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第五章 ハルバータの姫君
第百六十話 ハインの最後の決断
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ブレイブペガサスの勝利に歓声が沸き起こる中、アメリアは目に涙を浮かべながら笑顔で拍手をしていた。自分を助けてくれたヒーロー達が勝ってくれた事で、嬉しさで胸いっぱいになっていたのだ。
(良かった……皆が勝てて良かった……)
アメリアの笑顔にボリスも微笑む中、彼はハインに視線を移す。彼はまさかの敗北展開に信じられない表情をしていて、大量の冷や汗がタラリタラリと流れていた。まさか敗北してしまうとは、予想外としか言えなかっただろう。
「ハイン。認めたくはない様だが、これが現実だ。彼等はまだ他の世界の事を知らずにいた為、井の中の蛙というのが判明されたそうだ。彼等にとっては経験が浅すぎただろうな」
「……」
ボリスがハインに今回の敗因を指摘したが、彼の耳には届いていなかった。ショックがとても強過ぎて思考回路が追いつかず、パニックになるのも時間の問題と言えるだろう。
するとハインは突然立ち上がり、フラフラと何処かに向かってしまう。
「お兄様?」
アメリアが呼び掛けようとするが、ボリスが彼女を静止して首を横に振る。今の彼には何も届いていないとなると、止める事は不可能と判断したからだ。
(奴はこれ程にもないショックを受けた以上、どうする事もできない。だが、彼がどう立ち直るかだな)
ボリスは心から思いながら、ハインが去り行く姿を見ていた。しかし、この時の彼は気付いてなかった。これが彼を見た最後である事を……
※
「まさか我々が手も足も出ず負けるとは……」
闘技場の通路では、李舜臣が項垂れながら今回の敗北を悔やんでいた。チームはあまり活躍できずコテンパンにやられてしまい、自身の活躍も殆どなかった。これ以上無様な恥を晒したのは、生まれて初めてかも知れないだろう。
シオン達も敗北を悔やんでいて、俯いた状態のままとなっていた。これからどうするか皆で考えようとしたその時、ハインがフラフラと歩きながら彼等の前に姿を現した。
「ハイン……無様な敗北ですまなかった……」
ヴィリアンはすまなさそうな表情をしながら、ハインに謝罪をする。あれだけ国民の期待を背負ったのに、活躍できずに期待外れ。おまけに国民はブレイブペガサスを応援する様になってしまい、天地がひっくり返った展開になってしまったのだ。
「もう良い……私もお前達に期待を背負わせた程、後悔している……あの時、私が喧嘩を売らなければ、こんな事にはならなかった……」
ハインは謝罪を拒み、零夜達に喧嘩を売った事を後悔している。あの時、自分が調子に乗らなければこんな結末にはならなかった。しかし、後悔先に役立たずであり、どうする事もできないのだ。
「ハイン。それによって後がない状態となっている。今後はどうするつもりだ?」
李舜臣はハインに対し、自分達はもう後がない事を告げる。国民の期待までぶち壊されてしまったとなると、王位継承は二度と叶う事はない。自身も追い詰められてしまった以上、残すは一つしかなかった。
「最後の手段だ。すぐに怪我を治したと同時に、マギアスに挑む!それしか方法はあるまい!」
ハインは最後の手段としての宣言を出し、シオン達はその内容に驚きを隠せずにいた。一度戦った相手にリベンジするのは良い事だが、相手はハルバータにおける最凶の魔獣。またしても酷い目に遭う可能性もあれば、死ぬ事もあり得るのだ。
「本気なのか!?」
李舜臣は疑問に感じながらハインに詰め寄るが、彼は頷きながら答えるしかなかった。追い詰められてしまった果に導き出した答えは、これしかないと感じたのだろう。
「ああ。ここまでやらなければ、国民も納得はできない。無様な敗北を喫した以上は、最後の賭けに出るしかない」
「だが、死ぬ事もあり得るぞ!」
「構わない。私も王族としてのプライドがある。ここで立ち向かわなければ、何も変わりはしない……」
ハインは拳を握りしめながら、考えを変えない決意を下している。しかも握りしめていた拳からは血が出ていて、相当の覚悟を決めているのだ。それを見たヴィリアンは決意したと同時に、彼の手を優しく取り始める。
「まったく……お前は何でもかんでも背負い過ぎなんだよ。こうなった以上、俺も最後まで付き合うしかないな」
ヴィリアンはハインに協力する事を決断しつつ、笑顔で最後まで付き合う事を決断。ハインとは旧知の仲であるので、親友のピンチには黙っていられないのだ。
「俺達も最後まで付き合うよ」
「ここまで来たからにはやるしかありませんね」
「俺も負けっぱなしでは終われないからな」
「お宝があるなら、全て回収しないとな」
「私も助太刀するとしよう!」
「皆……」
マンティ、ネコブ、ハクロ、アッシュ、李舜臣も協力する事を決断し、ハインは仲間のありがたさを感じながら笑顔を見せる。このまま一人で立ち向かったら、返り討ちで死ぬ事は確定かも知れなかった。
「感謝する。この私と共に来てくれるとはありがたい」
ハインがヴィリアンに対して笑顔を見せる中、シオンとゲルダはその場から立ち去ろうとしていた。この様子だと参加しない事は確実だが、疑問に思ったハインは彼女達に声をかける。
「シオンとゲルダは参加しないのか?」
ハインからの質問に対し、シオンは振り向きもせず立ち止まっていた。彼女は現在別の事を考えていて、今はそれどころでは無いそうだ。
「私は断る。あの様な無様な負けを見せられた以上、強くなるしか他はない。マギアスの件に関してはお断りだ」
「おい、シオン!」
ハインが慌てながら止めに向かうが、シオンは見向きもせずにその場から立ち去る。自らの道を貫き通す為にも、ここで止まる理由にはいかないのだ。
「私も参加しないわ。シオンが心配だから。それじゃ」
「ゲルダ!」
ゲルダまでシオンの後を追いかけながら去ってしまい、残ったのは野郎七人となってしまった。ハインが我儘な決断をしなければ、この様な結末にはならなかっただろう。
「まあいい。我々だけでも行くのみだ。王になる為にもここで止まる訳にはいかない。すぐにマギアスの討伐に向かうぞ!」
「「「おう!」」」
ハイン達はそのままマギアス討伐とアルメリアスの紋章を回収する為、目的地であるトンガラ渓谷へと再び向かい始めた。しかし、この時の彼等は気付いていなかった。紅蓮丸がこの様子をこっそりと見ていた事を……
(良かった……皆が勝てて良かった……)
アメリアの笑顔にボリスも微笑む中、彼はハインに視線を移す。彼はまさかの敗北展開に信じられない表情をしていて、大量の冷や汗がタラリタラリと流れていた。まさか敗北してしまうとは、予想外としか言えなかっただろう。
「ハイン。認めたくはない様だが、これが現実だ。彼等はまだ他の世界の事を知らずにいた為、井の中の蛙というのが判明されたそうだ。彼等にとっては経験が浅すぎただろうな」
「……」
ボリスがハインに今回の敗因を指摘したが、彼の耳には届いていなかった。ショックがとても強過ぎて思考回路が追いつかず、パニックになるのも時間の問題と言えるだろう。
するとハインは突然立ち上がり、フラフラと何処かに向かってしまう。
「お兄様?」
アメリアが呼び掛けようとするが、ボリスが彼女を静止して首を横に振る。今の彼には何も届いていないとなると、止める事は不可能と判断したからだ。
(奴はこれ程にもないショックを受けた以上、どうする事もできない。だが、彼がどう立ち直るかだな)
ボリスは心から思いながら、ハインが去り行く姿を見ていた。しかし、この時の彼は気付いてなかった。これが彼を見た最後である事を……
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「まさか我々が手も足も出ず負けるとは……」
闘技場の通路では、李舜臣が項垂れながら今回の敗北を悔やんでいた。チームはあまり活躍できずコテンパンにやられてしまい、自身の活躍も殆どなかった。これ以上無様な恥を晒したのは、生まれて初めてかも知れないだろう。
シオン達も敗北を悔やんでいて、俯いた状態のままとなっていた。これからどうするか皆で考えようとしたその時、ハインがフラフラと歩きながら彼等の前に姿を現した。
「ハイン……無様な敗北ですまなかった……」
ヴィリアンはすまなさそうな表情をしながら、ハインに謝罪をする。あれだけ国民の期待を背負ったのに、活躍できずに期待外れ。おまけに国民はブレイブペガサスを応援する様になってしまい、天地がひっくり返った展開になってしまったのだ。
「もう良い……私もお前達に期待を背負わせた程、後悔している……あの時、私が喧嘩を売らなければ、こんな事にはならなかった……」
ハインは謝罪を拒み、零夜達に喧嘩を売った事を後悔している。あの時、自分が調子に乗らなければこんな結末にはならなかった。しかし、後悔先に役立たずであり、どうする事もできないのだ。
「ハイン。それによって後がない状態となっている。今後はどうするつもりだ?」
李舜臣はハインに対し、自分達はもう後がない事を告げる。国民の期待までぶち壊されてしまったとなると、王位継承は二度と叶う事はない。自身も追い詰められてしまった以上、残すは一つしかなかった。
「最後の手段だ。すぐに怪我を治したと同時に、マギアスに挑む!それしか方法はあるまい!」
ハインは最後の手段としての宣言を出し、シオン達はその内容に驚きを隠せずにいた。一度戦った相手にリベンジするのは良い事だが、相手はハルバータにおける最凶の魔獣。またしても酷い目に遭う可能性もあれば、死ぬ事もあり得るのだ。
「本気なのか!?」
李舜臣は疑問に感じながらハインに詰め寄るが、彼は頷きながら答えるしかなかった。追い詰められてしまった果に導き出した答えは、これしかないと感じたのだろう。
「ああ。ここまでやらなければ、国民も納得はできない。無様な敗北を喫した以上は、最後の賭けに出るしかない」
「だが、死ぬ事もあり得るぞ!」
「構わない。私も王族としてのプライドがある。ここで立ち向かわなければ、何も変わりはしない……」
ハインは拳を握りしめながら、考えを変えない決意を下している。しかも握りしめていた拳からは血が出ていて、相当の覚悟を決めているのだ。それを見たヴィリアンは決意したと同時に、彼の手を優しく取り始める。
「まったく……お前は何でもかんでも背負い過ぎなんだよ。こうなった以上、俺も最後まで付き合うしかないな」
ヴィリアンはハインに協力する事を決断しつつ、笑顔で最後まで付き合う事を決断。ハインとは旧知の仲であるので、親友のピンチには黙っていられないのだ。
「俺達も最後まで付き合うよ」
「ここまで来たからにはやるしかありませんね」
「俺も負けっぱなしでは終われないからな」
「お宝があるなら、全て回収しないとな」
「私も助太刀するとしよう!」
「皆……」
マンティ、ネコブ、ハクロ、アッシュ、李舜臣も協力する事を決断し、ハインは仲間のありがたさを感じながら笑顔を見せる。このまま一人で立ち向かったら、返り討ちで死ぬ事は確定かも知れなかった。
「感謝する。この私と共に来てくれるとはありがたい」
ハインがヴィリアンに対して笑顔を見せる中、シオンとゲルダはその場から立ち去ろうとしていた。この様子だと参加しない事は確実だが、疑問に思ったハインは彼女達に声をかける。
「シオンとゲルダは参加しないのか?」
ハインからの質問に対し、シオンは振り向きもせず立ち止まっていた。彼女は現在別の事を考えていて、今はそれどころでは無いそうだ。
「私は断る。あの様な無様な負けを見せられた以上、強くなるしか他はない。マギアスの件に関してはお断りだ」
「おい、シオン!」
ハインが慌てながら止めに向かうが、シオンは見向きもせずにその場から立ち去る。自らの道を貫き通す為にも、ここで止まる理由にはいかないのだ。
「私も参加しないわ。シオンが心配だから。それじゃ」
「ゲルダ!」
ゲルダまでシオンの後を追いかけながら去ってしまい、残ったのは野郎七人となってしまった。ハインが我儘な決断をしなければ、この様な結末にはならなかっただろう。
「まあいい。我々だけでも行くのみだ。王になる為にもここで止まる訳にはいかない。すぐにマギアスの討伐に向かうぞ!」
「「「おう!」」」
ハイン達はそのままマギアス討伐とアルメリアスの紋章を回収する為、目的地であるトンガラ渓谷へと再び向かい始めた。しかし、この時の彼等は気付いていなかった。紅蓮丸がこの様子をこっそりと見ていた事を……
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