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第七章 おとぎの世界の大冒険
第二百四十六話 大男の意外な弱点
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カボチャ男爵との戦いの最中に大男が姿を現した事で、王様達は一気にピンチになってしまった。ジャンヌ達も冷や汗を流していながらも、どうやって大男を倒せるのか考えているのだ。
(大男は私達とはサイズが違うだけでなく、パワーも桁違い。下手をすればやられるので注意しないと……)
ジャンヌが心の中で大男の対策を考える中、彼はそのまま強烈な拳を振るい、桃太郎を殴り飛ばしてしまった。
「ぐはっ!」
「桃太郎!」
桃太郎は大男に勢いよく殴り飛ばされ、大空を舞いながら宙に浮いていた。しかし空中で受け身を取ったと同時に、見事に着地成功したのだ。
「この桃太郎がここでやられるか!恐らく巨人は何か弱点がある筈だ!」
「弱点ですね。もしかすると毛虫が苦手とか……」
「いやいや。私達の様な美女が苦手じゃないのかな……」
桃太郎からのアドバイスにジャンヌとマリーがヒソヒソと話し合ったその時、大男がじっと彼女達を見た。こうなってしまうと話している場合ではないだろう。
「アカン!このままやとあの二人も殴り飛ばされてしまう!」
「こうなったら全力で守りに行くぞ!あの二人には指一本触れさせてたまるか!」
金太郎と浦島太郎は急いでジャンヌ達を助けに向かうが、大男は何故か彼等を勢いよく殴り飛ばしてしまった。幸いジャンヌ達は殴られなくて良かったが、助けに向かった金太郎達は不幸としか言えない。
「なんでや……なんでいきなり殴られるんや……」
「何故俺達が殴られるんだ……世の中理不尽過ぎるだろ……」
金太郎と浦島太郎は宙を舞いながらポツリと呟き、そのまま草原の地面に墜落してしまった。ピクピクしながら痙攣していて、あっという間に戦闘不能になってしまったのだ。
「ここは僕に任せてくれ!出でよ、ランプの魔人!」
アラジンはランプをこすって魔人を召喚。魔人はそのまま大男の顔面に右ストレートを浴びせ、勢いよくぐらつかせた。
「おお!その手があったか!」
「良いぞ、やれやれ!」
魔人の登場に皆がワイワイ躍起になる中、大男はランプを持っているアラジンを掴んでしまう。そのまま腕を振り回し、勢いよく投げ飛ばされてしまったのだ。
「うわあああああ!!」
「アラジィィィィィィィィン!!」
アラジンはそのまま投げ飛ばされてお星さまとなってしまい、魔神も消えてしまった。まさに不幸な星に生まれていたのだろう。
すると大男は腕を鳴らしながら戦闘態勢に入り、拳を兵士達に突き出してきた。今の一発で多くの兵士に当たり、彼等はそのまま弾き飛ばされて地面に激突。そのまま戦闘不能になってしまったのだ。
「馬鹿な!一発で兵士達が減らされるとは……」
予想外の展開に王様は驚きを隠せず、桃太郎達も動揺してしまう。厄介な奴を敵に回した事で、思わぬ苦戦を受けてしまっているのだ。
「くそっ!このままだとまずい事になるぞ!何か方法があれば良いが……」
王様が真剣に考える中、桃太郎はある事を思い出して彼に話しかける。これまでの展開で何か思い当たる事がある様だ。
「そう言えば、ジャンヌとマリーには攻撃が当たらなかったみたいだが……もしかすると女性が弱点じゃないのか?」
「女性が弱点?そう言えばダメージを受けてない様だが……」
桃太郎からの質問に対し、王様は驚きの表情をした後に考え始める。彼はジャンヌとマリーに視線を移すと、殆どノーダメージとなっているのだ。
そのジャンヌとマリーは話し合いながら弱点を探しているが、なかなか見つからずにいた。それを見た王様はすぐにあるアイデアを閃き、二人に声を掛け始める。
「二人共!ここはお主達が行け!大男は恐らく女性に弱いだろう!」
「「私達が?」」
王様からのアドバイスに対し、ジャンヌとマリーはキョトンとしてしまう。自分達が大男を倒すカギである事に驚きを隠せず、信じられない表情をしてしまうのも無理はない。
「そうだ。お前達は大男に殴り飛ばされずにいた。もしかすると……大男を倒せるカギになるかもしれない」
「そう言えば、私達には攻撃してこなかった様な……」
「もしかすると……あ!」
王様の説明を聞いたジャンヌとマリーは、大男の弱点を察する事が出来た。金太郎達は殴り飛ばされていた筈なのに、自分達だけ殴られていない。ひょっとして大男は自分達が弱点じゃないかと考えているのだ。
「そういう事なら……私達がやるしかないわね!」
「大男については私達に任せてください!参ります!」
ジャンヌは光の槍を強く構え、マリーはサーベルと盾を構えながら大男に立ち向かう。弱点が分かったのならこちらの物であり、自分達がやらなければ誰がやると考えているのだ。
大男はジャンヌとマリーが自分に立ち向かってくる事に対し、すぐに攻撃態勢に入った。
「うおおお!!」
大男は大声を上げながら拳を振るい、そのまま二人に向かって殴りかかろうとした。しかし二人はその拳を素早く回避し、同時に反撃を仕掛ける。
「やあっ!」
ジャンヌの槍の一撃が大男の顔面に繰り出される。その衝撃で彼の鼻から血が吹き出し、そのまま地面に倒れてしまった。
「とどめは私が行くわ!はああっ!!」
マリーは光のオーラを纏ったサーベルを構え、大男の胸に突き刺す事に成功。彼は痛みのあまり胸を抑えながら苦しみだし、そのまま倒れてしまった。
「やったぞ、二人共!」
「流石はブレイブペガサスの女傑だ!」
ジャンヌとマリーの活躍に兵士達は歓声を上げるが、まだ戦いは終わっていない。大男はまだ戦意喪失せず、そのまま立ち上がれば殴りかかろうとする。
「まだ動けるのですか!?あんなにダメージを与えた筈なのに……」
「こうなると長期戦となるわね。ジャンヌ、やるからには思う存分立ち向かいましょう!」
「はい!」
ジャンヌは驚きながらも光の槍を構え直し、マリーも油断せずに盾を構える。大男は拳を握りながらゆっくりと二人に近づいていたが、ここで思わぬ出来事が起こってしまう。
「ぐおっ!!」
「「!?」」
なんと大男の体中に金縛りにあった様に動けなくなり、彼は口から血を流して倒れてしまう。一体何が起きたのか誰もが疑問に感じる中、ジャンヌとマリーは笑みを浮かべながらお互い頷いていた。
「この大男、女性の攻撃には弱かったみたいですね」
「私達の攻撃が効果抜群だなんて驚いたけど、取り敢えずは倒したから良いかな?」
ジャンヌとマリーが笑い合う中、大男は倒れたまま動かなくなった。そのまま彼は光の粒となって消滅し、残ったのは大量の金貨だけとなっていた。
大男は男性には強いが、女性には弱いというシンプルな弱点があった。特にジャンヌやマリーの様な可愛さと美しさのある者については、絶大的なダメージを受けてしまうのも無理もないだろう。
(しまった……大男の弱点を読まれていたとは……アイツを少し鍛えれば良かったかもな……)
カボチャ男爵は心から呆れながらため息をつく中、前を向いて現在の状況を確認する。戦えるのはジャンヌ、マリー、桃太郎、王様、シンドバッド、兵士達のみ。後は全員リタイアだ。
(まあいい。どれだけ残っていても、奴等には絶望を与えてやるのみだ!ここから先はそう簡単にはいかない!)
カボチャ男爵は心の中ですぐに切り替えたと同時に、今いる敵に視線を移す。ある程度戦力を減らせたなら好都合と言えるだろう。
「ここから先が私が相手だ!行くぞ!」
カボチャ男爵は杖を構えながら戦闘態勢に入り、ジャンヌ達を睨みつける。おとぎの世界を巡る戦いも、ラストバトルに突入しようとしていたのだった。
(大男は私達とはサイズが違うだけでなく、パワーも桁違い。下手をすればやられるので注意しないと……)
ジャンヌが心の中で大男の対策を考える中、彼はそのまま強烈な拳を振るい、桃太郎を殴り飛ばしてしまった。
「ぐはっ!」
「桃太郎!」
桃太郎は大男に勢いよく殴り飛ばされ、大空を舞いながら宙に浮いていた。しかし空中で受け身を取ったと同時に、見事に着地成功したのだ。
「この桃太郎がここでやられるか!恐らく巨人は何か弱点がある筈だ!」
「弱点ですね。もしかすると毛虫が苦手とか……」
「いやいや。私達の様な美女が苦手じゃないのかな……」
桃太郎からのアドバイスにジャンヌとマリーがヒソヒソと話し合ったその時、大男がじっと彼女達を見た。こうなってしまうと話している場合ではないだろう。
「アカン!このままやとあの二人も殴り飛ばされてしまう!」
「こうなったら全力で守りに行くぞ!あの二人には指一本触れさせてたまるか!」
金太郎と浦島太郎は急いでジャンヌ達を助けに向かうが、大男は何故か彼等を勢いよく殴り飛ばしてしまった。幸いジャンヌ達は殴られなくて良かったが、助けに向かった金太郎達は不幸としか言えない。
「なんでや……なんでいきなり殴られるんや……」
「何故俺達が殴られるんだ……世の中理不尽過ぎるだろ……」
金太郎と浦島太郎は宙を舞いながらポツリと呟き、そのまま草原の地面に墜落してしまった。ピクピクしながら痙攣していて、あっという間に戦闘不能になってしまったのだ。
「ここは僕に任せてくれ!出でよ、ランプの魔人!」
アラジンはランプをこすって魔人を召喚。魔人はそのまま大男の顔面に右ストレートを浴びせ、勢いよくぐらつかせた。
「おお!その手があったか!」
「良いぞ、やれやれ!」
魔人の登場に皆がワイワイ躍起になる中、大男はランプを持っているアラジンを掴んでしまう。そのまま腕を振り回し、勢いよく投げ飛ばされてしまったのだ。
「うわあああああ!!」
「アラジィィィィィィィィン!!」
アラジンはそのまま投げ飛ばされてお星さまとなってしまい、魔神も消えてしまった。まさに不幸な星に生まれていたのだろう。
すると大男は腕を鳴らしながら戦闘態勢に入り、拳を兵士達に突き出してきた。今の一発で多くの兵士に当たり、彼等はそのまま弾き飛ばされて地面に激突。そのまま戦闘不能になってしまったのだ。
「馬鹿な!一発で兵士達が減らされるとは……」
予想外の展開に王様は驚きを隠せず、桃太郎達も動揺してしまう。厄介な奴を敵に回した事で、思わぬ苦戦を受けてしまっているのだ。
「くそっ!このままだとまずい事になるぞ!何か方法があれば良いが……」
王様が真剣に考える中、桃太郎はある事を思い出して彼に話しかける。これまでの展開で何か思い当たる事がある様だ。
「そう言えば、ジャンヌとマリーには攻撃が当たらなかったみたいだが……もしかすると女性が弱点じゃないのか?」
「女性が弱点?そう言えばダメージを受けてない様だが……」
桃太郎からの質問に対し、王様は驚きの表情をした後に考え始める。彼はジャンヌとマリーに視線を移すと、殆どノーダメージとなっているのだ。
そのジャンヌとマリーは話し合いながら弱点を探しているが、なかなか見つからずにいた。それを見た王様はすぐにあるアイデアを閃き、二人に声を掛け始める。
「二人共!ここはお主達が行け!大男は恐らく女性に弱いだろう!」
「「私達が?」」
王様からのアドバイスに対し、ジャンヌとマリーはキョトンとしてしまう。自分達が大男を倒すカギである事に驚きを隠せず、信じられない表情をしてしまうのも無理はない。
「そうだ。お前達は大男に殴り飛ばされずにいた。もしかすると……大男を倒せるカギになるかもしれない」
「そう言えば、私達には攻撃してこなかった様な……」
「もしかすると……あ!」
王様の説明を聞いたジャンヌとマリーは、大男の弱点を察する事が出来た。金太郎達は殴り飛ばされていた筈なのに、自分達だけ殴られていない。ひょっとして大男は自分達が弱点じゃないかと考えているのだ。
「そういう事なら……私達がやるしかないわね!」
「大男については私達に任せてください!参ります!」
ジャンヌは光の槍を強く構え、マリーはサーベルと盾を構えながら大男に立ち向かう。弱点が分かったのならこちらの物であり、自分達がやらなければ誰がやると考えているのだ。
大男はジャンヌとマリーが自分に立ち向かってくる事に対し、すぐに攻撃態勢に入った。
「うおおお!!」
大男は大声を上げながら拳を振るい、そのまま二人に向かって殴りかかろうとした。しかし二人はその拳を素早く回避し、同時に反撃を仕掛ける。
「やあっ!」
ジャンヌの槍の一撃が大男の顔面に繰り出される。その衝撃で彼の鼻から血が吹き出し、そのまま地面に倒れてしまった。
「とどめは私が行くわ!はああっ!!」
マリーは光のオーラを纏ったサーベルを構え、大男の胸に突き刺す事に成功。彼は痛みのあまり胸を抑えながら苦しみだし、そのまま倒れてしまった。
「やったぞ、二人共!」
「流石はブレイブペガサスの女傑だ!」
ジャンヌとマリーの活躍に兵士達は歓声を上げるが、まだ戦いは終わっていない。大男はまだ戦意喪失せず、そのまま立ち上がれば殴りかかろうとする。
「まだ動けるのですか!?あんなにダメージを与えた筈なのに……」
「こうなると長期戦となるわね。ジャンヌ、やるからには思う存分立ち向かいましょう!」
「はい!」
ジャンヌは驚きながらも光の槍を構え直し、マリーも油断せずに盾を構える。大男は拳を握りながらゆっくりと二人に近づいていたが、ここで思わぬ出来事が起こってしまう。
「ぐおっ!!」
「「!?」」
なんと大男の体中に金縛りにあった様に動けなくなり、彼は口から血を流して倒れてしまう。一体何が起きたのか誰もが疑問に感じる中、ジャンヌとマリーは笑みを浮かべながらお互い頷いていた。
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ジャンヌとマリーが笑い合う中、大男は倒れたまま動かなくなった。そのまま彼は光の粒となって消滅し、残ったのは大量の金貨だけとなっていた。
大男は男性には強いが、女性には弱いというシンプルな弱点があった。特にジャンヌやマリーの様な可愛さと美しさのある者については、絶大的なダメージを受けてしまうのも無理もないだろう。
(しまった……大男の弱点を読まれていたとは……アイツを少し鍛えれば良かったかもな……)
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(まあいい。どれだけ残っていても、奴等には絶望を与えてやるのみだ!ここから先はそう簡単にはいかない!)
カボチャ男爵は心の中ですぐに切り替えたと同時に、今いる敵に視線を移す。ある程度戦力を減らせたなら好都合と言えるだろう。
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