46 / 54
命ある限り真心を尽くすと誓いますか?
しおりを挟む
「綾子さんって、芯の通ったイイ女なのな」
駅のホームを吹き抜ける冷たい風に身を竦ませて、高遠がぽつりと呟いた。白い息が空気に溶けるのを眺めながら、私はそうねと首肯する。
「娘の私から見ても、お母さんはイイ女だと思う。憧れっていうか、私も将来お母さんみたいになりたいもの。けど、義孝さんの前でそんな事いわない方がいいわよ?大変なことになるから」
「ははっ。確かに。義孝さんすっげー溺愛してるもんな。つーか、綾子さんすげーな。マザコンかってくらい、お前にも愛されてるし」
コートのポケットに両手を突っ込んだまま、高遠が小さく吹き出す。柔らかい笑顔につられて私も思わず微笑んだ。
「何よ。そんな事いったら佑なんて、マザコンでシスコンでファザコンじゃない」
「ちげーから!あいつらが勝手に絡んでくるだけだっつーの!大体、あいつときたら……」
ブツブツと不満気に家族の愚痴をこぼす高遠を宥めながら電車に乗りこみ、私達は帰路についた。
翌日の大晦日。昼前に、高遠が私の家にやってきた。
私の家の方がキッチンが広いし、物価も安く、新鮮な物が手に入り易いからだ。昼間のうちに買い出しを済ませ、夜は天婦羅を揚げ、一緒に年越し蕎麦を食べた。
元日は早起きをして、近所の神社に初詣に行った。
穴場狙いの人が多いのか、あまり大きな神社ではないのに人出が多かった。人の波に流されそうになった私の手を高遠が掴み、そのままずっと繋いでいてくれたので、はぐれることなく一緒に参拝できた。
出店でたこ焼きを食べた後、一緒に御神籤を引いた。先に引いた高遠は、開くや否やガッツポーズを決め、『大吉』と書かれた紙を得意げに見せてきた。それに続けと私も御神籤を開く。しかし、そこには『凶』の文字が…。
新年早々先が思いやられると嘆く私に、高遠が「じゃあ、俺のと交換すっか」と意味ありげに笑った。私の手から『凶』の神籤を引き抜き、自分が引いた『大吉』御籤を握らせる。そして、手にした『凶』御籤を、多くの御神籤が結ばれている木の枝に左手だけで結びつけた。
「死んだ爺ちゃんが言ってたんだけどさ。『凶』とか『大凶』引いたら、利き手とは反対の手を使って枝に結べばいいんだって。そうしたら、神様がそれを修行とみなして、悪い運勢を良い運勢に転じさせてくれるんだと。俺、この間まで右手怪我してたから、こんなん楽勝だし!」
得意げに笑った高遠を見て、私は不覚にもときめいてしまった。
二日の朝、私達は新幹線に乗って、高遠の実家に向かった。
野生の狸が出没するだけあって、高遠の実家はとても長閑な所にあった。
大規模開発された住宅地で育った私には新鮮な光景だった。キョロキョロ辺りを見回していると、動きが実家の裏の家で飼ってるチャボみたいだと高遠にツッコまれる。
「チャボって飼えるの?確か天然記念物だよね?」
「天然記念物?マジか。初めて知ったわ。まあ、実際裏んちで飼ってるし、ここらじゃ普通にホームセンターでも売ってるから飼えんだろ」
「本当に?ホームセンターで売ってるの?買って帰ろうよ!」
「はあ?何でだよ!つーか、どこで飼うつもりだよ。そんな場所ねーだろ?」
「佑の家?だって、私のとこペット禁止なんだもん」
「いや、俺んとこだって禁止だわ」
せっかく私が上目遣いで「お願い」と可愛く強請ったのに、高遠は呆れ顔で「アホか!」と私の願いを一蹴しやがった。可愛い彼女のお願いなのに。扱いが酷過ぎる。
「真尋ちゃん、久しぶり!Welcome to my home!」
高遠の実家は、ザ・日本家屋という感じの建物だった。ただいまと言いながら高遠が玄関の引き戸を開けると、奥からモデルのようなスタイルをした女性が出てきた。高遠の一番上の姉の桜さんだ。
以前会った時には纏められていた髪が、今日はおろされていた。くせのない真っ直ぐな黒髪が光を反射させ、艶やかに輝いている。シンプルなニットとジーンズというラフな格好だが、桜さんが着ていると、まるで雑誌の一ページのようだ。
通された居間には、高遠の両親の姿があった。新聞を読んでいた高遠の父親は「いらっしゃい」とぶっきら棒に呟き、母親は私の顔を見るなり顔をほころばせた。
「いらっしゃい、真尋ちゃん。遠かったでしょ?今日は真尋ちゃんが来るっていうから、美味しいって有名な店のお寿司とったの!だから、ゆっくりしてってね!ああ、遠くから来たんだもの、喉乾いているわよね?今、お茶入れるわね」
よっこらしょと声を出して高遠の母親が立ち上がる。「手伝います」と言って、そのままついて行こうとした私を威厳ある声が引き留めた。
「真尋さんは手伝わなくていい。座ってなさい」
厳めしい声に促されるまま、私は高遠の隣に腰をおろす。
何を言われるのだろう?感情の読めない目で見つめられ、緊張と不安で口の中が乾いていく。
暫くして、高遠の父親が座卓の下から紙の束を取り出した。それを私の前に置く。
そして、突然感極まったように「佑を見捨てないでくれてありがとう!」と私に頭を下げた。
予想外の事態に瞠目する。いち早く復活した高遠が「何言い出すかと思えば!ビビらすなよ!」と不満をこぼし、「何だこれ?」と紙の束を手に取った。
「……俺名義の保険証書?」
「そうだ。父ちゃんと母ちゃんがお前にかけてきた保険の証書だ!真尋さん。こいつは昔っから落ち着きがなくて怪我が絶えなくてね。知り合いの保険屋に勧められて、いくつか保険を入ったんだ。
今回の事故をきっかけに整理したら、思ったよりも数もあるし、額も大きくてね。…つまり何が言いたいかというと。万一、こいつがぽっくり逝っても、子供の一人や二人育て上げられるくらいの金は入る。だから、安心して孫を産んで欲しい!できるだけ早く、孫を抱かせてくれ!」
「ちょっ!縁起でもねー事言うなよ!俺が死んだらって。仮にも息子に向かっていう台詞かよ!」
「あらお金は重要よ、たっくん。愛だけじゃお腹は膨れないもの。愛を持続させる為にも先立つものがないとね?でも父さん、そこで孫の話を持ち出すのはいただけないわ。それってセクハラだからね?今の時代、子供を産むのも、産まないのも、本人達の自由なんだから」
諭すような声の方を振り返ると、これまた背の高い妙齢の女性が立っていた。焦げ茶色の髪が肩の上で緩くウエーブを描いている。高遠のもう一人の姉のあやめさんだ。
「あ、お帰り!あーちゃん!この子よ、この子!たっくんの彼女の真尋ちゃん!超可愛いでしょ?たっくんにはもったいないわよね?」
お煎餅を口に咥えた桜さんが、お茶菓子とお茶がのったお盆を持って現れた。続いて、高遠の母親も戻って来る。皆が揃ってからは、女性陣の独壇場だった。
高遠の家族内でのヒエラルキーは底辺らしい。高遠がどんなに嫌がろうが、抵抗しようが、お構いなしで、アルバムや思い出話を聞かせてくれた。…殆どが失敗談だったけれど。
会話の途中、指輪をしていない事を桜さんに指摘された。返答に困り、視線で高遠に助けを求める。その些細なやり取りでお姉さん達は大体察したらしい。そこから強烈なダメ出しが始まった。
姉達の猛攻から逃れようと、高遠が指輪の件を白状した。
すると、桜さんは鼻の上に皺を寄せて「うっわ最低!マジでないわ!一遍死んで来い!」と軽蔑の眼差しを高遠に向けた。あやめさんは呆れ顔で高遠を一瞥した後、私に向き直り、「バカな弟で本当にごめんなさい」と頭を下げた。
高遠の母親に至っては「まさか、そんな…。ごめんなさいね、真尋ちゃん。何でこんな朴念仁に育っちゃったのかしら。やっぱりお父さんの遺伝子のせい?どうか、佑を見捨てないでやってね?」と高遠の父親を睨みながら私に謝ってきた。
兎にも角にも、高遠家で過ごした時間はとても賑やかで楽しい時間だった。
一泊していくよう皆に引き留められたけれど、明後日から仕事だからと高遠が断った。
何だかんだ言いながら、高遠の家族は皆大切に思い合っている。深い絆を感じた。そんな素敵な家族の一員になれるのが嬉しい。そう伝えると、高遠はとても優しく微笑んだ。
「あいつらはともかく、俺は何があってもお前の味方だから。俺らは夫婦に…家族になるんだから、遠慮せずにいつでも俺を頼れよ」
甘やかすようにそう言って、高遠は節くれだった大きな手で、愛おしそうに私の頭を撫でてくれた。
***
私達営業は仕事初めの日から多忙を極める。小正月までに、挨拶回りをしなければならないからだ。
本来ならば、松の内(七日)までに回るのが良しとされているが、たった三日で全ての顧客を回りきるわけがない。小正月まででも、とんでもなく忙しいのだ。
年初からの忙しさも落ち着き、気が抜けていたのかも知れない。
昼休みに、私が会社近くのカフェで読書をしながらランチを食べていると、懐かしい声がした。
「ここ空いてる?同席してもいいかな?」
私が首を横に振るよりも早く、絢斗は私の対面の席に腰をおろした。
駅のホームを吹き抜ける冷たい風に身を竦ませて、高遠がぽつりと呟いた。白い息が空気に溶けるのを眺めながら、私はそうねと首肯する。
「娘の私から見ても、お母さんはイイ女だと思う。憧れっていうか、私も将来お母さんみたいになりたいもの。けど、義孝さんの前でそんな事いわない方がいいわよ?大変なことになるから」
「ははっ。確かに。義孝さんすっげー溺愛してるもんな。つーか、綾子さんすげーな。マザコンかってくらい、お前にも愛されてるし」
コートのポケットに両手を突っ込んだまま、高遠が小さく吹き出す。柔らかい笑顔につられて私も思わず微笑んだ。
「何よ。そんな事いったら佑なんて、マザコンでシスコンでファザコンじゃない」
「ちげーから!あいつらが勝手に絡んでくるだけだっつーの!大体、あいつときたら……」
ブツブツと不満気に家族の愚痴をこぼす高遠を宥めながら電車に乗りこみ、私達は帰路についた。
翌日の大晦日。昼前に、高遠が私の家にやってきた。
私の家の方がキッチンが広いし、物価も安く、新鮮な物が手に入り易いからだ。昼間のうちに買い出しを済ませ、夜は天婦羅を揚げ、一緒に年越し蕎麦を食べた。
元日は早起きをして、近所の神社に初詣に行った。
穴場狙いの人が多いのか、あまり大きな神社ではないのに人出が多かった。人の波に流されそうになった私の手を高遠が掴み、そのままずっと繋いでいてくれたので、はぐれることなく一緒に参拝できた。
出店でたこ焼きを食べた後、一緒に御神籤を引いた。先に引いた高遠は、開くや否やガッツポーズを決め、『大吉』と書かれた紙を得意げに見せてきた。それに続けと私も御神籤を開く。しかし、そこには『凶』の文字が…。
新年早々先が思いやられると嘆く私に、高遠が「じゃあ、俺のと交換すっか」と意味ありげに笑った。私の手から『凶』の神籤を引き抜き、自分が引いた『大吉』御籤を握らせる。そして、手にした『凶』御籤を、多くの御神籤が結ばれている木の枝に左手だけで結びつけた。
「死んだ爺ちゃんが言ってたんだけどさ。『凶』とか『大凶』引いたら、利き手とは反対の手を使って枝に結べばいいんだって。そうしたら、神様がそれを修行とみなして、悪い運勢を良い運勢に転じさせてくれるんだと。俺、この間まで右手怪我してたから、こんなん楽勝だし!」
得意げに笑った高遠を見て、私は不覚にもときめいてしまった。
二日の朝、私達は新幹線に乗って、高遠の実家に向かった。
野生の狸が出没するだけあって、高遠の実家はとても長閑な所にあった。
大規模開発された住宅地で育った私には新鮮な光景だった。キョロキョロ辺りを見回していると、動きが実家の裏の家で飼ってるチャボみたいだと高遠にツッコまれる。
「チャボって飼えるの?確か天然記念物だよね?」
「天然記念物?マジか。初めて知ったわ。まあ、実際裏んちで飼ってるし、ここらじゃ普通にホームセンターでも売ってるから飼えんだろ」
「本当に?ホームセンターで売ってるの?買って帰ろうよ!」
「はあ?何でだよ!つーか、どこで飼うつもりだよ。そんな場所ねーだろ?」
「佑の家?だって、私のとこペット禁止なんだもん」
「いや、俺んとこだって禁止だわ」
せっかく私が上目遣いで「お願い」と可愛く強請ったのに、高遠は呆れ顔で「アホか!」と私の願いを一蹴しやがった。可愛い彼女のお願いなのに。扱いが酷過ぎる。
「真尋ちゃん、久しぶり!Welcome to my home!」
高遠の実家は、ザ・日本家屋という感じの建物だった。ただいまと言いながら高遠が玄関の引き戸を開けると、奥からモデルのようなスタイルをした女性が出てきた。高遠の一番上の姉の桜さんだ。
以前会った時には纏められていた髪が、今日はおろされていた。くせのない真っ直ぐな黒髪が光を反射させ、艶やかに輝いている。シンプルなニットとジーンズというラフな格好だが、桜さんが着ていると、まるで雑誌の一ページのようだ。
通された居間には、高遠の両親の姿があった。新聞を読んでいた高遠の父親は「いらっしゃい」とぶっきら棒に呟き、母親は私の顔を見るなり顔をほころばせた。
「いらっしゃい、真尋ちゃん。遠かったでしょ?今日は真尋ちゃんが来るっていうから、美味しいって有名な店のお寿司とったの!だから、ゆっくりしてってね!ああ、遠くから来たんだもの、喉乾いているわよね?今、お茶入れるわね」
よっこらしょと声を出して高遠の母親が立ち上がる。「手伝います」と言って、そのままついて行こうとした私を威厳ある声が引き留めた。
「真尋さんは手伝わなくていい。座ってなさい」
厳めしい声に促されるまま、私は高遠の隣に腰をおろす。
何を言われるのだろう?感情の読めない目で見つめられ、緊張と不安で口の中が乾いていく。
暫くして、高遠の父親が座卓の下から紙の束を取り出した。それを私の前に置く。
そして、突然感極まったように「佑を見捨てないでくれてありがとう!」と私に頭を下げた。
予想外の事態に瞠目する。いち早く復活した高遠が「何言い出すかと思えば!ビビらすなよ!」と不満をこぼし、「何だこれ?」と紙の束を手に取った。
「……俺名義の保険証書?」
「そうだ。父ちゃんと母ちゃんがお前にかけてきた保険の証書だ!真尋さん。こいつは昔っから落ち着きがなくて怪我が絶えなくてね。知り合いの保険屋に勧められて、いくつか保険を入ったんだ。
今回の事故をきっかけに整理したら、思ったよりも数もあるし、額も大きくてね。…つまり何が言いたいかというと。万一、こいつがぽっくり逝っても、子供の一人や二人育て上げられるくらいの金は入る。だから、安心して孫を産んで欲しい!できるだけ早く、孫を抱かせてくれ!」
「ちょっ!縁起でもねー事言うなよ!俺が死んだらって。仮にも息子に向かっていう台詞かよ!」
「あらお金は重要よ、たっくん。愛だけじゃお腹は膨れないもの。愛を持続させる為にも先立つものがないとね?でも父さん、そこで孫の話を持ち出すのはいただけないわ。それってセクハラだからね?今の時代、子供を産むのも、産まないのも、本人達の自由なんだから」
諭すような声の方を振り返ると、これまた背の高い妙齢の女性が立っていた。焦げ茶色の髪が肩の上で緩くウエーブを描いている。高遠のもう一人の姉のあやめさんだ。
「あ、お帰り!あーちゃん!この子よ、この子!たっくんの彼女の真尋ちゃん!超可愛いでしょ?たっくんにはもったいないわよね?」
お煎餅を口に咥えた桜さんが、お茶菓子とお茶がのったお盆を持って現れた。続いて、高遠の母親も戻って来る。皆が揃ってからは、女性陣の独壇場だった。
高遠の家族内でのヒエラルキーは底辺らしい。高遠がどんなに嫌がろうが、抵抗しようが、お構いなしで、アルバムや思い出話を聞かせてくれた。…殆どが失敗談だったけれど。
会話の途中、指輪をしていない事を桜さんに指摘された。返答に困り、視線で高遠に助けを求める。その些細なやり取りでお姉さん達は大体察したらしい。そこから強烈なダメ出しが始まった。
姉達の猛攻から逃れようと、高遠が指輪の件を白状した。
すると、桜さんは鼻の上に皺を寄せて「うっわ最低!マジでないわ!一遍死んで来い!」と軽蔑の眼差しを高遠に向けた。あやめさんは呆れ顔で高遠を一瞥した後、私に向き直り、「バカな弟で本当にごめんなさい」と頭を下げた。
高遠の母親に至っては「まさか、そんな…。ごめんなさいね、真尋ちゃん。何でこんな朴念仁に育っちゃったのかしら。やっぱりお父さんの遺伝子のせい?どうか、佑を見捨てないでやってね?」と高遠の父親を睨みながら私に謝ってきた。
兎にも角にも、高遠家で過ごした時間はとても賑やかで楽しい時間だった。
一泊していくよう皆に引き留められたけれど、明後日から仕事だからと高遠が断った。
何だかんだ言いながら、高遠の家族は皆大切に思い合っている。深い絆を感じた。そんな素敵な家族の一員になれるのが嬉しい。そう伝えると、高遠はとても優しく微笑んだ。
「あいつらはともかく、俺は何があってもお前の味方だから。俺らは夫婦に…家族になるんだから、遠慮せずにいつでも俺を頼れよ」
甘やかすようにそう言って、高遠は節くれだった大きな手で、愛おしそうに私の頭を撫でてくれた。
***
私達営業は仕事初めの日から多忙を極める。小正月までに、挨拶回りをしなければならないからだ。
本来ならば、松の内(七日)までに回るのが良しとされているが、たった三日で全ての顧客を回りきるわけがない。小正月まででも、とんでもなく忙しいのだ。
年初からの忙しさも落ち着き、気が抜けていたのかも知れない。
昼休みに、私が会社近くのカフェで読書をしながらランチを食べていると、懐かしい声がした。
「ここ空いてる?同席してもいいかな?」
私が首を横に振るよりも早く、絢斗は私の対面の席に腰をおろした。
0
お気に入りに追加
910
あなたにおすすめの小説



どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


同期に恋して
美希みなみ
恋愛
近藤 千夏 27歳 STI株式会社 国内営業部事務
高遠 涼真 27歳 STI株式会社 国内営業部
同期入社の2人。
千夏はもう何年も同期の涼真に片思いをしている。しかし今の仲の良い同期の関係を壊せずにいて。
平凡な千夏と、いつも女の子に囲まれている涼真。
千夏は同期の関係を壊せるの?
「甘い罠に溺れたら」の登場人物が少しだけでてきます。全くストーリには影響がないのでこちらのお話だけでも読んで頂けるとうれしいです。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる