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第五十話 物々交換
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私達三人は割り当てられた89番と書かれた場所に向かった。周りを見ると殆どの屋台が既に準備が終了しているようだ。所々で出店者達が談笑しているのが見える。
自分の割り当てられた場所に着くと屋台には布で出来たカバーが掛けられていた。
カバーを取り外し、屋台を綺麗に磨く。
それから予め作って置いたアイスクリームの写真付き看板を屋台の上に飾った。
ーーカリンの美味しいアイスクリーム店ーー
自分の名前が入った看板はちょっと恥ずかしい。でもこの看板はショウとラルクと三人で考えたものだ。私は最後まで反対したのだが、この町では店名に店主の名を入れることが多いそうだ。
やっぱり今後のことも考えて名前を売っておいた方がいいのかなと思い意を決してこの看板を付ける事にしたのだ。
私の屋台は一番端っこなので右隣にだけ他の屋台が設置してあった。いや、良く見ると屋台には見えない。一人用の机の様な台と上にある看板。その看板にはこう書いてあった。
ーー良くあたる水晶占いーー
うん、妖しすぎる……。
取り敢えず隣の店? には誰もいないので私達は広場にある他の店も見て回ることにした。
会場を見回すと彼方此方で出展者同士が自分の店の商品を見せ合っている様子が見えた。フランさんが言っていたとおり物々交換をしているのかも知れない。
少し歩くと何だか良い匂いがしてきた。グレンも鼻をヒクヒクさせている。
「あそこで何かお肉みたいなのを焼いている!」
ラルクがその匂いの元を突き止めて指を差した。
お肉みたいなもの? お肉ではなくて? 私はラルクの言葉に疑問を向けながらその匂いがする屋台の方を凝視した。
「あれは!」
私は眼を丸くして思わず叫んだ。
「ん? どうしたんだカリン、そんなに驚いて」
ショウが不思議そうな顔をして私を見たが私はその匂いの元の屋台が気になって眼が逸らせなかった。
それは、前世でもよく食べたソーセージに似ていた。本当に前世で食べていたソーセージだろうか? 味も同じだろうか?
これは確かめなくてはならない。
「行ってみましょう」
そう言ってショウとラルクを促して私達はお肉の焼ける匂いがする屋台に向かった。
その屋台の周りには匂いに釣られたのか数人の出店者と思われる人が集まっていた。
「ゼフィロ爺さん、良い匂いだな。それは何の肉だ? 初めて見るが」
一人の男がソーセージを焼いているお爺さんに話しかけた。
ん? 見た事ある。ああ、ボル肉を買った時のお爺さんだ。ゼフィロ爺さんと言うのも聞き覚えがある。
「おう、八百屋の亭主ガンスか、これはボル肉の腸詰めだ」
「腸詰め?」
「ああ、今まで内臓は捨てていたが何とか活用できないかと考えて研究してたんだ。いいから食ってみろ。美味いぞ」
「本当か? 内臓が美味いのか?」
「内臓を下処理して肉と調味料を混ぜて詰めたんだ。只の内臓ではない。おおっと、これ以上は秘密だ」
「よし、一つくれ、俺が味見をする」
そう言って、ガンスと言う男は自分が持って来たいくつかの野菜らしき物を渡した。
「ふむ、これはまた初めて見る野菜だな」
ゼフィロ爺さんはその野菜を手に取るとマジマジと眺めていた。
「これ、どうやって食うんだ?」
「後で教えてやるよ。手が空いたら俺の露店に来てくれ、まずはその肉を早くくれ」
八百屋のガンスと言う男は串に刺さったソーセージを数本貰うと立ち去った。
私達はその二人の様子をジッと見ていた。
「あっ、あの~それってソーセージですよね」
私はソーセージを焼いているゼフィロ爺さんに声をかけた。
「おお、アンタはこの間ボル肉を買っていった嬢ちゃんだな。八百屋のシェリーの紹介状を持っていたな。その髪色と瞳の色はこの町では珍しいから良く覚えているよ」
「はい、この間はおまけのハムまで頂いてありがとうございました。とても美味しく頂きました」
「ん? ハム?」
「あっ、ボル肉の塩漬けのことです」
しまった、ずっと自分の中でハムって言っていたから声に出してしまった。
「おお、ボル肉の塩漬けのことかぁ。そうか美味しかったか。でもハムという名前は覚えやすくて良いな。これから肉の塩漬けのことをハムと呼ぶことにしよう」
なぜか、ゼフィロ爺さんは『ハム』という言葉を気に入ったようだった。
「それで、嬢ちゃんはさっきソーセージって言っていたが、このボル肉の腸詰めのことか?」
あっ、ソーセージもこの世界では無い言葉だったのかもしれない。
「ふむ、ソーセージか……なるほど、このボル肉の腸詰めはソーセージと呼ぶことにしよう。構わないか? 嬢ちゃん」
あら、ソーセージと言う名もゼフィロ爺さんは気に入ったようだ。
うん、でもまぁいいか。その方が私にとって分かりやすい。
「カリン、僕そのお肉食べて見たい」
「おいラルク、お前なぁ遠慮という物はないのか?」
「だってぇ、凄く美味しそうなんだもの」
ラルクの言葉にショウが窘めた。
「ハハハッ、坊主そうか美味そうか。ここにいると言うことはあんたらも出店するのか?」
「出店するのはカリンで俺達は手伝いです」
ゼフィロ爺さんの問いにショウが私の方を示しながら答えた。
「ほう、嬢ちゃんが出店するのか? たいしたもんだ。で? 何を売るんだ?」
ゼフィロ爺さんは感心したように私の方に顔を向けた。
「アイスクリームと言う冷たいお菓子です」
「冷たいお菓子? そうか、どんなものか分からないがちょっと興味があるな」
「あの、アイスクリームとその腸詰めと交換してもらえませんか?」
「もちろん、いいぞ。それと、腸詰めではなくソーセージじゃ」
いたずらっ子のような微笑みに私もつい笑みを返す。
どうやら既にゼフィロ爺さんの中ではその腸詰めはソーセージと言う呼び名になっているようだ。
「ほれ、食ってみろ。焼きたては美味いぞ」
「あっ、でもまだアイスクリームを用意して来ていないので後で頂きにきます」
ゼフィロ爺さんが串に刺さったソーセージ3本を手に持ち渡そうとした。
「かまわん、かまわん。アイスクリームとやらは嬢ちゃんの店に後でちゃんと食べに行くから」
「いいんですか? ありがとうございます。私の店はこの広場の北側の端っこにあります。見つけづらいかもしれないけど『カリンの美味しいアイスクリーム店』という看板を出してますのでそれが目印です」
「そうか、絶対に後で食べに行くよ」
「はい、待っています」
私達三人はゼフィロ爺さんにそれぞれお礼を言ってソーセージを受け取ろうとしてふと視線を感じた。
グレンがこっちをジッと見ている。
「あの、すいません、もう一本頂けますか? この子も食べたそうなので……」
私はグレンを目で差しながら、ゼフィロ爺さんにお願いした。
「おう、すまんすまん。気がつかなかったよ。もちろんお前の分もあるぞ」
そう言ってゼフィロ爺さんは快くグレンのソーセージもくれた。
一口囓ってみると中から肉汁が溢れてお肉の旨みが口の中に広がった。前世で食べたソーセージに限りなく近かった。
私はしゃがんでグレンの口にソーセージを持って行った。グレンはあっという間にソーセージを食べてしまった。よっぽど気に入ったのだろう。
ショウとラルクも同じようにあっという間に平らげていた。きっとこのお祭りが終わってもソーセージを求めてゼフィロ爺さんの店を訪れることになると確信した私だった。
ソーセージを食べて満足した私達は、他の店も見て回ることにした。でも、私の様にこの広場を彷徨いている出店者もいるので誰もいない出店もある。
「ねぇ、エミュウさんのお店を探してくれない? お祭りに出店するって言っていたから絶対にどこかにあると思うの」
「エミュウさんの店って、あの天才魔導具師の店か? カリンは彼女のことを知っているんだ」
「ええ、魔導カメラと宅送鳥をエミュウさんのお店で買ったの」
「そうか、彼女の魔導具は王都でも評判で中々手に入らないんだ。まぁ、この町にしか彼女の店はないからね。直接ここまで買いに来るしかない」
「へぇ、エミュウさんって王都でも有名な魔導具師なんだ」
「ああ、彼女は以前王宮魔導具師に誘われたこともあるらしい。何故か断ったそうだが」
私はショウの話を聞いて驚いた。エミュウさんのお店の看板の『天才魔導具師』という言葉は自称ではなく本当に天才だったようだ。
ガタガタッ、ゴトンッ!
大きな音がした方に目を向けると大きな一輪車っぽい台車を引くエミュウさんの姿が目に入った。下に落ちた魔導具を必至に拾う女性。
「ああん、もう、嫌になっちゃう!」
そんな呟きが聞こえてきた。
「「エミュウさん……」」
ショウと私はその姿を目にすると一緒に言葉を零した。
「えっ、あの人が天才魔導具師……?」
ラルクが小さく呟く。
私達は、一輪車の周りに落ちた物を拾っているエミュウさんの元に近づいて行ったのだった。
自分の割り当てられた場所に着くと屋台には布で出来たカバーが掛けられていた。
カバーを取り外し、屋台を綺麗に磨く。
それから予め作って置いたアイスクリームの写真付き看板を屋台の上に飾った。
ーーカリンの美味しいアイスクリーム店ーー
自分の名前が入った看板はちょっと恥ずかしい。でもこの看板はショウとラルクと三人で考えたものだ。私は最後まで反対したのだが、この町では店名に店主の名を入れることが多いそうだ。
やっぱり今後のことも考えて名前を売っておいた方がいいのかなと思い意を決してこの看板を付ける事にしたのだ。
私の屋台は一番端っこなので右隣にだけ他の屋台が設置してあった。いや、良く見ると屋台には見えない。一人用の机の様な台と上にある看板。その看板にはこう書いてあった。
ーー良くあたる水晶占いーー
うん、妖しすぎる……。
取り敢えず隣の店? には誰もいないので私達は広場にある他の店も見て回ることにした。
会場を見回すと彼方此方で出展者同士が自分の店の商品を見せ合っている様子が見えた。フランさんが言っていたとおり物々交換をしているのかも知れない。
少し歩くと何だか良い匂いがしてきた。グレンも鼻をヒクヒクさせている。
「あそこで何かお肉みたいなのを焼いている!」
ラルクがその匂いの元を突き止めて指を差した。
お肉みたいなもの? お肉ではなくて? 私はラルクの言葉に疑問を向けながらその匂いがする屋台の方を凝視した。
「あれは!」
私は眼を丸くして思わず叫んだ。
「ん? どうしたんだカリン、そんなに驚いて」
ショウが不思議そうな顔をして私を見たが私はその匂いの元の屋台が気になって眼が逸らせなかった。
それは、前世でもよく食べたソーセージに似ていた。本当に前世で食べていたソーセージだろうか? 味も同じだろうか?
これは確かめなくてはならない。
「行ってみましょう」
そう言ってショウとラルクを促して私達はお肉の焼ける匂いがする屋台に向かった。
その屋台の周りには匂いに釣られたのか数人の出店者と思われる人が集まっていた。
「ゼフィロ爺さん、良い匂いだな。それは何の肉だ? 初めて見るが」
一人の男がソーセージを焼いているお爺さんに話しかけた。
ん? 見た事ある。ああ、ボル肉を買った時のお爺さんだ。ゼフィロ爺さんと言うのも聞き覚えがある。
「おう、八百屋の亭主ガンスか、これはボル肉の腸詰めだ」
「腸詰め?」
「ああ、今まで内臓は捨てていたが何とか活用できないかと考えて研究してたんだ。いいから食ってみろ。美味いぞ」
「本当か? 内臓が美味いのか?」
「内臓を下処理して肉と調味料を混ぜて詰めたんだ。只の内臓ではない。おおっと、これ以上は秘密だ」
「よし、一つくれ、俺が味見をする」
そう言って、ガンスと言う男は自分が持って来たいくつかの野菜らしき物を渡した。
「ふむ、これはまた初めて見る野菜だな」
ゼフィロ爺さんはその野菜を手に取るとマジマジと眺めていた。
「これ、どうやって食うんだ?」
「後で教えてやるよ。手が空いたら俺の露店に来てくれ、まずはその肉を早くくれ」
八百屋のガンスと言う男は串に刺さったソーセージを数本貰うと立ち去った。
私達はその二人の様子をジッと見ていた。
「あっ、あの~それってソーセージですよね」
私はソーセージを焼いているゼフィロ爺さんに声をかけた。
「おお、アンタはこの間ボル肉を買っていった嬢ちゃんだな。八百屋のシェリーの紹介状を持っていたな。その髪色と瞳の色はこの町では珍しいから良く覚えているよ」
「はい、この間はおまけのハムまで頂いてありがとうございました。とても美味しく頂きました」
「ん? ハム?」
「あっ、ボル肉の塩漬けのことです」
しまった、ずっと自分の中でハムって言っていたから声に出してしまった。
「おお、ボル肉の塩漬けのことかぁ。そうか美味しかったか。でもハムという名前は覚えやすくて良いな。これから肉の塩漬けのことをハムと呼ぶことにしよう」
なぜか、ゼフィロ爺さんは『ハム』という言葉を気に入ったようだった。
「それで、嬢ちゃんはさっきソーセージって言っていたが、このボル肉の腸詰めのことか?」
あっ、ソーセージもこの世界では無い言葉だったのかもしれない。
「ふむ、ソーセージか……なるほど、このボル肉の腸詰めはソーセージと呼ぶことにしよう。構わないか? 嬢ちゃん」
あら、ソーセージと言う名もゼフィロ爺さんは気に入ったようだ。
うん、でもまぁいいか。その方が私にとって分かりやすい。
「カリン、僕そのお肉食べて見たい」
「おいラルク、お前なぁ遠慮という物はないのか?」
「だってぇ、凄く美味しそうなんだもの」
ラルクの言葉にショウが窘めた。
「ハハハッ、坊主そうか美味そうか。ここにいると言うことはあんたらも出店するのか?」
「出店するのはカリンで俺達は手伝いです」
ゼフィロ爺さんの問いにショウが私の方を示しながら答えた。
「ほう、嬢ちゃんが出店するのか? たいしたもんだ。で? 何を売るんだ?」
ゼフィロ爺さんは感心したように私の方に顔を向けた。
「アイスクリームと言う冷たいお菓子です」
「冷たいお菓子? そうか、どんなものか分からないがちょっと興味があるな」
「あの、アイスクリームとその腸詰めと交換してもらえませんか?」
「もちろん、いいぞ。それと、腸詰めではなくソーセージじゃ」
いたずらっ子のような微笑みに私もつい笑みを返す。
どうやら既にゼフィロ爺さんの中ではその腸詰めはソーセージと言う呼び名になっているようだ。
「ほれ、食ってみろ。焼きたては美味いぞ」
「あっ、でもまだアイスクリームを用意して来ていないので後で頂きにきます」
ゼフィロ爺さんが串に刺さったソーセージ3本を手に持ち渡そうとした。
「かまわん、かまわん。アイスクリームとやらは嬢ちゃんの店に後でちゃんと食べに行くから」
「いいんですか? ありがとうございます。私の店はこの広場の北側の端っこにあります。見つけづらいかもしれないけど『カリンの美味しいアイスクリーム店』という看板を出してますのでそれが目印です」
「そうか、絶対に後で食べに行くよ」
「はい、待っています」
私達三人はゼフィロ爺さんにそれぞれお礼を言ってソーセージを受け取ろうとしてふと視線を感じた。
グレンがこっちをジッと見ている。
「あの、すいません、もう一本頂けますか? この子も食べたそうなので……」
私はグレンを目で差しながら、ゼフィロ爺さんにお願いした。
「おう、すまんすまん。気がつかなかったよ。もちろんお前の分もあるぞ」
そう言ってゼフィロ爺さんは快くグレンのソーセージもくれた。
一口囓ってみると中から肉汁が溢れてお肉の旨みが口の中に広がった。前世で食べたソーセージに限りなく近かった。
私はしゃがんでグレンの口にソーセージを持って行った。グレンはあっという間にソーセージを食べてしまった。よっぽど気に入ったのだろう。
ショウとラルクも同じようにあっという間に平らげていた。きっとこのお祭りが終わってもソーセージを求めてゼフィロ爺さんの店を訪れることになると確信した私だった。
ソーセージを食べて満足した私達は、他の店も見て回ることにした。でも、私の様にこの広場を彷徨いている出店者もいるので誰もいない出店もある。
「ねぇ、エミュウさんのお店を探してくれない? お祭りに出店するって言っていたから絶対にどこかにあると思うの」
「エミュウさんの店って、あの天才魔導具師の店か? カリンは彼女のことを知っているんだ」
「ええ、魔導カメラと宅送鳥をエミュウさんのお店で買ったの」
「そうか、彼女の魔導具は王都でも評判で中々手に入らないんだ。まぁ、この町にしか彼女の店はないからね。直接ここまで買いに来るしかない」
「へぇ、エミュウさんって王都でも有名な魔導具師なんだ」
「ああ、彼女は以前王宮魔導具師に誘われたこともあるらしい。何故か断ったそうだが」
私はショウの話を聞いて驚いた。エミュウさんのお店の看板の『天才魔導具師』という言葉は自称ではなく本当に天才だったようだ。
ガタガタッ、ゴトンッ!
大きな音がした方に目を向けると大きな一輪車っぽい台車を引くエミュウさんの姿が目に入った。下に落ちた魔導具を必至に拾う女性。
「ああん、もう、嫌になっちゃう!」
そんな呟きが聞こえてきた。
「「エミュウさん……」」
ショウと私はその姿を目にすると一緒に言葉を零した。
「えっ、あの人が天才魔導具師……?」
ラルクが小さく呟く。
私達は、一輪車の周りに落ちた物を拾っているエミュウさんの元に近づいて行ったのだった。
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