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50.■■ 黒の殲滅者 ■■

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 かつて、イルレンキ大陸の半分を支配した帝国があった。
稀有な事に獣人が精人ピクスの王族を戴く国として、800年の長き歴史を紡いだ、大国が。
 今は失われしその帝国が誇ったという、壮麗なる蒼の城。文献に残されるのみとなったその姿を、今この目で見る事ができるのは、例え夢の中だとしても僥倖であろう。

(ふむ……《魔導の頂点レグ・レガリア》の記憶を受け継いで以降、度々このような夢を見るが、不思議なものだ。)

 己の記憶にない場所、知識としてしか知らぬ様式の見覚えのない建物。そこから単純に、この景色が夢の産物であることを理解し、薄っすらと蒼味を帯びた透明度の高い鉱石で至る所が装飾された広い回廊を進みながら、前を行く黒い小柄な背を見つめた。
 頭からすっぽりと黒いフードを被り、膝下まであるその外套の裾を翻しながら迷いなく進むのは、かつてのカナタに他ならない。

 焼き付けられた記憶を視る時は、常にカナタの視点から全ての出来事を眺めるように視えるのだが、夢であればこうしてカナタ本人の姿を視界に入れることが出来る場合が多いのだ。
おそらく私の願望が、そう見せているだけなのだろうが。それでも、私の知らぬ昔のカナタと共にその過去を追体験できるという意味で、私はこのような不思議な夢を待ち望んでもいるのだろう。

 例えそれが、どのような光景であったとしても。

 先導する帝国の騎士らしき男に促され、カナタと共に踏み入れた部屋は雰囲気からして、謁見が行われる玉座の間であろう。
高いドーム状の天井は一見吹き抜けで青空を切り取っているが、実際は高度な魔法障壁そのものを透明な屋根として利用している。
 天から直接差し込む陽光が蒼の鉱石を一際輝かせ、幻想的な光の間を演出する広間は、ともすればその美しさに感嘆の息を漏らしただろう。だが、生憎今はその程度では比較にならぬ程の美しき存在が、目の前にいるのだ。

 淡い蒼の輝きに鬱陶しそうに目を細めながら、居並ぶ多数の衛兵の物々しさも、一目で支配階級とわかる多くの列席者たちの値踏みするような不躾な眼差しに臆することもなく、黒曜の瞳はひたと玉座の男を見据えていた。

「ようやく余の招聘に応じたか、『黒』よ。度重なる無礼も、これにて手打ちといたそう。」

 藍色の長い髪に翡翠の瞳をした、精人らしく中性的に整った顔の男は外見年齢であれば今のサリアスと同じか、少し年上であろう。
ただ朗々と響いたその声音は、永く王として君臨した者特有の威厳と不遜さに満ちていた。

「呼ばれたから、来たわけじゃない。最終確認をしに来た。答えをもらおうか、皇帝ジルニスト。」

 対して淡々と響く凛とした声音は、澄み切った清水の如く何の感情も孕んでいない。だが、まだ《魔導の頂点レグ・レガリア》の呼び名を持たぬ、唯の少年とも見なされかねないカナタが口にしたその名は、後の歴史が語る、帝国最後の皇帝のものであった。

「あぁ、まだあの話の続きか?それならば、答えは変わらぬよ。余も帝国も我らが神、エリューティアへの信仰を捨てることはない。」

「………アレは、神じゃない。お前等だって知っているだろうが。いつまでも自分たちの管理下に置けると思うな。今すぐにでも滅ぼさなければ、この先アレは――――」

 ため息交じりに退屈気にそうに語る帝国の主へ、眉間に皺を刻み吐き捨てるように呟くカナタ。その静謐な声音を遮るように玉座の下段、最も皇帝の傍近くに控えている精人の男が叱責の声を上げた。

「陛下への無礼が過ぎるぞ!たかが人族の小童が!!」

「黙れ、俺は今皇帝と―――ッ!?」

 視界に入っていても今の今まで注視することもなかった男へ、鬱陶し気に口を開こうとしたカナタの体が傍目から見てもわかるほどに、ビクリと肩を跳ね上げて硬直する。

(カナタ?)

 これが夢の中の出来事だとわかっていても、思わずそう問いかけてしまう程に、フード越しに見えるその顔は色を失くしているように思えた。

「どうした、『黒』の。余の筆頭魔法士であるコレが、どうかしたか?」

 珍しい物を見たと言わんばかりに、愉し気にそう口にする古の皇帝へ、当の筆頭魔術師とやらは小声でその言い様に不満を訴えている。
亜麻色の髪を肩口で切り揃えたその壮年の男は、特徴的な緑目青目ヘテロクロミアをしていた。

 やがてしばしの沈黙の後、小さくカナタの唇が動く。

「――――いい。」

ゆるく俯いた頭が、その艶やかな漆黒の髪で黒曜の瞳を隠すなか、問い返した王の言葉に今度ははっきりと、その言葉は告げられた。


「もういい、お前たちは滅べ。」


 刹那、ふわりと柔らかな風が吹いた。
そう感じた直後に、ゴトン、と何かが床を打つ音が響く。

 カナタに気を取られていたために、その音でようやく私も周囲に視線を向けると、頭部を喪った皇帝の体がゆっくりと、玉座から崩れ落ちる瞬間であった。
 豪奢な服を纏った唯の肉の塊となった物体が、床に落ちると同時に思い出したかのように鮮血を吹き上げた瞬間、謁見広間には悲鳴と怒号が交錯した。

 ただ、その喧騒も次の風が吹くまでの極僅かな時間しか続かなかったが。

「ぁ……なっ……なに、がっ……」

 僅か数秒の後。足元に転がった主君の頭部を見つめ、未だ胴体の上にその頭を乗せて息をしていたのは、先ほどカナタへ声を荒げたこの帝国の筆頭魔法士の男、その唯一人のみとなっていた。

(魔法陣の発動なし、指先や足の動きといったモーションもなし。やはり、カナタのみが視ることが出来たという自然魔力を利用しての魔術か?)

 咽返る濃い鉄錆の匂いと、圧迫感を伴って漂う濃厚な魔力の気配がやけに現実味を帯びているが、構わず自分の魔術との違いを考察する私の前で、自らフードを脱ぎ去ったカナタが男の元へ足を進める。
過去のカナタにしては珍しく、饒舌に口を開きながら。

「皇帝には、10年時間をやった。お前らが神エリューティアと呼ぶアレを滅ぼす気にならないなら、俺がお前らを、この帝国を滅ぼすと宣告した上で。
 だというのに、ただでさえ放置するのが危険だって言ってるのに、切り札だなんだと抜かして最近じゃ生贄まで与えてたもんなぁ?」

「――っき、貴様、なぜそれをッ!?……ひっ!く、来るなっ!」

 ゆっくりとした歩みながらも次第に距離を詰めるカナタへ、恐怖に顔を歪めた緑目青目ヘテロクロミアの精人は、自分の周囲にすぐさま三つもの魔法陣を展開した。

(《三重魔法行使者トライアント》か、サリアスと同格――いや、下……であろうな。)

 冷静にそう分析出来るのは、その程度の魔法ではこのカナタを、《魔導の頂点レグ・レガリア》を害せるはずもないと十二分に知っているからだ。
案の定、カナタが指一つ動かさぬとも男の周囲に浮かんでいた魔法陣は同時に甲高い音を立てて、全て瞬く間に崩れ去っていった。

「なっ!?そんな馬鹿なっ!!まさか、まさか魔術師だとでもいうのか!?『黒』とは流れ者の高位魔法士では――!!おのれっ……誰か!誰か!!狼藉者だぞッ!!!」

 物言わぬ観客たちの前で、口元を引きつらせながらそう叫ぶ男に応える声は、どれだけ待ってもただの一つも上がらなかった。

 何故か?

その答えは、他ならぬ神の座に最も近しき者の口から淡々と語られる。

「呼んだって誰も来ない。この城の人間は、皇帝に殉じてもらった。誰が何を識っているか、どこから漏れるかわからないからな。
 それとアンシュタット帝国圏、即ちエリューティア教徒たちは、。」

 本能のままに後ずさろうとした男が、足元に転がる誰かだったモノに躓き、無様に尻餅をつく。そして目の前に立つ黒衣の魔術師を、少年と青年の狭間で清冽な美貌を纏う絶対の存在を見上げ、ごくりと息を呑んだ。

「お、お前は……いったい、何なのだ………」

 喘ぐようなその問いに初めて、カナタの口元がゆっくりと弧を描く。

「もしかして、わからないのか?そりゃそうか、あれから二百年だ。普通の人間なら、人族なら、とうの昔に老いさらばえて死んでるもんな。」

 なぁ本当にわからない?と微笑む黒曜の瞳に宿るのは、苛烈な光。
それはおそらく、悪意と憎悪に満ちていた。

「なにを言って――待て、二百年……だと………ッその顔、まさかあの時の性奴――いや、そんなはずはっ」

 元より青褪めていた男の顔が、輪をかけて白くなる。そんな男を見下ろしながら、カナタは嗤う。

「その節は玩具にして頂いてありがとうございます、お久しぶりですね?お客様。お年を召されて、幾分か男前になられたご様子。なんなら、またお相手いたしましょうか?」

 そんな言葉と共に、顔面を蹴り上げられた男は周囲の肉塊を巻き込みながら吹き飛ばされ、そそり立つ円柱の幾つかを破壊してようやく止まった。
 男の獣じみた苦悶の声が響く中、眉を顰めたカナタは靴先を床の上に広がる誰かの上着に擦りつけてから、ようやく男の様子を確認したようだ。自分が踏み潰した羽虫を再度観察するような、嫌悪感を露わにして。

「魔法大国を標榜するアンシュタット帝国の筆頭魔法士が、そのざまか?ふざけるな、簡単に死んでもらっちゃ困るだろうが。」

 そう言い終わる前に、血まみれになり腕や足が出鱈目な方向に捻じ曲がっている男の体が、淡く白い光を帯びる。

(手足の骨折は放置、体幹部たいかんぶの生命維持に必要な個所のみの修復、か。………ぬるくはないか、カナタ?私であればカナタを慰み者にした者など――)

 想像の限り可能な方法でもってその男の処遇を思案する私の前で、カナタは床に転がる男を一瞥した後、広間を彩る窓へと視線を向ける。

「――三日だ。三日だけ時間をやる。帝都を無人の都にしたくないなら、さっさと民を避難させるんだな。
 俺がやろうとしていることは、当然もうわかっているだろう?筆頭魔法士殿。」

 鼻が曲がり頬を腫らし、整っていた顔立ちがもはや見る影もない男は、血反吐と共に何本かの白く小さな塊を吐き出しながら、必死に首だけを起こすようにして耳障りな声で喚き散らすよう応えた。

「む、むりらッ!!い、いくらまひゅひゅひであろうとっ……!神を、えひゅーてぃあをめっひゅるなろッ!!」

「聞こえねーよ。皇太子のとこまで送ってやるから、さっさと話しをつけてこい。目の前で皇帝を殺されたばかりか、お得意の魔法も全く歯が立たず、お前等の象徴たる神すら失うことになるって、ちゃぁんと報告しろよ?
 で、殺されろ。」

 嫣然と嗤って告げるカナタに男が悲鳴のように息を呑んだ直後、その姿は謁見広間から煙のように掻き消えていた。宣言通りであれば、既に男の身柄はこの国の皇太子とやらの下へ送られたのだろう。

 そして静まり返った蒼の輝きの零れる半壊した広間に、一人黒衣のカナタだけが佇む。
 これが私の夢であるからか、それとも、現実でもだったのか。
 城中が息を止め不気味なほどに静まり返る静寂のなか、ぽつりと彼は呟いた。


「これで、いいんだろ………シュレイン。」


 その視線の先は、どす黒い赤で埋め尽くされた床と、そこに横たわる数多の亡骸に固定されていた。
泣き出しそうなほどに、酷く顔を歪めて。

 思わずその細い体に腕を伸ばしたところで、唐突にその夢は終わった。覚醒と同時に目に映る現実では、同じベッドで穏やかな寝顔を晒す最愛の存在が腕の中に、いた。

「カナタ」

 寝起きで掠れた喉が無意識で零した音に、腕の中の体が小さく身じろぐ。そっと指先で寝乱れた黒髪を梳くと、安心しきった寝顔が更にほわりと緩く笑む様に、夢から醒める直前に覚えた焦燥が癒されていく。

 今のカナタに、あのような顔は決してさせたくない。いや、させぬ。そう胸に刻みながら、あの夢の続き、その史実を脳裏で辿る。

(あの後、そう二日後だ。二日後、アンシュタット帝国はカナタを討つ為に軍を動かした。結果、カナタと帝国軍が帝都でぶつかり、長き時を栄えた都は灰燼と化した。それが《黒の殲滅者ルシフェリア》の呼び名が生まれる切欠となった、史実。)

 圧倒的優位を保ったまま帝国軍を壊滅させたカナタは、それ以降犠牲を生む事に躊躇しなくなった。
自分を害そうとする者には当然、苛烈なまでの報復を行いながら、ある時は巨悪とみなされ、ある時は救世主と言われながら、世界を周った。
 やがて《黒の殲滅者ルシフェリア》との呼び名が、《魔導の頂点レグ・レガリア》へと変わるのにそう長い時間はかからなかったようだ。

 ただ、その心はどうだったのだろうか。
 常に世界を維持するという大局に立った視点を持ち、必要とあれば目の前の人間を殺めることも厭わない。どれだけの命を絶とうと、それに心動かされることもない。
それが、《魔導の頂点レグ・レガリア》だった。

 だが本当は、その心は泣いていたのだろうか。誰にも見せず、自分自身すらをも「これでいいんだ」と誤魔化しながら。
腕の中で突如、声もなく涙を零し始めた今のように。
 この泣き顔も美しいと思う反面、やはり最愛には幸せでいてもらいたい。笑みの似合う今のカナタであれば、尚更のこと。

(やはりカナタの望みを叶えるのが、私の最優先事項となる。ならば、是が非でも旅行に連れ出さねばな………)

 先達の知恵も借りて、昨夜から温めてきた計画を再度脳裏で反芻しながら、夢見の悪い最愛を同じ現実に取り戻すために、ゆっくりと声をかけた。

 その後、目覚めたカナタと想定通りに話は進み、旅行に行くことを快諾してくれたのは良い。良いのだが、カナタの笑顔と交わされた会話の単語に思いの外、欲を刺激されたのは全くの想定外であった。

 朝からゆっくり睦み合いを愉しんだ後、私の前以外で迂闊な単語を口にせぬようカナタに言い含めたのは、言うまでもない。

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