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全ての事に感謝を忘れず?
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一世一代のプロポーズだと豪語しながら、指輪のサイズを間違えるという超初歩的なミスをおかすバカが何処にいるだろうか?……あ、ここにいた。
まったく、私の勇気を返して欲しい。まあ、決めなければならない場面で決めきれないのが、高遠らしいと言えば、らしいけれど。
必死に謝り倒している姿が何とも滑稽で、私は思わず吹き出した。突然笑い出した私に驚き、高遠が動きと止めて目を瞠る。それでも笑い続ける私を見て、機嫌が回復したと覚ったのだろう。高遠が背後から私をギュッと抱き締めた。
…卑怯者め!私がこの体勢好きなの私ってるくせに。これでは機嫌が直ってしまうではないか!
私は高遠の優しい体温に包まれながら疑問をぶつけた。
「ねえ、何で急に考えが変わったの?あんなに頑なだったくせに。もしかして私の愛に絆されちゃった?」
「ああ、まあ…お前の気持ちとか、姉ちゃん達の説教とかの影響もあるけど。一番は主治医の言葉かな?主治医に諭されて目が覚めたっていうか、頭ん中に立ち込めてた霧が一気に晴れたんだ」
主治医の診察を受ける度に、高遠は様々な事を相談をしていたらしい。その流れで私の話もするようになったのだとバツが悪そうに言った。
高遠が私との関係に悩んでいると話すと、主治医は実際目にしてきたケースを話してきかせた。病や怪我に直面した時、愛する人や家族の存在がどれだけ患者の心の支えになるか。どれだけ生への執着に繋がるか。治療のモチベーションに繋がるか。それらを熱く語り、生涯を共にしたいと思える相手に巡り合えた幸福に無駄にするなと叱咤してくれたそうだ。
更に『明日の事を思い煩うな』ともいわれたらしい。
未来をいくら憂いても、何が起こるか所詮人には分からないのだと。未来を危惧してもしなくても、生きていれば必ず明日は来る。悩んだところで未来は変わらない。だから悩むだけ無駄だと。『その日の労苦は、その日だけで十分』なのだからと、説教をくらったそうだ。
「そのお医者様、クリスチャンなのかしら?」
「何で?」
「だってその言葉、キリストが言った言葉でしょ?確か聖書にでてくる言葉だよ」
「そうなの?そんなんよく知ってるな?もしかしてお前、クリスチャン?」
「いや、お墓は普通にお寺にあるし、宗派までは分からないけど仏教徒だよ。聖書はね、高校の時に読んだの。宗教間の争いについて知りたくて」
高遠は感心したようにスゲーと言って、私ごと身体を揺らし始めた。
「初めてお前が賢く見えたわ!」
「あんたって本当失敬よね!けど、あの先生が主治医でよかったね。だって、先生が親身になって下さらなかったから、佑はヘタレたままだったわけだし。そしたら私、他の人と結婚してたのかな?だって佑、私との結婚嫌がってたもんね。…他の人だったら、きっと指輪のサイズ間違えたりしなかったんだろうなぁ」
「おいっ!何て事言い出すんだよ!……指輪の件はマジで悪かったって。さっきから謝ってるだろ?すぐ直しに出すから、そんな意地悪言うなよ!泣くぞ?泣いちゃうぞ?チキショウ!
言っとくけどな!俺はもう腹くくったから!何があったって、絶対お前を逃がさねーからな!」
そう言って、高遠は私を抱き締める腕に力を入れた。
***
指輪は翌日サイズ直しに出した。
幸いな事に、水色の箱が特徴の某有名ブランドの物だったので、購入後3か月以内まではサイズ直しが無料だった。
その店の店員さんによれば、プロポーズがサプライズで行われた場合、高遠のように超初歩的なミスを犯す人も結構いるのだとか。
高遠は「ほら!俺だけじゃないじゃん!」とドヤ顔をしていたけれど、店員さんが気を使ってくれただけで、本当はかなりレアなケースだと思う。
それなのに高遠は店員さんの言葉を真に受けて、小鼻を蠢かし、胸を張っている。そのアホ丸出しな姿に、私は恥ずかしくなった。
だから、指輪のサイズ直しにかかる約1か月間は、お仕置きとしてセックスはしないと宣言した。そんなの酷過ぎると高遠がゴネたけれど、当然の報いだ。しっかり反省して下さい!
***
それから仕事納めまでの間、私達は馬車馬のように働いた。
残務処理に追われて、課の忘年会にさえ出席できなかったくらいの忙しさだった。
仕事納めの翌日の30日。昼間は家の大掃除をし、夜は高遠を母に紹介する為、前回と同じトラットリアで義孝さんを含めた四人で食事会をした。
高遠は家を出る前から酷く緊張をしていた。何を着て行けばいいのか?何を話せばいいのか?ブツブツ呟きながら、室内をぐるぐる歩きまわる。落ち着かない様子で歩き回る姿が、昔、祖父が飼っていた秋田犬を彷彿とさせて、笑いを堪えるのが大変だった。
トラットリアで初めて母と義孝さんと顔を合わせた時、高遠の緊張は頂点に達していた。
名乗る時ですら噛みまくり、義孝さんの「背が大きいけど、何かスポーツをしていたのかい?」という問いに「自分は背が高い事しか取り柄がないですが、真尋さんと幸せな家庭を築いていきたいと思っています」と頓珍漢な返答をしていた。
ガチガチに緊張している高遠に、義孝さんは苦笑していたし、母は時折肩を小刻みに揺らしながらも、必死に笑いを堪えていた。
最初はガチガチだった高遠も、お酒が進むにつれ、緊張が解れていったようだ。途中からは、釣りの話で盛り上がり、すっかり義孝さんと意気投合していた。
男同士で語り合っている横で、母が「高遠君、いい男じゃない」と囁いた。「いい奴ではあるんだけど…」と私は言葉を濁し、指輪の件を暴露した。すると、母はこれ以上我慢できないと盛大に吹き出して、お腹を抱えて笑い出した。
「ある意味、絶対に忘れない。記憶に残るプロポーズじゃない!さすが高遠君!期待を裏切らないわ!お母さん、彼みたいな男大好きよ!」
母が笑いながらそんな事を言うもんだから、義孝さんが「浮気はいけませんよ?綾子さん。確かに彼もイイ男だとは思いますが、僕の方がいろんな意味でイイ男です」と嫉妬してしまった。
……お熱い事で。いろんな意味でもうお腹一杯です!
別れ際、義孝さんと高遠が釣りに行く約束を取り付けている時、母が話し掛けてきた。
「真尋には、高遠君の方が合ってると思うわ。高遠君の前では変に取り繕わないし、何よりとっても楽しそう!それに彼、相当真尋に惚れ込んでるわね!真尋が好きで好きで堪らないっていうオーラが滲み出てるもの。
……女はね、愛されてる方が幸せになれるのよ。女って情が深い生き物でしょ?だから、一緒にいるうちに、相手に対してどんどん愛情が育って行く。けど、男は違うの。そう言えば、愛情を示せば示すだけ、男は早く飽きてしまうって、昔どっかの文豪が言ってたわね。誰だか忘れちゃったけど。
まあ要するに、私達には義孝さんや高遠君みたいな人がお似合いって事!幸せになりなさい、真尋!お母さんも義孝さんと一緒に幸せになるから!真尋も高遠君と一緒に沢山笑って、人生を楽しみなさい」
そう言って、母はとても綺麗に笑った。
そして、義孝さんと高遠を捕まえて、私の横に並んで立たせる。
「いい?『結婚』はゴールじゃないの。スタートなの。
『結婚』をゴールインだなんて昔はよく言ったけれど、『結婚』するだけなら、誰だってできるわ!だって、紙一枚提出するだけだもの。
でもね?『結婚生活』を長く続けていくには、お互いの努力が必要なの。…努力とはちょっと違うかな?譲歩?思いやり?とにかく相手を許容できる余裕が必要なの。
最初は、相手の短所すら可愛く見えるだろうけど。時間が経てば、鼻につくようになるかも知れない。けど、そうやって何でもかんでも否定的に捉えてたら、そのうち関係自体を否定的に捉えるようになっちゃう。だから、どんな事でも肯定的に考えて、多少の事なら全部笑いに変えちゃいなさい!そうやって『結婚生活』を楽しむの!
高遠君。融通が利かない不器用で頑固な娘ですが、私の自慢の娘です!真尋をよろしくお願いします!」
高遠をまっすぐ見つめながらそう言うと、母は深々と頭を下げた。
「はい!絶対に大切にします!真尋さんと笑いが絶えない家庭を築いていくつもりです!
綾子さん。真尋を産んで下さり、こんなに素敵な女性に育てて下さり、本当に感謝をしています!
真尋みたいな素敵な女性と結婚できるなんて、俺は世界一…いや、宇宙一、幸せな男だと思っています!今日はお時間をいただき有難うございました!」
高遠が大きな身体を折り曲げたまま、そんな嬉しい台詞を言ってくれるものだから、うっかり胸が熱くなり、視界が滲んできた。
義孝さんが後方で「いや、僕の方が幸せだと思うんだけど。綾子さんと結婚できるわけだし」とぼやいていたが、私は敢えて聞こえない振りをした。
まったく、私の勇気を返して欲しい。まあ、決めなければならない場面で決めきれないのが、高遠らしいと言えば、らしいけれど。
必死に謝り倒している姿が何とも滑稽で、私は思わず吹き出した。突然笑い出した私に驚き、高遠が動きと止めて目を瞠る。それでも笑い続ける私を見て、機嫌が回復したと覚ったのだろう。高遠が背後から私をギュッと抱き締めた。
…卑怯者め!私がこの体勢好きなの私ってるくせに。これでは機嫌が直ってしまうではないか!
私は高遠の優しい体温に包まれながら疑問をぶつけた。
「ねえ、何で急に考えが変わったの?あんなに頑なだったくせに。もしかして私の愛に絆されちゃった?」
「ああ、まあ…お前の気持ちとか、姉ちゃん達の説教とかの影響もあるけど。一番は主治医の言葉かな?主治医に諭されて目が覚めたっていうか、頭ん中に立ち込めてた霧が一気に晴れたんだ」
主治医の診察を受ける度に、高遠は様々な事を相談をしていたらしい。その流れで私の話もするようになったのだとバツが悪そうに言った。
高遠が私との関係に悩んでいると話すと、主治医は実際目にしてきたケースを話してきかせた。病や怪我に直面した時、愛する人や家族の存在がどれだけ患者の心の支えになるか。どれだけ生への執着に繋がるか。治療のモチベーションに繋がるか。それらを熱く語り、生涯を共にしたいと思える相手に巡り合えた幸福に無駄にするなと叱咤してくれたそうだ。
更に『明日の事を思い煩うな』ともいわれたらしい。
未来をいくら憂いても、何が起こるか所詮人には分からないのだと。未来を危惧してもしなくても、生きていれば必ず明日は来る。悩んだところで未来は変わらない。だから悩むだけ無駄だと。『その日の労苦は、その日だけで十分』なのだからと、説教をくらったそうだ。
「そのお医者様、クリスチャンなのかしら?」
「何で?」
「だってその言葉、キリストが言った言葉でしょ?確か聖書にでてくる言葉だよ」
「そうなの?そんなんよく知ってるな?もしかしてお前、クリスチャン?」
「いや、お墓は普通にお寺にあるし、宗派までは分からないけど仏教徒だよ。聖書はね、高校の時に読んだの。宗教間の争いについて知りたくて」
高遠は感心したようにスゲーと言って、私ごと身体を揺らし始めた。
「初めてお前が賢く見えたわ!」
「あんたって本当失敬よね!けど、あの先生が主治医でよかったね。だって、先生が親身になって下さらなかったから、佑はヘタレたままだったわけだし。そしたら私、他の人と結婚してたのかな?だって佑、私との結婚嫌がってたもんね。…他の人だったら、きっと指輪のサイズ間違えたりしなかったんだろうなぁ」
「おいっ!何て事言い出すんだよ!……指輪の件はマジで悪かったって。さっきから謝ってるだろ?すぐ直しに出すから、そんな意地悪言うなよ!泣くぞ?泣いちゃうぞ?チキショウ!
言っとくけどな!俺はもう腹くくったから!何があったって、絶対お前を逃がさねーからな!」
そう言って、高遠は私を抱き締める腕に力を入れた。
***
指輪は翌日サイズ直しに出した。
幸いな事に、水色の箱が特徴の某有名ブランドの物だったので、購入後3か月以内まではサイズ直しが無料だった。
その店の店員さんによれば、プロポーズがサプライズで行われた場合、高遠のように超初歩的なミスを犯す人も結構いるのだとか。
高遠は「ほら!俺だけじゃないじゃん!」とドヤ顔をしていたけれど、店員さんが気を使ってくれただけで、本当はかなりレアなケースだと思う。
それなのに高遠は店員さんの言葉を真に受けて、小鼻を蠢かし、胸を張っている。そのアホ丸出しな姿に、私は恥ずかしくなった。
だから、指輪のサイズ直しにかかる約1か月間は、お仕置きとしてセックスはしないと宣言した。そんなの酷過ぎると高遠がゴネたけれど、当然の報いだ。しっかり反省して下さい!
***
それから仕事納めまでの間、私達は馬車馬のように働いた。
残務処理に追われて、課の忘年会にさえ出席できなかったくらいの忙しさだった。
仕事納めの翌日の30日。昼間は家の大掃除をし、夜は高遠を母に紹介する為、前回と同じトラットリアで義孝さんを含めた四人で食事会をした。
高遠は家を出る前から酷く緊張をしていた。何を着て行けばいいのか?何を話せばいいのか?ブツブツ呟きながら、室内をぐるぐる歩きまわる。落ち着かない様子で歩き回る姿が、昔、祖父が飼っていた秋田犬を彷彿とさせて、笑いを堪えるのが大変だった。
トラットリアで初めて母と義孝さんと顔を合わせた時、高遠の緊張は頂点に達していた。
名乗る時ですら噛みまくり、義孝さんの「背が大きいけど、何かスポーツをしていたのかい?」という問いに「自分は背が高い事しか取り柄がないですが、真尋さんと幸せな家庭を築いていきたいと思っています」と頓珍漢な返答をしていた。
ガチガチに緊張している高遠に、義孝さんは苦笑していたし、母は時折肩を小刻みに揺らしながらも、必死に笑いを堪えていた。
最初はガチガチだった高遠も、お酒が進むにつれ、緊張が解れていったようだ。途中からは、釣りの話で盛り上がり、すっかり義孝さんと意気投合していた。
男同士で語り合っている横で、母が「高遠君、いい男じゃない」と囁いた。「いい奴ではあるんだけど…」と私は言葉を濁し、指輪の件を暴露した。すると、母はこれ以上我慢できないと盛大に吹き出して、お腹を抱えて笑い出した。
「ある意味、絶対に忘れない。記憶に残るプロポーズじゃない!さすが高遠君!期待を裏切らないわ!お母さん、彼みたいな男大好きよ!」
母が笑いながらそんな事を言うもんだから、義孝さんが「浮気はいけませんよ?綾子さん。確かに彼もイイ男だとは思いますが、僕の方がいろんな意味でイイ男です」と嫉妬してしまった。
……お熱い事で。いろんな意味でもうお腹一杯です!
別れ際、義孝さんと高遠が釣りに行く約束を取り付けている時、母が話し掛けてきた。
「真尋には、高遠君の方が合ってると思うわ。高遠君の前では変に取り繕わないし、何よりとっても楽しそう!それに彼、相当真尋に惚れ込んでるわね!真尋が好きで好きで堪らないっていうオーラが滲み出てるもの。
……女はね、愛されてる方が幸せになれるのよ。女って情が深い生き物でしょ?だから、一緒にいるうちに、相手に対してどんどん愛情が育って行く。けど、男は違うの。そう言えば、愛情を示せば示すだけ、男は早く飽きてしまうって、昔どっかの文豪が言ってたわね。誰だか忘れちゃったけど。
まあ要するに、私達には義孝さんや高遠君みたいな人がお似合いって事!幸せになりなさい、真尋!お母さんも義孝さんと一緒に幸せになるから!真尋も高遠君と一緒に沢山笑って、人生を楽しみなさい」
そう言って、母はとても綺麗に笑った。
そして、義孝さんと高遠を捕まえて、私の横に並んで立たせる。
「いい?『結婚』はゴールじゃないの。スタートなの。
『結婚』をゴールインだなんて昔はよく言ったけれど、『結婚』するだけなら、誰だってできるわ!だって、紙一枚提出するだけだもの。
でもね?『結婚生活』を長く続けていくには、お互いの努力が必要なの。…努力とはちょっと違うかな?譲歩?思いやり?とにかく相手を許容できる余裕が必要なの。
最初は、相手の短所すら可愛く見えるだろうけど。時間が経てば、鼻につくようになるかも知れない。けど、そうやって何でもかんでも否定的に捉えてたら、そのうち関係自体を否定的に捉えるようになっちゃう。だから、どんな事でも肯定的に考えて、多少の事なら全部笑いに変えちゃいなさい!そうやって『結婚生活』を楽しむの!
高遠君。融通が利かない不器用で頑固な娘ですが、私の自慢の娘です!真尋をよろしくお願いします!」
高遠をまっすぐ見つめながらそう言うと、母は深々と頭を下げた。
「はい!絶対に大切にします!真尋さんと笑いが絶えない家庭を築いていくつもりです!
綾子さん。真尋を産んで下さり、こんなに素敵な女性に育てて下さり、本当に感謝をしています!
真尋みたいな素敵な女性と結婚できるなんて、俺は世界一…いや、宇宙一、幸せな男だと思っています!今日はお時間をいただき有難うございました!」
高遠が大きな身体を折り曲げたまま、そんな嬉しい台詞を言ってくれるものだから、うっかり胸が熱くなり、視界が滲んできた。
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