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第九十二話 ショウ・クランリーの疑問
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真夜中になると俺は指定された場所に向かった。
グラドナ公立学園。この国で最も由緒ある学校だと言われている。
「東門……だったよなぁ……本当にここか?」
高い塀の一部にある蔦に絡まった金属製の錆びた門扉の前で呟いた。どう見ても門と言うよりは裏口と言う感じにしか見えない。
長い間放置されているようで、指定された場所が本当にこの場所かどうか半信半疑のまま門扉に手を伸ばした。
その途端、門扉は自動的に内側へ動いた。
「ここから入れ……ということか?」
俺は戸惑いながらも歩を進めた。
周辺には林が広がり、少し行くと白い教会の様な建物があった。
ここも蔦が絡まって暫く放置されているような感じだ。
中央にある黒い開き扉の前に行くとまたしても扉が開く。
今度は躊躇せず直ぐに中に入った。
中央にある祭壇は一段高い位置にあり、その前にある椅子には足を組んで座る頭巾を被り口元を覆った黒ずくめの男の姿があった。
多分、王家の影だろう。
俺に気がついたのかその男はゆっくりと立ち上がる。
「ショウ・クランリーだよね。僕と一度会ったことがあるよね。よく依頼を受けてくれたね。来てくれて嬉しいよ」
男が言った言葉に俺は首を傾げた。
会ったことがある? この男と? 全く身に覚えがない。
大体にして俺は王家の影に知り合いなどいないと思うのだが……。
「ああ、ごめん、ごめん。これじゃあ分からないよね。これなら僕のこと分かるかな?」
男はそう言って顔を覆っていた布を取り払った。
俺はその顔を見て唖然とした。
燃えるような赤髪に真っ直ぐこちらを見据える深緑の瞳。
「まさか! アークトゥルス……殿下……?」
俺の記憶が正しければ、ティディアール王国第二王子、正式名アークトゥルス・シルベスタ・ティディアール殿下で間違いないだろう。
確かに会ったことはある。一度だけだが。
あれは2年前だったと思う。
冒険者ランクがゴールドに昇進したばかりの俺は、年に一回の冒険者ギルドの式典に参加することになった。
参加するつもりはなかったのだが、たまたま王都にいた俺はそこのギルド長に参加するように懇願された。史上最年少でゴールドランクに昇進した俺が参加すれば式典も盛り上がるだろうというギルド長の思惑が有ったのだろう。
そこに来賓として招かれていたのが第二王子のアークトゥルス殿下だった。
「へぇ、君が最年少でゴールドランク冒険者になったショウ・クランリーか。俺と同じ年なのにすごいな。今度手合わせ願いたいくらいだ」
そう言って爽やかな笑顔を向ける殿下だったが、俺にはその笑顔は紛い物にしか見えなかった。
何故なら、殿下の心の声が聞こえなかったのだから。
もしかしたら、俺の力を知っていて結界魔法を張っているのかも知れないと思った。それが、殿下自身の魔法によるものか魔導具によるものかは分からないがコイツは侮れないと俺の勘がそう言っていた。
それにしてもこの男はここにいて良いのだろうか? 第二王子とも言えば王位継承権もかなり上位にあるはず。
とは言え、昨年王太子妃が王子を産んだから継承順位が下がったのは確かだが。
それでも王族であることは変わりない。
「正解。いかにも僕はティディアール王国の第二王子アークトゥルスだけど。でもショウ、僕のことはアークって呼んでくれると嬉しいな。僕と君の仲じゃないか」
俺は殿下の言っている事について行けなかった。
いや、仲って俺と殿下が会ったのはまだ2回目ですよね。
そう言いたいけど言えない。
不敬に当たってしまう。
「とんでもございません。アークトゥルス殿下。一介の平民風情が殿下のことを愛称で呼ぶなんて不敬に当たります」
「えー? だって僕の名前は長くて言いにくいジャン。それに僕たち親戚同士だよね。君にだって王族の血が流れているんだから。同じ力を持つ者同士仲良くやろうよ」
同じ力を持つ者同士……?
俺は殿下の言葉に固まった。
まさかっ! アークトゥルス殿下も俺と同じように心の声が聞こえるのか?
「そうだよ。僕も心の声が聞こえるんだ。ああ、でも同じ力を持つ同士は聞こえないけど、君が今何を思ったか手に取るように分かるよ。君は思ったことが顔に出るようだからね」
クスクスと笑いながら興味深そうな目をして俺を見るアークトゥルス殿下。
「さて、それでは本題に入るよ。君のお姫様、ドメル帝国に狙われているみたいなんだよね。その目的を暴くために君、協力してくれるよね」
「お姫様……? 何を言って……」
「藍色の髪の亡国の王女様だよ」
俺の頭の中にカリンの姿が浮かんだ。
驚く俺に構わず殿下は話を続ける。
「もちろん知っているさ。王家の影は優秀だからね。カリンって言う名前だよね。彼女、大活躍しているみたいじゃないか。先日、父上に報告しに来た時、タングスティン領主は彼女の事は何も話さなかったけど、王家をごまかせると思う?」
俺は何も言い返すことは出来なかった。
でも、ウォルフ様は聡明な領主である。カリンの事を隠したって王家にバレるのは時間の問題だと知っているはずだ。
では何故カリンの事を話さなかったのか?
そこで俺の頭の中に白いもふもふの猫の姿が浮かんだ。
グレンか……? ウォルフ様が隠したかったのはカリンではなく神獣の存在か?
もしカリンの事を話したら根掘り葉掘り問い詰められるだろう。
問い詰められればカリンに関することが頭に浮かび、心の中に浮かんだことを読み取られてしまう可能性がある。
その場所に俺と同じ力を持つ者がいれば……。
ウォルフ様はアークトゥルス殿下が俺と同じ力を持っていることを知っていたのか?
だから敢えてカリンの事は自分の口から話さなかった。影によってカリンの存在が知られてしまったとしてもグレンにまで目を向ける事はないだろう。
誰が見てもタダの猫にしか見えないのだから。
ましてやグレンは神獣であり、カリンを守護しているからよそ者が近づけば直ぐに察知できる。そうそう神獣であることがバレることはないに違いない。
自分からバラさない限りは。
もしカリンが神獣を従えていると王家にバレたらどうなる?
王家はカリンを取り込もうとするだろう。婚姻を結ぶとかして。
だとしたら可能性が大きいのはアークトゥルス殿下か?
しかし、カリンが嫌がればグレンは黙っていないだろう。どんなに王家が願ってもカリンを取り込むことは不可能だ。
「それで、王家はカリンをどうするおつもりなのですか?」
結論づけて安心した俺は笑みを浮かべて言った。
グラドナ公立学園。この国で最も由緒ある学校だと言われている。
「東門……だったよなぁ……本当にここか?」
高い塀の一部にある蔦に絡まった金属製の錆びた門扉の前で呟いた。どう見ても門と言うよりは裏口と言う感じにしか見えない。
長い間放置されているようで、指定された場所が本当にこの場所かどうか半信半疑のまま門扉に手を伸ばした。
その途端、門扉は自動的に内側へ動いた。
「ここから入れ……ということか?」
俺は戸惑いながらも歩を進めた。
周辺には林が広がり、少し行くと白い教会の様な建物があった。
ここも蔦が絡まって暫く放置されているような感じだ。
中央にある黒い開き扉の前に行くとまたしても扉が開く。
今度は躊躇せず直ぐに中に入った。
中央にある祭壇は一段高い位置にあり、その前にある椅子には足を組んで座る頭巾を被り口元を覆った黒ずくめの男の姿があった。
多分、王家の影だろう。
俺に気がついたのかその男はゆっくりと立ち上がる。
「ショウ・クランリーだよね。僕と一度会ったことがあるよね。よく依頼を受けてくれたね。来てくれて嬉しいよ」
男が言った言葉に俺は首を傾げた。
会ったことがある? この男と? 全く身に覚えがない。
大体にして俺は王家の影に知り合いなどいないと思うのだが……。
「ああ、ごめん、ごめん。これじゃあ分からないよね。これなら僕のこと分かるかな?」
男はそう言って顔を覆っていた布を取り払った。
俺はその顔を見て唖然とした。
燃えるような赤髪に真っ直ぐこちらを見据える深緑の瞳。
「まさか! アークトゥルス……殿下……?」
俺の記憶が正しければ、ティディアール王国第二王子、正式名アークトゥルス・シルベスタ・ティディアール殿下で間違いないだろう。
確かに会ったことはある。一度だけだが。
あれは2年前だったと思う。
冒険者ランクがゴールドに昇進したばかりの俺は、年に一回の冒険者ギルドの式典に参加することになった。
参加するつもりはなかったのだが、たまたま王都にいた俺はそこのギルド長に参加するように懇願された。史上最年少でゴールドランクに昇進した俺が参加すれば式典も盛り上がるだろうというギルド長の思惑が有ったのだろう。
そこに来賓として招かれていたのが第二王子のアークトゥルス殿下だった。
「へぇ、君が最年少でゴールドランク冒険者になったショウ・クランリーか。俺と同じ年なのにすごいな。今度手合わせ願いたいくらいだ」
そう言って爽やかな笑顔を向ける殿下だったが、俺にはその笑顔は紛い物にしか見えなかった。
何故なら、殿下の心の声が聞こえなかったのだから。
もしかしたら、俺の力を知っていて結界魔法を張っているのかも知れないと思った。それが、殿下自身の魔法によるものか魔導具によるものかは分からないがコイツは侮れないと俺の勘がそう言っていた。
それにしてもこの男はここにいて良いのだろうか? 第二王子とも言えば王位継承権もかなり上位にあるはず。
とは言え、昨年王太子妃が王子を産んだから継承順位が下がったのは確かだが。
それでも王族であることは変わりない。
「正解。いかにも僕はティディアール王国の第二王子アークトゥルスだけど。でもショウ、僕のことはアークって呼んでくれると嬉しいな。僕と君の仲じゃないか」
俺は殿下の言っている事について行けなかった。
いや、仲って俺と殿下が会ったのはまだ2回目ですよね。
そう言いたいけど言えない。
不敬に当たってしまう。
「とんでもございません。アークトゥルス殿下。一介の平民風情が殿下のことを愛称で呼ぶなんて不敬に当たります」
「えー? だって僕の名前は長くて言いにくいジャン。それに僕たち親戚同士だよね。君にだって王族の血が流れているんだから。同じ力を持つ者同士仲良くやろうよ」
同じ力を持つ者同士……?
俺は殿下の言葉に固まった。
まさかっ! アークトゥルス殿下も俺と同じように心の声が聞こえるのか?
「そうだよ。僕も心の声が聞こえるんだ。ああ、でも同じ力を持つ同士は聞こえないけど、君が今何を思ったか手に取るように分かるよ。君は思ったことが顔に出るようだからね」
クスクスと笑いながら興味深そうな目をして俺を見るアークトゥルス殿下。
「さて、それでは本題に入るよ。君のお姫様、ドメル帝国に狙われているみたいなんだよね。その目的を暴くために君、協力してくれるよね」
「お姫様……? 何を言って……」
「藍色の髪の亡国の王女様だよ」
俺の頭の中にカリンの姿が浮かんだ。
驚く俺に構わず殿下は話を続ける。
「もちろん知っているさ。王家の影は優秀だからね。カリンって言う名前だよね。彼女、大活躍しているみたいじゃないか。先日、父上に報告しに来た時、タングスティン領主は彼女の事は何も話さなかったけど、王家をごまかせると思う?」
俺は何も言い返すことは出来なかった。
でも、ウォルフ様は聡明な領主である。カリンの事を隠したって王家にバレるのは時間の問題だと知っているはずだ。
では何故カリンの事を話さなかったのか?
そこで俺の頭の中に白いもふもふの猫の姿が浮かんだ。
グレンか……? ウォルフ様が隠したかったのはカリンではなく神獣の存在か?
もしカリンの事を話したら根掘り葉掘り問い詰められるだろう。
問い詰められればカリンに関することが頭に浮かび、心の中に浮かんだことを読み取られてしまう可能性がある。
その場所に俺と同じ力を持つ者がいれば……。
ウォルフ様はアークトゥルス殿下が俺と同じ力を持っていることを知っていたのか?
だから敢えてカリンの事は自分の口から話さなかった。影によってカリンの存在が知られてしまったとしてもグレンにまで目を向ける事はないだろう。
誰が見てもタダの猫にしか見えないのだから。
ましてやグレンは神獣であり、カリンを守護しているからよそ者が近づけば直ぐに察知できる。そうそう神獣であることがバレることはないに違いない。
自分からバラさない限りは。
もしカリンが神獣を従えていると王家にバレたらどうなる?
王家はカリンを取り込もうとするだろう。婚姻を結ぶとかして。
だとしたら可能性が大きいのはアークトゥルス殿下か?
しかし、カリンが嫌がればグレンは黙っていないだろう。どんなに王家が願ってもカリンを取り込むことは不可能だ。
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