異世界で記憶喪失になったら溺愛された

嘉野六鴉

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32.■■ 一日千秋 ■■

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 長かった。心底、長かった。我ながらよく正気を保っていられたものだ。
そう胸の裡で呟きながら、質素なベッドで寝息を立てるカナタの手を握り、その存在を確かめる。

 私がカナタの行方を見失って四日後、その転移先が皇国から最も遠いエベレント大陸、しかも魔境と名高きダーウィル大森林だと判明した時は、焦りのあまり魔力を暴走させてしまい、室内を一部吹き飛ばしてしまったほどだ。
ただ幸いだったのが、大森林を管轄するイリリューク領の合衆国軍の駐屯地にて、既に身柄を保護されているという情報が同時にもたらされた事だった。
 ダーウィル駐屯軍といえば、皇国内においてさえ時折その勇名を聞き及ぶほどの精強さと、規律の高さを誇る部隊だが、場所が場所だ。

 過去幾度かその地で繰り返された悲劇は、美談でもあり醜聞でもある。魔物の被害を食い止めるためとはいえ、その餌場として人間たち自らが用意した地なのだから。
 カナタがおそらく、無意識の逃避先に選んだのも、それが理由であろう。魔物が跋扈する地帯ならば、他の人間と滅多に出会う事はない。
魔導の頂点レグ・レガリア》の記憶を紐解けば、僅か数度ではあるが、緊急避難的にかの地へ実際に身を隠していた事もあったようだ。

 そこまで把握できていながら、それから六日間もカナタに辿り着けぬとは、一体誰が想定できたであろうか。この元凶となったアレは処分保留にしているが、皇国に戻り次第、早急に消し去ってくれる。
準備を整えた私がカナタを迎えに発つ寸前に、皇宮に殴り込みをかけてくる魔術師兄弟子など、もはや害悪でしかなかろう。
 挙句、人の話を聞かぬせいで実力行使で黙らせる羽目になり、転移に使う魔力まで消耗し、回復を待つというタイムロスが発生してしまった。

 ただでさえ、大陸間という長距離転移は魔法でも魔術でも莫大な魔力を消費するというのに、行き先は魔境の森。転移後に不測の事態が起こる可能性も高く、体内魔力はなるべく回復した状態を保たねばならぬ。
 同じ理由で、ただ単に転移するだけならばその日中に辿り着けるというのに、二日に分けて移動せざるを得なかった。
護衛がバルザックのみというのも、魔力消費を抑える以上、そう何人も引き連れて転移するわけにはいかぬからだ。むしろ私一人の方がよかったのだが、セネルだけでなく側近の三人からも進言され、妥協せざるを得なかった。少なからず冷静でない己を自覚していた事も大きい。

「現地で何かあった場合、使える駒がある方がよろしいでしょう?」とはサリアスの言葉だったか。

 しかし、ダーウィルから最寄りの街にまで辿り着き、逸る気持ちを抑えながら一夜を過ごし、迎えた日の早朝。夜も明けきらぬうちに、街に響いた警報には嗤えたものだ。
あの街の防備を整えるための警報とは即ち、大森林にある駐屯地が魔物の襲撃を受けている事と、同義なのだから。

 この私が、唯一人の最愛との再会を迎える目前に、魔物如きが邪魔立てするなど万死に値する。

 すぐさま出立の用意を整えたバルザックを掴み、手間はかかるが正確に移動できる転移魔法を発動し、この地へ降り立つ直前に、周囲を知覚するために同時に展開していた監視魔術に捉えたカナタの無事な姿に、無意識に口元が緩んだ。
だが、笑顔のよく似合うその顔が青褪め、深い黒曜の瞳を潤ませながら、小さく動いた唇が紡いだ音を理解した瞬間、ついに我を忘れたが。

『っろい……助けて、ほしい……』

 カナタたちを取り囲んでいたのは、中型の魔物の一種。それが目に見える範囲で七頭、駐屯地の外縁部に潜んでいる四頭まで把握しながら、身動き一つ許さぬよう魔術で抑えつける。
勢い余って外縁部の方は、周囲の地形ごと圧し潰してしまったが、カナタたちに被害が出なければよいのだ、気に留める価値もない。

 カナタへと呼びかけることでどうにか我を取り戻しながら、バルザックを放ち、周囲に残る多数の小型魔物と、この駐屯地を挟撃するかのように移動している別の中型魔物たちの殲滅を命じれば、高速戦闘を得意とする騎士がその場を瞬く間に遠ざかっていく。
おそらく、次に起こる事を確実に予期していたのだろう。

 動きを封じた魔物の合間を進み、泣きながら駆け寄ってきたカナタをようやくこの腕に囲った瞬間、邪魔な存在モノは全て消し去った。
多少力加減と制御が常より乱れていたが、結界を張ったおかげで、風や音にカナタとの会話を邪魔されずに済んだのだから、良しとしよう。

 その後は少しばかりカナタを混乱させてしまったが、世話になったというこの地を預かる二人に礼を告げることも出来た。
噂には聞いていたが、ダーウィルはやはり侮れぬ。

 熱を出した意識のないカナタを休めるために通された、小さな部屋。その扉の向こうから近づく気配に顔を上げたところで、控えめなノックの後にちらりと頭を覗かせたのは、今しがた思考に上っていたその本人だった。

「お疲れの所、ごめんなさいね。シン君の容態はどう?」

 寝入っているカナタを起こさぬよう防音魔法を施してから、今は普通の獣人姿に戻った男を部屋へ招き入れたのは、あちら同様、私にも彼に話があるからだ。

「熱は下がった。穏やかによく眠っている。
 此度はまことに世話になったな、ダーウィル辺境伯。」

「あらま、ご存じなの?恥ずかしいわぁ。辺境伯なんてアタシの代じゃ、もう名前だけみたいなものなのに。」

「謙遜を。リオウェンドルの辺境、魔境とも呼ぶに相応しきこの地を長きに渡り守護する一族へ、敬意を表す。」

 ベッドの枕もとにあるランプ一つが穏やかな光を放つ薄暗い室内で、赤みを帯びて輝く金の毛並みが笑うように小刻みに数度揺れる。
かつてこの地一帯を統治していた血統の正統なる末は、そのまま扉に近い場所で立ち話を続けた。

「あんまり言われるとくすっぐたくなっちゃうわ。それに、こんな恩返しの機会なんて滅多にあるものじゃないし。まぁ最後の方は下手うっちゃって、アナタのお師匠様を危ない目に遭わせちゃってごめんなさいね?《魔導の頂点レグ・レガリア》の愛弟子さん。」

 ―――やはり、カナタの正体を識っていたか。でなければ、秘匿通信越しとはいえ、この地から最寄りのあの街に潜む、皇国の諜報部員と接触するはずもない。

「あぁ勿論、アタシ以外は知らないから大丈夫よ。ウチのバカ従弟だってシン君のことは、ただの凄腕天然美人元魔法士ちゃんだと思い込んでるから。」

僅かな沈黙に滲む気配を鋭敏に察知したのは本能か、老獪とも評されたその経験故か。狼頭ゆえに、ヒトとはまた違う表情が浮かべる色を見誤らぬよう、ひたとその金眼を見据えながら、言葉を選ぶ。

「《魔導の頂点レグ・レガリア》と知己があるとは、聞いておらぬが?」

「そりゃそーよ!昔に一度会った、いえ、魔力の残り香を感じたくらいの接触だもの。それと後は、そうね……四か月以上前に、デレス級の前で遠目に見かけたわね。
 さぁこれから死にに行きましょうか、ってところで、あの化物をどこかに連れ去ってくれた。」

「…………従弟殿や、他の隊員も同行していたのでは?事情が事情故に、情報統制を行っている。余所から下手に詮索される事態は、今後も避けたいのだが。」

 母が仔を見るかのような視線をベッドへと向けていた金狼は、喉の奥で小さく笑いながら、私の言葉に首を横に振った。

「冗談きついわぁ。誰が死地に愛しいつがいを道連れにすると思って?
 斥候に行くだけと嘘をついて、一人で向かったのよ。あの場でシン君……《魔導の頂点レグ・レガリア》の姿を見たのは、確かにアタシだけよ。」

 ………今一瞬、カナタの寝息が乱れたような気がしたが。あぁ、また無意識で監視魔術を発動しているのやもしれぬな。見聞きするだけ、しかもこの近距離であればそう体に負担はかからぬだろうが。

「そうか。魔術師ですらない貴公が単身でデレスに挑もうとしたか…………」

自殺行為以外の何物でもないが。しかし、だからこそ

「うふふ、嗤うかしら?」

「そうだな、おそらく《魔導の頂点レグ・レガリア》は貴公に気づき、嗤っていただろう。だからこそ、救った。
 救いようのない愚かな自己犠牲を嘲笑いながらも、それを何より美しく感じるのが、あの御方ゆえに。」

 憎み呪う世界の中で、美しいと感じられるモノ。
 それがかつてのカナタをどれだけ慰めていたか、その記憶が灼きついた今なら痛いほどにわかる。

「そう……。でもよくわかったわ。
 どこかの国の皇帝陛下が血眼になって《魔導の頂点レグ・レガリア》を囲ってるって噂は、それだけ怪我が酷いのかと思ってたけど、こんな状態になっちゃってたらね。そりゃ囲うわ、アタシでも巣に持ち帰って尻尾でぐるぐる巻きにしとくわ。」

「…………辺境伯?言葉には気を付けられよ。」

「ものの例えよ例え!んもぅ!余裕のない男はモテないわよ!そうそう、ウルから聞いてるわよ?なんでも、『好きだって言ったのに信じてもらえてない』って泣いてたらしいから、落ち着いたらしっかり話してあげなさいね、旅の魔術師さん?
 アナタたち見てたら相思相愛の番なんだってのは丸わかりなんだから、もぅ何こじれてるのよ!もし今度シン君が泣いて駐屯地ウチに来たら、そっちが見つけ出すまで連絡してあげないわよ!」

「……辺境伯、少し落ち着いたらどうだ……」

 私よりも大柄な男が、予想以上に可愛らしい声音で滔々と語るのを押しとどめ、その意思を最終確認する。非常に気になる話の途中ではあったが。


「《魔導の頂点レグ・レガリア》の件、上層部に報告する気は?」

「あるわ、って言ったら駐屯地ここが瓦礫の山になりそうな質問しないでちょうだいな。アタシから上に報告する書類はウルがさっさと作成して提出済みよ。『旅の魔術師が運よく助力に入り、危機を脱す。ついでに保護していた身元不明人を引き取ってくれた』って。」

 やはり、出来るなこの男は。
 カナタと私の正体を把握していながら、その情報は手元で握り潰す。一方でこうして、何の記録にも残らぬ会話では惜しげもなく腹の裡を晒す。
私の信頼を勝ち取るという意味では、賢いやり方だ。

「そうか。ならば、この地が灰燼に帰すことはなさそうだ。
 我が最愛を脅かす芽は、如何なる理由であろうと摘まねばならぬと考えていたが、どうやら杞憂であった。」

 カナタが、《魔導の頂点レグ・レガリア》が記憶を喪い、無力な存在になっている事。いまだその事実を隠し通せるなら、僅かな犠牲を生むことには目を瞑る気でいたが、幸いその必要もなくなった。

「…………これだから、魔術師様相手は嫌なのよぉー。一手間違えてご機嫌損ねると後が大変なんだから、もぅ。」

一度苛立たし気に振られた尻尾が小さく音を立てる中、そうぼやく恩人へ服の内側にしまっていたある物を取り出して手渡す。
 それは、金色のブレスレットに蒼紫に輝く石が嵌められた魔道具だ。

「あら、コレ……」

「カナタの服に入っていた。物からして、貴公が貸し与えてくれた物であろう?カナタが纏っていた結界魔法と同じ魔力の残滓を感じた。
 これが礼になるわけではないが、私の結界魔術を込めてある。三日程度であれば、この駐屯地全域に展開できる対魔物結界だ。魔力流出阻止の術式を追加している故、劣化の心配も要らぬ。」

「親の形見が、さらりと国宝級魔道具になって帰ってくるなんてねぇ…………。
 ご配慮心より感謝致します、ヴェルメリア帝。」

 胸の前に腕を掲げ、小さく腰を折った金狼にこちらも目礼を返す。私が傍にいられぬ間、カナタを確かに守ってくれていたのは、この獣人なのだから。

「それで、用件は終わりだろうか?」

「そうね、擦り合わせも上手く出来たし、シン君の様子も確認できたし。出発はいつかしら?シン君が起きてから?」

「明朝にいとまするとしよう。おそらく、カナタは目を覚まさぬだろうが。」

 この寝入り様では、また数日程は眠り続けるだろう。慣れぬ環境で過ごしていただけでなく、直接魔物の脅威に晒されるような目に遭ったのだ。精神的にも疲弊しているはずだ。
 幸い、発熱自体は回復魔法を施さずとも治まってはいるが、カナタのことだ。
何もできなかったと口にしていたが、魔力を扱おうとしたのではないか?魔力回路に強い負荷がかかるようなことをしていなければ、よいのだが。

 あれこれと湧き上がる憂い事を胸に、穏やかに眠り続ける姿につい見入っていると、高い位置から零された声音を耳が拾う。

「寝顔が違うわねぇ。やっぱり番が傍にいてくれると、心から安心できるのね。
 何があったかは聞きたくないけど、あの子とってもいい子よ?ただ人族ってだけじゃなくて、いつの間にかウチの隊員たちが骨抜きにされるくらいの、いい子なのよ。出来るなら、あんまり泣かせないであげてね?」

 揶揄するような気配を滲ませながらも、それは心からの言葉なのだろう。
 この短期間でそこまでカナタが彼に気に入られているのは、《魔導の頂点レグ・レガリア》だと知っていたからか、それとも、カナタの人となりに触れたからか。


「言われるまでもない。」


 判り切ったことを考えながらも、そう口に出した言葉は同じく本心だ。このような失態、二度と許されぬ。

 私自身が、何よりも、誰よりも、許さぬ。



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