転生少女は異世界で理想のお店を始めたい 猫すぎる神獣と一緒に、自由気ままにがんばります!

梅丸みかん

文字の大きさ
52 / 93
連載

第百十五話 ショウ・クランリーの決意

しおりを挟む
 アーニャ殿の話は驚くべきものだった。カリンの母親であるメディアーナ様は精霊王の娘。とするとカリンは精霊王の孫。更にドメル帝国皇族の血筋。

 いつも飄々としているアークでさえ俺の隣で頭を抱えている。

 重苦しい空気が流れる。

 状況を把握するかのように俺は今聞いた話を頭の中で逡巡した。

「……話は分かった。だが、直ぐに王女に会わせるわけにはいかない。彼女は記憶を失っているらしい」
「記憶を失っている? どういう事だ……ですか?」
 アークの言葉にアーニャ殿が食い下がった。言葉遣いを訂正しながら話す彼女は騎士らしい言葉遣いが本来の話し方なのだろう。

「アーニャ殿言葉遣いは気にしなくて良い、話しやすい方で話してくれ。ショウ……」
 アークがアーニャに言葉をかけた後、俺の名を呼んだ。俺にカリンの事を説明するようにという意図であることが直ぐに分かった。アーニャ殿も俺の方を見ている。

「ふぅ、分かった。カリン……えーと王女殿下のことだが、カリンとずっと呼んでいるのでそう呼ぶことを許して欲しい。彼女は俺の友人だ」
 俺の言葉にアーニャ殿が怪訝な表情をした。

「勘違いしないで欲しい。本当にタダの友人だ。カリンは自分が王女だったことさえ忘れていると思う。本当に記憶がないんだ。タダ、藍色の髪に瑠璃色の瞳をしているからアーニャ殿が捜している王女殿下で間違いないと思う」

「ベアトリーチェ様に記憶がない…………?」
 アーニャ殿は俺の話を聞くと眉間に深い皺を寄せ、考え込むように一点を見つめた。

「でも、心配はいらない。カリンは自分の夢に向かって進んでいるから。カリンの周りには俺の家の者達もいるし、それにヨダの町にも友人が出来て楽しく暮らしている。それにさっきも言ったとおり神獣も傍でカリンを守っている」

「……夢? 夢とは何だ? それに何故ベアトリーチェ様の傍に神獣が?」
 アーニャ殿は目を丸くして驚きの声をあげた。

 まったくカリンの夢や神獣について心当たりがないようだ。だとしたら、カリンは記憶を失ってから夢が出来たのだろうか? 神獣も記憶を失った後からカリンの傍にいるのだろうか? 何が切っ掛けで? 

 父さんとラルクがカリンと出会ったときにはもう既にお店を開くという夢を持っていたようだ。それに神獣も既に傍にいたようだった。今思えば、カリンが住んでいる店舗が併設した家についても不思議だ。

 謎が深まるばかりだった。

「カリンの夢とは飲食店を営むことだ。神獣については俺がカリンと出会ったときには既に傍にいたから分からない」
「飲食店? ベアトリーチェ様が?」
 アーニャ殿は信じられないというような顔で聞き返してきた。

 それもそうだ。一国の王女様が持つような夢ではない。

「何が切っ掛けかは俺にも分からない。カリンは自分の夢を叶えようと頑張っている。だから、過去の哀しい記憶を無理に取り戻す必要は無いのではないか? きっと記憶を失うほどの出来事があったのだろうから」

 アーニャ殿が俺の話を聞いて硬く目を瞑り押し黙ったが、突然立ち上がり目の前にあるテーブルを叩いた。

「ダメだ! 例え今記憶を失っているとしても、ベアトリーチェ様には記憶を取り戻して貰わないと大変なことになる!」
 アーニャ殿が叫ぶように言い放った。

「何故そこまで?」
 アークがアーニャ殿の様子に驚き問いかけた。

「精霊樹が……枯れたままだからだ!」
 アーニャ殿は、アークの目を見据えた後俺の方を向いてそう言葉を放った。

「精霊樹? どういう事だ?」
 今度はアークがアーニャの目を見据えて問いただした。

「年に一度、精霊姫が精霊樹に魔力を注がないと枯れてしまう。今現在精霊樹は枯れたままだ。メディアーナ様が亡き今、精霊樹を蘇らせることが出来るのはベアトリーチェ様だけなんだ」
「アーニャ殿、枯れているとか、蘇らせるとか今一意味が分からないのだが」

 アークがそう疑問を述べるのも無理はない。俺だってアーニャ殿の言ってることが全然分からないのだから。

「ふぅ……そうだな」
 アーニャ殿が溜息を吐き、一瞬だけ考え込んだようだったが徐に口を開き精霊樹について語った。

 それは、メディアーナ様とフォルナックス様の婚姻が滞りなく結ばれて暫く経った後の事だったそうだ。

 二人の幸せそうな姿に安心したオルフェ様は、そろそろ寿命が尽きそうだったレティアーナ様を連れて精霊界に渡ることにしたと言う。

 但し、年に一度だけ精霊樹に魔力を流す事をメディアーナ様と約束したそうだ。

 メディアーナ様を、そして後に生まれ来る精霊王の血を引く者を守るために。

 最後にオルフェ様はクラレシアの民達に言葉を残した。

「一年以上魔力が流れなければこの精霊樹は枯れ精霊が生まれなくなり、私の血を引く者が不遇の死を迎え血が途絶えれば精霊樹が消滅するだろう。精霊は次第にこの世界から消え、自然にあるあらゆる物は朽ち果てることになる。そうならないために精々私達の血を受けた者を守ってくれ」

 この言葉を受けたクラレシアの人々は以前以上にメディアーナ様を守ることに尽力した。オルフェ様の思惑通りに。
 つまり、精霊樹は聖域の中に存在し精霊界と人間界を繋ぐ媒体となっているのだ。この精霊樹を保つ為には精霊王の血を引くものが年に一回魔力を注ぐ必要があるのだ。

「メディアーナ様が亡き今、精霊樹を復活することができるのはベアトリーチェ様しかいない」
 アークと俺はアーニャ殿の言葉を聞いて息を呑んだ。

「もしも、精霊樹が復活しなければどうなる?」
 アークが険しい顔でアーニャ殿に尋ねた。

「自然のエネルギーが徐々に枯渇していき、あらゆる生命の灯火が消えてしまうだろう」
「猶予はどれくらいだ?」

「それは私にも分からない。この国では他国よりも精霊が多い様だ。多分、ベアトリーチェ様がこの国にいるからベアトリーチェ様の魔力に引かれて精霊が集まったのだろう。他国でも今はまだそれ程切迫しているわけではないが、それはドメル帝国の精霊達が流れてきたからだろう」

「ああ……それでか」
 アーニャ殿の言葉にアークが納得がいったように呟いた。俺はその意味を覗うべくアークの方を見た。

「ドメル帝国内の半分以上が砂漠化していたんだ」
 俺はアークの言葉に絶句した。侵略した代償があまりにも大きすぎる。ドメル帝国の民が生活に困窮するわけだ。

 このことはきっと世界中に流布されることになる。そうなれば、きっとクラレシア人を邪険に扱う者はいなくなるだろう。

「ベアトリーチェ様の居場所を教えて貰えないか? 私達がベアトリーチェ様を捜していたのは精霊樹のこともあるが、ベアトリーチェ様の事を心配していた事の方が大きい。ただ分かって欲しい。聖域を守ってきた私達にもそれ以上に、この世界に責任があるのだと言うことを」

「アーニャ殿の言い分は理解した。私も王族としてこの国の民の生活を守ると言う責任がある。王女殿下はタングスティン領にいる」
「アーク! それでもカリンは記憶を失っているんだ!」

「落ち着け、ショウ。先ずはお前が王女殿下の元に言って説明するんだ。例え以前は彼女の護衛だったとしても記憶を失っているのだとしたら他人と同じだからな」
 俺はアークの言葉に口を噤んだ。

 そうだ、どっちにしろカリンには精霊樹のことを話さなければならないだろう。もしかしたら、そのせいで記憶が戻ってしまうかも知れない。

 もし、記憶が戻る前の体験がカリンの心を蝕むほど悲惨なものだったら……ハッキリ言ってそう考えると躊躇してしまう。

「しかし、万が一…………」
「ショウ、その為にお前がいるんだろう? それに王女殿下の周りには誰もいないわけではないだろう? 彼女の記憶が戻ってもお前や周りの者達が支えてやればいい。王女殿下に対するお前の気持ちはそんなに軽いものではない筈だ。それに何もしなくても彼女の記憶がずっと戻らないとは限らない」

 俺はアークの言葉にハッとした。

「アーニャ殿、先ずはショウに先行して王女殿下に説明して貰う。アーニャ殿は予定通りクラレシアの民達を護衛しながらタングスティン領に向かって欲しい」
「アークトゥルス殿、感謝する。直ぐにでもベアトリーチェ様にお会いしたいところだが、ベアトリーチェ様の気持ちを考えると先ずはショウ殿に説明して貰ったほうが良いのは理解している。ショウ殿、よろしく頼む」

「分かった。でも、カリンに話して記憶が戻らなくても無理に戻させるようなことはしないで欲しい。例え記憶が戻らなくてもカリンの魔力を流せば精霊樹は復活するのだろう?」

「ああ、それで構わない。ベアトリーチェ様に無理強いするつもりはない。だが、たとえ記憶が戻らなくても何とかクラレシアに行って精霊樹に魔力を流して貰えるよう説得して貰いたい」

「断言できないが、多分カリンに話せばそれは大丈夫だと思う。彼女はお人好しと言えるくらい優しいから」

 話を終えた俺は、カリンにこれから帰る事を伝える為に魔通器を手にした。カリンに会える嬉しさと共にこれから帰ってから伝えなければならない事を思うと素直に喜べない気持ちがあった。

 でも、何があっても絶対にカリンは俺が守る。この時、俺の心の中に不退転の決意が定着したのだった。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/466596284/episode/5320962 https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/84576624/episode/5093144 https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/786307039/episode/2285646

異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。 しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。 やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。 そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。 そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。 これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。

家ごと異世界ライフ

ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!

召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます

かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~ 【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】 奨励賞受賞 ●聖女編● いきなり召喚された上に、ババァ発言。 挙句、偽聖女だと。 確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。 だったら好きに生きさせてもらいます。 脱社畜! ハッピースローライフ! ご都合主義万歳! ノリで生きて何が悪い! ●勇者編● え?勇者? うん?勇者? そもそも召喚って何か知ってますか? またやらかしたのかバカ王子ー! ●魔界編● いきおくれって分かってるわー! それよりも、クロを探しに魔界へ! 魔界という場所は……とてつもなかった そしてクロはクロだった。 魔界でも見事になしてみせようスローライフ! 邪魔するなら排除します! -------------- 恋愛はスローペース 物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。

もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜

双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」 授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。 途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。 ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。 駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。 しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。 毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。 翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。 使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった! 一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。 その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。 この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。 次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。 悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。 ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった! <第一部:疫病編> 一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24 二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29 三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31 四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4 五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8 六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11 七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18

料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓
恋愛
 隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。  どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。  巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。  転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。  そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

聖女なんかじゃありません!~異世界で介護始めたらなぜか伯爵様に愛でられてます~

トモモト ヨシユキ
ファンタジー
川で溺れていた猫を助けようとして飛び込屋敷に連れていかれる。それから私は、魔物と戦い手足を失った寝たきりの伯爵様の世話人になることに。気難しい伯爵様に手を焼きつつもQOLを上げるために努力する私。 そんな私に伯爵様の主治医がプロポーズしてきたりと、突然のモテ期が到来? エブリスタ、小説家になろうにも掲載しています。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。