の前の化物を推測できる情報は持っていたようで、ほんの少しだけ彼女への長年の評価を改めた。

「アンシュタット帝国の生き残り、エリューティア、片割れ………いいわっ、いいわね!歴史ロマンだわっ!!」

「来るぞ」

 まだ多少顔は強張っているものの、研究対象を見つけた時のように赤紫の瞳を輝かせる姉弟子に忠告した直後、黒い魔物から生える長く大量の触手が大きく蠢いた。
 空にいる我らにその矛先が向けられるものとばかり思っていたが、異様なほどに長さを増した黒の触手がまず薙ぎ払ったのは、地表だった。

 その破壊の一撃は神殿の堀を悠々と超え、土塊つちくれで作った玩具のように数多の建物が木端微塵となって吹き飛ぶ。
当然それは、屋外を歩いていた人間も、屋内にいた人間も、皆等しく巻き込んで。
馬車と人が行き交う大通りも、建物が密集する住宅地も、その全てが触手の届く範囲、およそ5キロ四方が文字通り瞬く間に広大な廃墟となる。

「はっ……はぁあ!?どこまで伸びるのよあのヒゲッ!?」

「ふむ…………我らは既に眼中にないようだな。奴が耄碌していて助かったと言うべきか。今のうちに撤退するか?」

「わりと屑な発言してる自覚はあるのかしらロー君!?」

 アジノスに指摘されずとも、勿論それは理解している。この事態を引き起こしたのは間違いなく私だ。だが、もとはと言えば、奴がカナタを狙ったのが悪い。それもシュテルグースという国として。
ならばこの幕引きをこの国に丸投げしたとしても、因果応報ではなかろうか。魔術師我ら二人がこのまま去れば、どれほどの犠牲が積みあがるか想像に難くないが。

 このような思考が常人と比べて異質なのだと理解はできても、そう考えてしまうこと自体は止められぬ。

 されど、半ば本気で撤退を考えていた私の思考を止めたのは、間近で揺らいだ見知った魔力の気配と、その後すぐに耳元で奏でられた、愛しい声音だった。


「アレは殺せ、確実に。放置ダメ、絶対。」


 淡々と紡がれ下されたその神託に、誰が背くというのか。


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