154 / 277
第五章 ハルバータの姫君
第百五十二話 焦りは禁物
しおりを挟む
ナットは零夜達ブレイブペガサスの事をよく調べている為、彼等と自分達の差は実感している。しかし、ホーネット、グローブ、シナモン、ジャミラ、タムロ、パピィ、ニコラに関しては彼等を知らない為、固まってしまうのは無理ないのだ。
「こ、この人達が……我々より上なのか……」
ホーネットは固まりながらもナットに視線を移し、彼は真剣な表情でコクリと頷いていた。
「そうだ。ブレイブペガサスのランクはAからEまでとなると、Aランクだ!最初はEランクだったが、これまでの功績によって今のランクがある。それに比べて俺達はCクラスだ!」
「「「うぐっ!」」」
ナットからの指摘はホーネット達の心に突き刺さり、彼等はそのままヘナヘナと地面に座り込んでしまった。まあ、現実を見ればそうなるのも無理ないが。
「……私とした事が不覚だった……このままマギアスを倒そうとしても、返り討ちと言えるだろう……」
ホーネットはガックリと項垂れる中、零夜は気になる表情をしながら彼に近づく。マギアスというキーワードが気になり、それを質問しようとしているのだ。
「マギアス討伐……もしかするとホーネット達の課題もそうなのか?」
「ええ。メルト様が王位を継ぐ為だけでなく、我々も八人揃った時に出ている課題をクリアする為です。アルメリアスの紋章を手に入れる為にも……」
「「「!?」」」
ホーネットからの説明を聞いた零夜達は驚きを隠せず、中にはビックリして尻もちをつく人もいた。まさかライバル達が同じ課題を受けているのは予想外であり、一筋縄ではいかない展開となるだろう。
「じゃあ、真のヒーローズエイトになる為には……ライバル達との戦いも避けられなくなる……」
「偶然じゃないと言えるなら、ますます負けられなくなるわね」
ジェニーの推測にヒカリも同意し、課題に対する意識が強くなり始めた。ライバルまでいるのなら燃え上がる展開が丁度いいし、任務にも集中する事が出来るのだ。
「言われてみればそうかも知れない。けど、今はアメリアのお父さんに無事である事を伝えないと。課題についてはそれからだ」
「そうかもね……だったらすぐに急がないと!」
「キャッ!?」
「うおっ!?」
零夜からの説明にエヴァ達も同意したと同時に、彼女はアメリアとレザーを抱える。そのままスピードを上げて走り出し、零夜達も急いで後を追いかけた。どうやら早めに面会を済ませ、そのままマギアスとの戦いに向かおうとしているのだ。
その様子にホーネット達はポカンとしているが、すぐに落ち着きを取り戻して前に向く。
「こうしてはいられない!ライバルが増えてもやるべき事に変わりはない。すぐにトンガラ渓谷へ向かうぞ!」
「「「おう!」」」
ホーネット達は駆け足でトンガラ渓谷へと向かい出したが、その様子は何処か焦っているようにも見えた。恐らくこの展開は失敗するケースが高く、嫌な予感しかしないと感じていたのだろう。
※
ロイヤルグリズリーズの八人は目的のトンガラ渓谷に辿り着き、慎重に進みながらマギアスを探していた。敵の生息場所とアルメリアスの紋章は奥の方にあるので、慎重に進む必要があるのだ。
「良いか!何が何でも紋章を取りに行くんだ!メルト様を王にする為にも!」
「「「そうだそうだ!」」」」
「その為にはどんな困難を乗り越えるのみだ!たとえどんなライバルが来ようとも、我々はここで諦める訳にはいかないのだ!」
「「「そうだそうだ!」」」
ホーネットは皆に鼓舞しながら宣言し、ナット達も同意する。彼等は零夜達の登場により、焦りと精神的に追い詰められてしまいっている。その為、この様な鼓舞をして精神さを落ち着かせようとしているが、焦りの色はまだ消えていないのだ。
「よし!ハルバータの栄光の為にも、メルト様の為にも、絶対にやるぞ!」
「「「おう!」」」
ホーネットの合図でロイヤルグリズリーズが動き出し、マギアス討伐に向かおうとしたその時だった。
「お前等も……偽物か!」
「「「!?」」」
全員が声のした方を向いた途端、紅蓮丸がホーネット達の前に姿を現した。その姿はまさに鬼神其の物で、獲物を狙う様な目をしているのだ。
「何者だ!?」
「お前等に名乗る義務はない!」
紅蓮丸は百鬼夜行を構え、ナットを斜め一線に斬り裂いた。あまりにも容赦なく危害を加える行為は、まさに外道其の物としか言えないだろう。
「がは……」
斬り裂かれたナットはそのまま前のめりに倒れそうになり、そのまま崖の下へ墜落。二度と戻って来る事はなかった。
「ナットォォォォォォ!!」
ホーネットの叫びが響き渡る中、グローブが怒りの表情で紅蓮丸を睨みつける。仲間達が殺された恨みはとても大きく、このまま黙ってはいられないだろう。
「こいつが!よくもナットを!」
グローブは槍を構えながら紅蓮丸に襲い掛かるが、彼はすばやい動きで回避してしまう。そのまま百鬼夜行の刀身が光り輝き、容赦なく斬り裂こうとしていた。
「打首獄門!」
紅蓮丸は横一閃でグローブの首を一刀両断し、彼もまた谷底へと墜落してしまったのだ。あっという間に二人が殺されてしまい、ホーネットはワナワナ震え出す。
「よくも仲間を……もう許さん!皆、行くぞ!」
「「「おう!」」」
ホーネットの突撃を皮切りに、シナモン、ジャミラ、タムロ、パピィ、ニコラの五人も紅蓮丸目掛けて次々と襲い掛かる。しかし、紅蓮丸はギロリと目を光らせたと同時に、百鬼夜行を構えながら敵に狙いを定めていた。
「この偽物共が……!曼荼羅地獄!」
紅蓮丸は素早い連続斬撃で、シナモンとジャミラを峰打ちで倒す。更にタムロは背中に強烈斬撃、パピィは脳天への突き、ニコラに至っては左斜一閃の斬撃を駆使し、見事倒されたのだ。
「残るはテメェだけだ!」
「くそっ!」
ホーネットはサーベルを構えながら攻撃を仕掛けるが、次々と弾かれてしまう。ホーネットの剣技のスキルは上級者と言えるが、紅蓮丸にはあまり効果がないみたいだ。
「仕舞だ!はっ!」
そして紅蓮丸の一刀両断により、ホーネットは真っ二つに斬り裂かれて死んでしまう。そのまま遺体は谷底へと落下してしまったのだ。
「悪いな……俺はここで死ぬ訳にはいかない……俺を殺していいのは……真のヒーローだ……!」
紅蓮丸は空を見上げながらそう呟いた直後、そのままその場から姿を消した。同時にロイヤルグリズリーズは全滅してしまい、メルトは王位継承の戦いから脱落する事が決まったのだった……
「こ、この人達が……我々より上なのか……」
ホーネットは固まりながらもナットに視線を移し、彼は真剣な表情でコクリと頷いていた。
「そうだ。ブレイブペガサスのランクはAからEまでとなると、Aランクだ!最初はEランクだったが、これまでの功績によって今のランクがある。それに比べて俺達はCクラスだ!」
「「「うぐっ!」」」
ナットからの指摘はホーネット達の心に突き刺さり、彼等はそのままヘナヘナと地面に座り込んでしまった。まあ、現実を見ればそうなるのも無理ないが。
「……私とした事が不覚だった……このままマギアスを倒そうとしても、返り討ちと言えるだろう……」
ホーネットはガックリと項垂れる中、零夜は気になる表情をしながら彼に近づく。マギアスというキーワードが気になり、それを質問しようとしているのだ。
「マギアス討伐……もしかするとホーネット達の課題もそうなのか?」
「ええ。メルト様が王位を継ぐ為だけでなく、我々も八人揃った時に出ている課題をクリアする為です。アルメリアスの紋章を手に入れる為にも……」
「「「!?」」」
ホーネットからの説明を聞いた零夜達は驚きを隠せず、中にはビックリして尻もちをつく人もいた。まさかライバル達が同じ課題を受けているのは予想外であり、一筋縄ではいかない展開となるだろう。
「じゃあ、真のヒーローズエイトになる為には……ライバル達との戦いも避けられなくなる……」
「偶然じゃないと言えるなら、ますます負けられなくなるわね」
ジェニーの推測にヒカリも同意し、課題に対する意識が強くなり始めた。ライバルまでいるのなら燃え上がる展開が丁度いいし、任務にも集中する事が出来るのだ。
「言われてみればそうかも知れない。けど、今はアメリアのお父さんに無事である事を伝えないと。課題についてはそれからだ」
「そうかもね……だったらすぐに急がないと!」
「キャッ!?」
「うおっ!?」
零夜からの説明にエヴァ達も同意したと同時に、彼女はアメリアとレザーを抱える。そのままスピードを上げて走り出し、零夜達も急いで後を追いかけた。どうやら早めに面会を済ませ、そのままマギアスとの戦いに向かおうとしているのだ。
その様子にホーネット達はポカンとしているが、すぐに落ち着きを取り戻して前に向く。
「こうしてはいられない!ライバルが増えてもやるべき事に変わりはない。すぐにトンガラ渓谷へ向かうぞ!」
「「「おう!」」」
ホーネット達は駆け足でトンガラ渓谷へと向かい出したが、その様子は何処か焦っているようにも見えた。恐らくこの展開は失敗するケースが高く、嫌な予感しかしないと感じていたのだろう。
※
ロイヤルグリズリーズの八人は目的のトンガラ渓谷に辿り着き、慎重に進みながらマギアスを探していた。敵の生息場所とアルメリアスの紋章は奥の方にあるので、慎重に進む必要があるのだ。
「良いか!何が何でも紋章を取りに行くんだ!メルト様を王にする為にも!」
「「「そうだそうだ!」」」」
「その為にはどんな困難を乗り越えるのみだ!たとえどんなライバルが来ようとも、我々はここで諦める訳にはいかないのだ!」
「「「そうだそうだ!」」」
ホーネットは皆に鼓舞しながら宣言し、ナット達も同意する。彼等は零夜達の登場により、焦りと精神的に追い詰められてしまいっている。その為、この様な鼓舞をして精神さを落ち着かせようとしているが、焦りの色はまだ消えていないのだ。
「よし!ハルバータの栄光の為にも、メルト様の為にも、絶対にやるぞ!」
「「「おう!」」」
ホーネットの合図でロイヤルグリズリーズが動き出し、マギアス討伐に向かおうとしたその時だった。
「お前等も……偽物か!」
「「「!?」」」
全員が声のした方を向いた途端、紅蓮丸がホーネット達の前に姿を現した。その姿はまさに鬼神其の物で、獲物を狙う様な目をしているのだ。
「何者だ!?」
「お前等に名乗る義務はない!」
紅蓮丸は百鬼夜行を構え、ナットを斜め一線に斬り裂いた。あまりにも容赦なく危害を加える行為は、まさに外道其の物としか言えないだろう。
「がは……」
斬り裂かれたナットはそのまま前のめりに倒れそうになり、そのまま崖の下へ墜落。二度と戻って来る事はなかった。
「ナットォォォォォォ!!」
ホーネットの叫びが響き渡る中、グローブが怒りの表情で紅蓮丸を睨みつける。仲間達が殺された恨みはとても大きく、このまま黙ってはいられないだろう。
「こいつが!よくもナットを!」
グローブは槍を構えながら紅蓮丸に襲い掛かるが、彼はすばやい動きで回避してしまう。そのまま百鬼夜行の刀身が光り輝き、容赦なく斬り裂こうとしていた。
「打首獄門!」
紅蓮丸は横一閃でグローブの首を一刀両断し、彼もまた谷底へと墜落してしまったのだ。あっという間に二人が殺されてしまい、ホーネットはワナワナ震え出す。
「よくも仲間を……もう許さん!皆、行くぞ!」
「「「おう!」」」
ホーネットの突撃を皮切りに、シナモン、ジャミラ、タムロ、パピィ、ニコラの五人も紅蓮丸目掛けて次々と襲い掛かる。しかし、紅蓮丸はギロリと目を光らせたと同時に、百鬼夜行を構えながら敵に狙いを定めていた。
「この偽物共が……!曼荼羅地獄!」
紅蓮丸は素早い連続斬撃で、シナモンとジャミラを峰打ちで倒す。更にタムロは背中に強烈斬撃、パピィは脳天への突き、ニコラに至っては左斜一閃の斬撃を駆使し、見事倒されたのだ。
「残るはテメェだけだ!」
「くそっ!」
ホーネットはサーベルを構えながら攻撃を仕掛けるが、次々と弾かれてしまう。ホーネットの剣技のスキルは上級者と言えるが、紅蓮丸にはあまり効果がないみたいだ。
「仕舞だ!はっ!」
そして紅蓮丸の一刀両断により、ホーネットは真っ二つに斬り裂かれて死んでしまう。そのまま遺体は谷底へと落下してしまったのだ。
「悪いな……俺はここで死ぬ訳にはいかない……俺を殺していいのは……真のヒーローだ……!」
紅蓮丸は空を見上げながらそう呟いた直後、そのままその場から姿を消した。同時にロイヤルグリズリーズは全滅してしまい、メルトは王位継承の戦いから脱落する事が決まったのだった……
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる