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第二章 隠されたホムラの陰謀
第三十八話 ギルドクエストに挑戦
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零夜達がホムラの外に出た途端、広大な平原が目の前に広がっていた。穏やかな風が吹いていて、木が所々に立っている。
ここが今回のクエストであるスライム退治の舞台だ。
「ここはアルフリード平原。始まりの場所とも言われている」
「なるほど……のどかで良い場所だな……」
「凄いところ……なんか欠伸が出そう……ふあ……」
トラマツの説明に皆は納得するが、倫子は風の気持ちよさに釣られて欠伸をしてしまう。
それを見たトラマツが、倫子の頭をハリセンで強烈に叩いた。
「痛っ!」
「あのな……昼寝しようとしている場合か!ルリカとキララのレベルを上げる為にクエストに行くんだぞ!」
倫子は痛みで頭を抑えてしまい、トラマツは真剣な表情で彼女に注意をする。本来の目的を忘れて昼寝をする者がいるのは分かるが、今は目の前の事に集中するべきだと思う。
「うう……そうだったね。油断した私が悪かったけど、スライムは何処にいるのかな?」
倫子が現在の状況を察しながら真剣に辺りを見回したその時、ノースマンが自らの嗅覚で敵の匂いを察する。
「そろそろスライムが来る筈だ!全員身構えろ!」
「「「了解!」」」
ノースマンの合図と同時に、全員が武器を構えながら戦闘態勢に入る。
すると、茂みの中からスライム達が一斉に姿を現した。しかもその数は五百以上。
「五百以上か……普通に出てきたけど、油断大敵!一気に攻めて倒すわ!」
ヒカリは剣と盾を構え、強烈な横一閃の斬撃で数体のスライムをなぎ倒す。するとスライムは破裂して素材とお金に変化した。
「私も負けられない!一気に攻めて倒してあげるわ!」
ミミもヒカリに負けじと駆け出し、リングブレードを振るいながらスライムを斬撃で倒していく。
更に得意のダンスステップを繰り出し、逆立ちの回転蹴りで周りにいる多くのスライムを倒しまくる事に成功した。
「ウチも負けへんで!喰らいや!」
倫子は蹴り技とビンタ、更にはパンチを駆使するだけでなく、スライムを片手で掴み、そのまま地面に激突させて倒しまくる。
「おっと!この攻撃もある事を忘れずに!フレイムスロー!」
更に両手から炎を生成し、次々とスライムに向けて投げ飛ばす。スライム達は成すすべもなくやられていくが、数が減ったと同時に増援も来たのだ。
「増援が出てくるのなら、好都合かもな!そのまま手裏剣乱れ投げだ!」
零夜は手裏剣を投げて次々とスライムに命中し、そのまま破裂させて素材と金貨に変化させる。
「私達も行きましょう!」
「ええ!遅れを取らない為にも!」
この光景を見たジャンヌ達も一斉に頷いたと同時に、スライム達に攻撃を仕掛け始める。
「参ります!ランスブレイク!」
「アローショット!」
「そらよ!」
「そこ!」
ジャンヌの強烈な槍での突き攻撃、アミリスの弓矢による連続射撃、ソニアのカタールでの連続斬撃、エヴァのパンチやキックによる格闘術で、スライム達は次々と倒されてしまう。
「「凄い……」」
彼女達の勇姿を見ていたカリンとルリカは見惚れてしまうが、すぐに目的を思い出してスライム達に立ち向かう。
「油断しているなら、攻撃しないと!私達も負けられない!」
「キララ、頑張ろう!」
「ええ!私達だってやればできるんだから!」
ルリカとキララも零夜達に追いつく為に駆け出したと同時に、残りのスライム達にそのまま立ち向かう。
「これでも喰らいなさい!斬空剣!」
ルリカは剣と盾を構えながら、強烈な斬撃でスライムを切り裂く。
更に回転斬りで周囲のスライムも倒しまくり、多くの経験値を手に入れた。
「負けられないわ!破壊の一撃!」
キララも負けじとパンチと蹴りでスライムを倒し、更には回転蹴りを繰り出しながらスライムを倒していく。
スライム達の数は減る一方となり、トラマツとノースマンは戦況を確認しながら皆に伝え始める。
「残るはビッグスライム!そいつを倒したらこのクエストは終わりだ!」
「ビッグスライムか!どんな奴だ?」
ノースマンの合図に零夜が疑問に感じていたその時、ズシンズシンと大きな音が聞こえる。
すると、林の中から普通のスライムよりも大きいビッグスライムが姿を現した。身長で言えば零夜よりも少し高いだろう。
「なるほど。ビッグスライムはとても大きく、普通のスライムとは大違いだな。倒しがいがありそうだ!」
ビッグスライムはジャンプして強烈な波状攻撃を起こすが、零夜達はジャンプしながら上手く回避する。
「今がチャンス!そのまま……襲撃落下!」
ルリカは高くジャンプしたと同時に、剣を構えて急降下する。そのまま剣をスライムの脳天に突き刺し、見事大ダメージを負わせて破裂させる事に成功した。
ビッグスライムはそのまま素材と金貨になり、地面に落ちてしまう。それを見たルリカはすぐに素材と金貨を回収した。
「脳天への突き刺し攻撃……!ルリカが初めてのクエストで良い技を出すとは見事だ!」
「ありがとうございます……なんか、照れ臭くなりますね……」
ノースマンがルリカの行動に称賛し、彼女は照れ臭くなりながらも笑顔で答える。
これでスライムがいなくなったと感じた零夜は、安堵しながら忍者刀を鞘に収めていた。
「ふう……こちらは終わったな。他はどうだ?」
零夜が皆の状況を見る為、辺りを見回したその時、茂みの中から様々なスライム達が次々と出てくる。
赤や緑などの色違いのスライムは勿論、新たなビッグスライムまで数体ほど出てきてしまった。
「まだ出てくるとは……ビッグスライムもまだいるとなると、どうやら簡単に勝たせてはくれないようだ!」
「ええ……何れにしても油断なりませんね……」
零夜達がスライム達に対して再び戦闘態勢に入る中、ピンク色のスライムの一体がミミのオーバーオールの中にニュルンと入ってきた。
「ひゃっ!?何!?」
オーバーオールの中にスライムが入ってしまったミミは、ビクッと身体を震わせてしまうのも無理ない。
「どうしたの?」
倫子が心配する中、彼女のジャンプスーツ、ヒカリのオーバーオールにも、同じピンク色のスライムが中に入ってきたのだ。
「ヒッ!?」
「な、何!?なんか入ったような……」
倫子とヒカリもスライムに服の中を入られてしまいら思わず身体をビクッと震わせてしまう。
同時に大量のピンクスライムが姿を現すが、嫌らしくゲスな顔をしているのだ。
「あっ!あれは変態スライムだ!」
「変態スライム?」
「何それ?」
トラマツの叫びに零夜達は思わず首を傾げてしまう。この様なスライムを見るのは初めてであり、その名前も聞いた事が無いので無理もない。
「奴等は女性が好みで服の中に入ってイタズラをしまくるとんでもない奴等だ!スライムの中でも変態クラスと言われている!」
「じゃあ、男性である俺には襲い掛からないという事か!となると……」
トラマツは冷や汗を流しながら、変態スライムを皆に説明する。その説明を聞いた零夜が危険な推測をしたその時、エヴァ、アミリス、ジャンヌ、ソニア、ルリカ、キララの服の中にも、変態スライムが次々と入ってきたのだ。
「「「ひゃっ!」」」
「「「あうっ!」」」
変態スライムがエヴァ達の服の中に入ってきた事で、彼女達も悲鳴を上げてしまう。
そんな中、零夜はスライムの軍勢に視線を移し、敵の親玉を真剣な表情で探し始めていた。
(となると……これは元を倒さないと駄目みたいだな……)
零夜は変態スライムによって作り出されてしまった状況に、思わず冷や汗を流してしまうのも無理ない。クエストは変態スライムの出現によって、思わぬ方向性へと進んでしまったのだった。
ここが今回のクエストであるスライム退治の舞台だ。
「ここはアルフリード平原。始まりの場所とも言われている」
「なるほど……のどかで良い場所だな……」
「凄いところ……なんか欠伸が出そう……ふあ……」
トラマツの説明に皆は納得するが、倫子は風の気持ちよさに釣られて欠伸をしてしまう。
それを見たトラマツが、倫子の頭をハリセンで強烈に叩いた。
「痛っ!」
「あのな……昼寝しようとしている場合か!ルリカとキララのレベルを上げる為にクエストに行くんだぞ!」
倫子は痛みで頭を抑えてしまい、トラマツは真剣な表情で彼女に注意をする。本来の目的を忘れて昼寝をする者がいるのは分かるが、今は目の前の事に集中するべきだと思う。
「うう……そうだったね。油断した私が悪かったけど、スライムは何処にいるのかな?」
倫子が現在の状況を察しながら真剣に辺りを見回したその時、ノースマンが自らの嗅覚で敵の匂いを察する。
「そろそろスライムが来る筈だ!全員身構えろ!」
「「「了解!」」」
ノースマンの合図と同時に、全員が武器を構えながら戦闘態勢に入る。
すると、茂みの中からスライム達が一斉に姿を現した。しかもその数は五百以上。
「五百以上か……普通に出てきたけど、油断大敵!一気に攻めて倒すわ!」
ヒカリは剣と盾を構え、強烈な横一閃の斬撃で数体のスライムをなぎ倒す。するとスライムは破裂して素材とお金に変化した。
「私も負けられない!一気に攻めて倒してあげるわ!」
ミミもヒカリに負けじと駆け出し、リングブレードを振るいながらスライムを斬撃で倒していく。
更に得意のダンスステップを繰り出し、逆立ちの回転蹴りで周りにいる多くのスライムを倒しまくる事に成功した。
「ウチも負けへんで!喰らいや!」
倫子は蹴り技とビンタ、更にはパンチを駆使するだけでなく、スライムを片手で掴み、そのまま地面に激突させて倒しまくる。
「おっと!この攻撃もある事を忘れずに!フレイムスロー!」
更に両手から炎を生成し、次々とスライムに向けて投げ飛ばす。スライム達は成すすべもなくやられていくが、数が減ったと同時に増援も来たのだ。
「増援が出てくるのなら、好都合かもな!そのまま手裏剣乱れ投げだ!」
零夜は手裏剣を投げて次々とスライムに命中し、そのまま破裂させて素材と金貨に変化させる。
「私達も行きましょう!」
「ええ!遅れを取らない為にも!」
この光景を見たジャンヌ達も一斉に頷いたと同時に、スライム達に攻撃を仕掛け始める。
「参ります!ランスブレイク!」
「アローショット!」
「そらよ!」
「そこ!」
ジャンヌの強烈な槍での突き攻撃、アミリスの弓矢による連続射撃、ソニアのカタールでの連続斬撃、エヴァのパンチやキックによる格闘術で、スライム達は次々と倒されてしまう。
「「凄い……」」
彼女達の勇姿を見ていたカリンとルリカは見惚れてしまうが、すぐに目的を思い出してスライム達に立ち向かう。
「油断しているなら、攻撃しないと!私達も負けられない!」
「キララ、頑張ろう!」
「ええ!私達だってやればできるんだから!」
ルリカとキララも零夜達に追いつく為に駆け出したと同時に、残りのスライム達にそのまま立ち向かう。
「これでも喰らいなさい!斬空剣!」
ルリカは剣と盾を構えながら、強烈な斬撃でスライムを切り裂く。
更に回転斬りで周囲のスライムも倒しまくり、多くの経験値を手に入れた。
「負けられないわ!破壊の一撃!」
キララも負けじとパンチと蹴りでスライムを倒し、更には回転蹴りを繰り出しながらスライムを倒していく。
スライム達の数は減る一方となり、トラマツとノースマンは戦況を確認しながら皆に伝え始める。
「残るはビッグスライム!そいつを倒したらこのクエストは終わりだ!」
「ビッグスライムか!どんな奴だ?」
ノースマンの合図に零夜が疑問に感じていたその時、ズシンズシンと大きな音が聞こえる。
すると、林の中から普通のスライムよりも大きいビッグスライムが姿を現した。身長で言えば零夜よりも少し高いだろう。
「なるほど。ビッグスライムはとても大きく、普通のスライムとは大違いだな。倒しがいがありそうだ!」
ビッグスライムはジャンプして強烈な波状攻撃を起こすが、零夜達はジャンプしながら上手く回避する。
「今がチャンス!そのまま……襲撃落下!」
ルリカは高くジャンプしたと同時に、剣を構えて急降下する。そのまま剣をスライムの脳天に突き刺し、見事大ダメージを負わせて破裂させる事に成功した。
ビッグスライムはそのまま素材と金貨になり、地面に落ちてしまう。それを見たルリカはすぐに素材と金貨を回収した。
「脳天への突き刺し攻撃……!ルリカが初めてのクエストで良い技を出すとは見事だ!」
「ありがとうございます……なんか、照れ臭くなりますね……」
ノースマンがルリカの行動に称賛し、彼女は照れ臭くなりながらも笑顔で答える。
これでスライムがいなくなったと感じた零夜は、安堵しながら忍者刀を鞘に収めていた。
「ふう……こちらは終わったな。他はどうだ?」
零夜が皆の状況を見る為、辺りを見回したその時、茂みの中から様々なスライム達が次々と出てくる。
赤や緑などの色違いのスライムは勿論、新たなビッグスライムまで数体ほど出てきてしまった。
「まだ出てくるとは……ビッグスライムもまだいるとなると、どうやら簡単に勝たせてはくれないようだ!」
「ええ……何れにしても油断なりませんね……」
零夜達がスライム達に対して再び戦闘態勢に入る中、ピンク色のスライムの一体がミミのオーバーオールの中にニュルンと入ってきた。
「ひゃっ!?何!?」
オーバーオールの中にスライムが入ってしまったミミは、ビクッと身体を震わせてしまうのも無理ない。
「どうしたの?」
倫子が心配する中、彼女のジャンプスーツ、ヒカリのオーバーオールにも、同じピンク色のスライムが中に入ってきたのだ。
「ヒッ!?」
「な、何!?なんか入ったような……」
倫子とヒカリもスライムに服の中を入られてしまいら思わず身体をビクッと震わせてしまう。
同時に大量のピンクスライムが姿を現すが、嫌らしくゲスな顔をしているのだ。
「あっ!あれは変態スライムだ!」
「変態スライム?」
「何それ?」
トラマツの叫びに零夜達は思わず首を傾げてしまう。この様なスライムを見るのは初めてであり、その名前も聞いた事が無いので無理もない。
「奴等は女性が好みで服の中に入ってイタズラをしまくるとんでもない奴等だ!スライムの中でも変態クラスと言われている!」
「じゃあ、男性である俺には襲い掛からないという事か!となると……」
トラマツは冷や汗を流しながら、変態スライムを皆に説明する。その説明を聞いた零夜が危険な推測をしたその時、エヴァ、アミリス、ジャンヌ、ソニア、ルリカ、キララの服の中にも、変態スライムが次々と入ってきたのだ。
「「「ひゃっ!」」」
「「「あうっ!」」」
変態スライムがエヴァ達の服の中に入ってきた事で、彼女達も悲鳴を上げてしまう。
そんな中、零夜はスライムの軍勢に視線を移し、敵の親玉を真剣な表情で探し始めていた。
(となると……これは元を倒さないと駄目みたいだな……)
零夜は変態スライムによって作り出されてしまった状況に、思わず冷や汗を流してしまうのも無理ない。クエストは変態スライムの出現によって、思わぬ方向性へと進んでしまったのだった。
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