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第二章 グランからの修行
アカル屋敷のからくりパニック
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エリンはビリーとゴスゾウの案内でアカル屋敷に到着。見た目は洋風の豪邸だが、コウモリが飛んだりするなど薄暗い雰囲気を漂わせていた。
「さて、試練の内容についてはからくり屋敷を突破してヒリーに会う事だ。からくりについては様々な仕掛けがあるが、落とし穴やモンスターも出てきたりする。十分に気を付けてくれ」
「はい」
ゴスゾウの説明にエリンは頷き、すぐに扉の前に移動する。
そのまま扉をノックしたその時、いきなり扉が開かれて一人のお化けが姿を現す。
「よく来たね。僕はエルス。ヒリーに会うにはからくり屋敷をクリアする必要がある。準備は良いかな?」
「いつでも大丈夫です」
「じゃあ、中に入って」
エルスはエリン達を屋敷の中に入らせた途端、扉が自動で閉まる。
「コースについては僕等が案内するよ。付いてきて」
ゴスゾウ達はエリンを連れてコースの案内を始めたと同時に、試練が始まりを告げられた。
※
第一の部屋に入ると、そこは燭台が用意されていた。どうやらこれは蝋燭に火を灯さないと先に進めない仕組みとなっている。
「これは簡単です!フレイム」
エリンは火の魔術を使い、蝋燭に次々と火を灯す。全ての火が灯された直後、奥の壁から扉が出現して開かれたのだ。
「これで先に進めますね」
「第一は合格だな。よし!次に向かうぞ!」
ゴスゾウの合図と同時に、彼等は次の部屋へと向かい出した。
※
第二の部屋は矢印の床。それは矢印の通りに進まなくてはならないので要注意となっている。
因みに落ちてしまったら最初からやり直しだ。
「これはルートをよく見て慎重に考えないといけませんね」
「そうだ。先読みがカギとなるぞ」
エリンは地面に手を置きつつ、真剣な表情でルートを考え始める。
(此処から先は矢印の通りに進まなくてはならない……そうなるとどう進めば良いか……あっ!分かったわ!)
するとエリンは閃いたと同時に、ゴスゾウ達の方を向く。
「ルートが分かりました!」
「本当か!?」
驚くゴスゾウ達にエリンは笑顔で応え、すぐに矢印床に一歩踏み出す。
すると彼女は矢印の方向通りに進み始め、物にぶつかる事無く安全にゴールできたのだ。
「「「一発でゴールした!?」」」
「できました!」
ビリー達が驚く中、エリンはVサインで笑顔に応える。
「もしかするとエリン、魔王軍を倒せるのもイケるんじゃないのか?」
「僕もそう思う。だが、残るからくりは後6つ。油断はできないからね」
「そうそう。次に進むぞ!」
エルスの合図にエリンは頷き、彼女達は次のからくり部屋へと向かい出した。
「さて、試練の内容についてはからくり屋敷を突破してヒリーに会う事だ。からくりについては様々な仕掛けがあるが、落とし穴やモンスターも出てきたりする。十分に気を付けてくれ」
「はい」
ゴスゾウの説明にエリンは頷き、すぐに扉の前に移動する。
そのまま扉をノックしたその時、いきなり扉が開かれて一人のお化けが姿を現す。
「よく来たね。僕はエルス。ヒリーに会うにはからくり屋敷をクリアする必要がある。準備は良いかな?」
「いつでも大丈夫です」
「じゃあ、中に入って」
エルスはエリン達を屋敷の中に入らせた途端、扉が自動で閉まる。
「コースについては僕等が案内するよ。付いてきて」
ゴスゾウ達はエリンを連れてコースの案内を始めたと同時に、試練が始まりを告げられた。
※
第一の部屋に入ると、そこは燭台が用意されていた。どうやらこれは蝋燭に火を灯さないと先に進めない仕組みとなっている。
「これは簡単です!フレイム」
エリンは火の魔術を使い、蝋燭に次々と火を灯す。全ての火が灯された直後、奥の壁から扉が出現して開かれたのだ。
「これで先に進めますね」
「第一は合格だな。よし!次に向かうぞ!」
ゴスゾウの合図と同時に、彼等は次の部屋へと向かい出した。
※
第二の部屋は矢印の床。それは矢印の通りに進まなくてはならないので要注意となっている。
因みに落ちてしまったら最初からやり直しだ。
「これはルートをよく見て慎重に考えないといけませんね」
「そうだ。先読みがカギとなるぞ」
エリンは地面に手を置きつつ、真剣な表情でルートを考え始める。
(此処から先は矢印の通りに進まなくてはならない……そうなるとどう進めば良いか……あっ!分かったわ!)
するとエリンは閃いたと同時に、ゴスゾウ達の方を向く。
「ルートが分かりました!」
「本当か!?」
驚くゴスゾウ達にエリンは笑顔で応え、すぐに矢印床に一歩踏み出す。
すると彼女は矢印の方向通りに進み始め、物にぶつかる事無く安全にゴールできたのだ。
「「「一発でゴールした!?」」」
「できました!」
ビリー達が驚く中、エリンはVサインで笑顔に応える。
「もしかするとエリン、魔王軍を倒せるのもイケるんじゃないのか?」
「僕もそう思う。だが、残るからくりは後6つ。油断はできないからね」
「そうそう。次に進むぞ!」
エルスの合図にエリンは頷き、彼女達は次のからくり部屋へと向かい出した。
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