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第一章 戦士達の集結
第十九話 アラビー軍団との決戦
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ヒューゴ達はモンスター達と対峙していて、彼等は警戒態勢を取りながら対峙していた。
「数は数百いるな。ヒカリと紬のマジカルハートで減らせるか?」
「やってみる!」
「失敗するかも知れませんが、やってみます!」
トラマツの指示にヒカリと紬が気合を入れながら動き出し、お互い笑顔を見せながらマジカルハートの態勢に入る。
「「マジカルハート!」」
二人のマジカルハートの光線が一部のモンスター達に直撃し、次々とスピリットになってそれぞれのバングルに入っていく。
「よし!ある程度は成功!」
「こっちもです!」
ヒカリと紬はモンスター達を仲間に加える事に成功し、自身のバングルを起動させてウインドウを召喚させる。
そのまま仲間になったモンスター達を確認し始めた。
ヒカリはカーバンクル、ジャックランタン、ウルフ、トレントを各一匹ずつ仲間に加え、ミノタウロスまで仲間に入れる事に成功。
紬はインプ、ゴブリン、ガーゴイル、ジャックランタン、マンドラゴラを各一匹ずつ仲間に加えたのだ。
「数は減らしたけど、まだ残っているみたいね。ここは彼等にも協力させないと!」
ヒカリは今まで仲間にしたモンスター達をバングルで呼び出し、スライム、ツノラビ、ファルコス、ブラックボア、カーバンクル、ジャックランタン、ウルフ、トレント、ミノタウロスを召喚する。
「では、こちらも!」
紬もモンスターを召喚し、インプ、ゴブリン、ガーゴイル、ジャックランタン、マンドラゴラ、スライムが姿を現して戦闘態勢に入る。
「モンスター達は全員集結!何時でも戦えます!」
「これなら問題なくバッチリだ。さあ、行こう!」
「「「了解!」」」
紬の合図にヒューゴが戦力を確認したと同時に、彼等は一斉にモンスター達に立ち向かう。
(零夜君、頑張って!あの変態を倒して!)
倫子は心の中でアラビーと戦う零夜にエールを送りながら、モンスター達を倒しに向かい出した。
※
零夜とアラビーの戦いは格闘戦となり、両者とも一歩も引かない攻防を繰り広げていた。
お互い譲れないプライドがあるからこそ、ここまで激しくできる筈はないだろう。
「やはりそう簡単にはいかないよな!」
「当たり前だ!俺はここで負ける訳にはいかない!アークスレイヤーの戦士の名にかけて!」
アラビーはスピードを上げながら攻撃の速度を上げるが、零夜は次々と素早さを生かしながら回避する。更に反撃の強烈ハイキックを彼の頭部に当てた。
「う……」
ハイキックを食らったアラビーはよろけてしまうが、すぐに態勢を立て直し、タックルで零夜の身体を掴む。
「はっ!」
そのまま後へ向けて思いっきり放り投げるが、零夜は宙回転して地面に着地した。
「こいつめ……そう簡単にはいかないか!」
「甘く見るなよ!俺はここで……倒れる訳にはいかないからな!アークスレイヤーを終わらせるまでは!」
零夜は素早く手刀の態勢に入り、光のオーラを両手に纏い始める。
そのまま駆け出した直後、強烈な横一閃でアラビーの全身タイツを切り裂いた。
「なんて手刀だ!それならば!」
零夜の手刀の威力に冷や汗を流したアラビーは、右手にナイフを構えて戦闘態勢に入る。
「そっちがその気なら!」
零夜も忍者刀を鞘から引き抜いて左手で構え、アラビーのナイフ攻撃を次々と弾き返していく。
再び一進一退の火花散る攻防が続く中、アラビーがナイフに闇のオーラを纏わせる。どうやら彼は本気で殺す覚悟だ。
「ダークスラッシュ!」
「がっ!」
アラビーのナイフが零夜の胸部分を斜め一閃に切り裂き、彼はダメージを受けるが間合いを取り始める。
「くそっ……今のは効いたかもな……」
零夜は冷や汗を流しながらも、自力でダメージを回復し始める。すると零夜の視線にオーブが入り、自身の武器を見ながら考え始める。
(確か俺達の武器はオーブがある……それに素材を入れたら新たな武器に姿を変える事が可能……今、変化できる武器は炎帝刀、雷光刀……他は無いな……よし!)
零夜は決心したと同時に、懐からとある素材を取り出してオーブの中に入れる。その様子にアラビーは疑問に感じてしまう。
「何をした?」
「俺達の武器には素材を入れる事で、形や能力を変化させる事ができる。今からその武器を見せてやるぜ!」
零夜が強く宣言した直後、忍者刀が光り輝いて新たな姿に変化する。
それは光のオーラを纏っていて、刃は白く光り輝いて龍の模様が描かれている。
更に鞘も白き鞘に変化していて、まさに光の忍者刀と呼ばれるに相応しいと言えるだろう。
「なんだ、この武器は!?」
アラビーが予想外の展開に冷や汗を流しながら驚く中、零夜は冷静にウインドウを起動させて、自身の武器を確認する。
光龍刀
光の忍者刀で、闇に染まった者を完膚なきまでに倒す正義の刀。威力や斬れ味は効果抜群。
「闇を斬る刀か……そう言う事ならやるしか無いな!」
零夜は自身の武器を見て決心と同時に素早く駆け出し始める。
アラビーのナイフ攻撃をサイドステップで回避し、そのまま忍者刀を真上から振り下ろし始める。
「チッ!」
アラビーが素早くナイフで零夜の忍者刀をガードした直後、零夜は背中にあるもう一つの忍者刀を鞘から引き抜き、二刀流の態勢になった。
「何!?もう一本の忍者刀を持っていたのか!?」
「言い忘れたが、俺は二刀流なのでね!」
アラビーが驚きを隠せないまま、零夜は彼のナイフを上空に弾き飛ばした。
それと同時に、零夜は光龍刀で右斜一閃の斬撃をアラビーに浴びせる事に成功する。
「かは……馬鹿な……」
アラビーの口と斬られた箇所から血が吹き出し、彼は仰向けに倒れてしまう。それと同時に姿も元に戻ってしまい、零夜は忍者刀を鞘に納めた。
勝負は零夜が勝ったが、彼は倒れているアラベスクに近づいて片膝を地面に置く。
「アラベスク。悪いが俺はここで立ち止まる事はできない……ここで死んだら、地球の皆に危機が迫ってくるし、何よりも多くの皆の命を背負っているからな……」
零夜の冷静な話を聞いたアラベスクは、空を見上げながら苦笑いをする。負けたのにこんな清々しい気分は初めてなのだろう。
「マジかよ……そりゃ、勝てる筈もないよな……けど……こんなに良い相手と巡り会えた事は本当に良かった……」
アラベスクは嬉しさと悔しさが混じり合い、彼の目から涙がこぼれた。その直後アラベスクがタカゾウを置いてそのまま消滅し始めてしまう。
そう……アークスレイヤーの掟通り、敗者は死を持って償う時が来たのだ。
「おい、アラベスク!まさか……」
零夜はアラベスクが消滅する瞬間を見て驚きを隠せず、タカゾウも同様に信じられない表情をしていた。
「敗者はここで消えてしまう……タカゾウ……悪いがお前と共には一緒に行けない……」
「そんな……お前がいなくなったら、俺はどうすれば良いんだよ!」
タカゾウは目から涙を流しながら訴えるが、アラベスクの消滅は進んでいく。
タカゾウにとってアラベスクは大切なパートナーだが、彼がいなくなったら自身はどうすれば良いのかと不安になるのも無理はない。
アラベスクは消滅する際、自身の顔を覗き込む零夜に視線を移す。
「なあ、零夜……俺から頼み事がある……」
「なんだ?」
「俺の代わりに……タカゾウの事を……宜しく頼むぞ……あいつを……寂しくさせないでくれ……」
「ああ、勿論だ!」
アラベスクは零夜にタカゾウの事をお願いした直後、彼は目を閉じてそのまま光の粒となって消滅した。
それと同時にアラベスクは死んでしまった。あまりにも早すぎる死であった……
「アラベスク……!」
タカゾウがアラベスクの死に悲しみながら涙を流し、零夜は俯向きながら何も言えずにいたのだった。
「数は数百いるな。ヒカリと紬のマジカルハートで減らせるか?」
「やってみる!」
「失敗するかも知れませんが、やってみます!」
トラマツの指示にヒカリと紬が気合を入れながら動き出し、お互い笑顔を見せながらマジカルハートの態勢に入る。
「「マジカルハート!」」
二人のマジカルハートの光線が一部のモンスター達に直撃し、次々とスピリットになってそれぞれのバングルに入っていく。
「よし!ある程度は成功!」
「こっちもです!」
ヒカリと紬はモンスター達を仲間に加える事に成功し、自身のバングルを起動させてウインドウを召喚させる。
そのまま仲間になったモンスター達を確認し始めた。
ヒカリはカーバンクル、ジャックランタン、ウルフ、トレントを各一匹ずつ仲間に加え、ミノタウロスまで仲間に入れる事に成功。
紬はインプ、ゴブリン、ガーゴイル、ジャックランタン、マンドラゴラを各一匹ずつ仲間に加えたのだ。
「数は減らしたけど、まだ残っているみたいね。ここは彼等にも協力させないと!」
ヒカリは今まで仲間にしたモンスター達をバングルで呼び出し、スライム、ツノラビ、ファルコス、ブラックボア、カーバンクル、ジャックランタン、ウルフ、トレント、ミノタウロスを召喚する。
「では、こちらも!」
紬もモンスターを召喚し、インプ、ゴブリン、ガーゴイル、ジャックランタン、マンドラゴラ、スライムが姿を現して戦闘態勢に入る。
「モンスター達は全員集結!何時でも戦えます!」
「これなら問題なくバッチリだ。さあ、行こう!」
「「「了解!」」」
紬の合図にヒューゴが戦力を確認したと同時に、彼等は一斉にモンスター達に立ち向かう。
(零夜君、頑張って!あの変態を倒して!)
倫子は心の中でアラビーと戦う零夜にエールを送りながら、モンスター達を倒しに向かい出した。
※
零夜とアラビーの戦いは格闘戦となり、両者とも一歩も引かない攻防を繰り広げていた。
お互い譲れないプライドがあるからこそ、ここまで激しくできる筈はないだろう。
「やはりそう簡単にはいかないよな!」
「当たり前だ!俺はここで負ける訳にはいかない!アークスレイヤーの戦士の名にかけて!」
アラビーはスピードを上げながら攻撃の速度を上げるが、零夜は次々と素早さを生かしながら回避する。更に反撃の強烈ハイキックを彼の頭部に当てた。
「う……」
ハイキックを食らったアラビーはよろけてしまうが、すぐに態勢を立て直し、タックルで零夜の身体を掴む。
「はっ!」
そのまま後へ向けて思いっきり放り投げるが、零夜は宙回転して地面に着地した。
「こいつめ……そう簡単にはいかないか!」
「甘く見るなよ!俺はここで……倒れる訳にはいかないからな!アークスレイヤーを終わらせるまでは!」
零夜は素早く手刀の態勢に入り、光のオーラを両手に纏い始める。
そのまま駆け出した直後、強烈な横一閃でアラビーの全身タイツを切り裂いた。
「なんて手刀だ!それならば!」
零夜の手刀の威力に冷や汗を流したアラビーは、右手にナイフを構えて戦闘態勢に入る。
「そっちがその気なら!」
零夜も忍者刀を鞘から引き抜いて左手で構え、アラビーのナイフ攻撃を次々と弾き返していく。
再び一進一退の火花散る攻防が続く中、アラビーがナイフに闇のオーラを纏わせる。どうやら彼は本気で殺す覚悟だ。
「ダークスラッシュ!」
「がっ!」
アラビーのナイフが零夜の胸部分を斜め一閃に切り裂き、彼はダメージを受けるが間合いを取り始める。
「くそっ……今のは効いたかもな……」
零夜は冷や汗を流しながらも、自力でダメージを回復し始める。すると零夜の視線にオーブが入り、自身の武器を見ながら考え始める。
(確か俺達の武器はオーブがある……それに素材を入れたら新たな武器に姿を変える事が可能……今、変化できる武器は炎帝刀、雷光刀……他は無いな……よし!)
零夜は決心したと同時に、懐からとある素材を取り出してオーブの中に入れる。その様子にアラビーは疑問に感じてしまう。
「何をした?」
「俺達の武器には素材を入れる事で、形や能力を変化させる事ができる。今からその武器を見せてやるぜ!」
零夜が強く宣言した直後、忍者刀が光り輝いて新たな姿に変化する。
それは光のオーラを纏っていて、刃は白く光り輝いて龍の模様が描かれている。
更に鞘も白き鞘に変化していて、まさに光の忍者刀と呼ばれるに相応しいと言えるだろう。
「なんだ、この武器は!?」
アラビーが予想外の展開に冷や汗を流しながら驚く中、零夜は冷静にウインドウを起動させて、自身の武器を確認する。
光龍刀
光の忍者刀で、闇に染まった者を完膚なきまでに倒す正義の刀。威力や斬れ味は効果抜群。
「闇を斬る刀か……そう言う事ならやるしか無いな!」
零夜は自身の武器を見て決心と同時に素早く駆け出し始める。
アラビーのナイフ攻撃をサイドステップで回避し、そのまま忍者刀を真上から振り下ろし始める。
「チッ!」
アラビーが素早くナイフで零夜の忍者刀をガードした直後、零夜は背中にあるもう一つの忍者刀を鞘から引き抜き、二刀流の態勢になった。
「何!?もう一本の忍者刀を持っていたのか!?」
「言い忘れたが、俺は二刀流なのでね!」
アラビーが驚きを隠せないまま、零夜は彼のナイフを上空に弾き飛ばした。
それと同時に、零夜は光龍刀で右斜一閃の斬撃をアラビーに浴びせる事に成功する。
「かは……馬鹿な……」
アラビーの口と斬られた箇所から血が吹き出し、彼は仰向けに倒れてしまう。それと同時に姿も元に戻ってしまい、零夜は忍者刀を鞘に納めた。
勝負は零夜が勝ったが、彼は倒れているアラベスクに近づいて片膝を地面に置く。
「アラベスク。悪いが俺はここで立ち止まる事はできない……ここで死んだら、地球の皆に危機が迫ってくるし、何よりも多くの皆の命を背負っているからな……」
零夜の冷静な話を聞いたアラベスクは、空を見上げながら苦笑いをする。負けたのにこんな清々しい気分は初めてなのだろう。
「マジかよ……そりゃ、勝てる筈もないよな……けど……こんなに良い相手と巡り会えた事は本当に良かった……」
アラベスクは嬉しさと悔しさが混じり合い、彼の目から涙がこぼれた。その直後アラベスクがタカゾウを置いてそのまま消滅し始めてしまう。
そう……アークスレイヤーの掟通り、敗者は死を持って償う時が来たのだ。
「おい、アラベスク!まさか……」
零夜はアラベスクが消滅する瞬間を見て驚きを隠せず、タカゾウも同様に信じられない表情をしていた。
「敗者はここで消えてしまう……タカゾウ……悪いがお前と共には一緒に行けない……」
「そんな……お前がいなくなったら、俺はどうすれば良いんだよ!」
タカゾウは目から涙を流しながら訴えるが、アラベスクの消滅は進んでいく。
タカゾウにとってアラベスクは大切なパートナーだが、彼がいなくなったら自身はどうすれば良いのかと不安になるのも無理はない。
アラベスクは消滅する際、自身の顔を覗き込む零夜に視線を移す。
「なあ、零夜……俺から頼み事がある……」
「なんだ?」
「俺の代わりに……タカゾウの事を……宜しく頼むぞ……あいつを……寂しくさせないでくれ……」
「ああ、勿論だ!」
アラベスクは零夜にタカゾウの事をお願いした直後、彼は目を閉じてそのまま光の粒となって消滅した。
それと同時にアラベスクは死んでしまった。あまりにも早すぎる死であった……
「アラベスク……!」
タカゾウがアラベスクの死に悲しみながら涙を流し、零夜は俯向きながら何も言えずにいたのだった。
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