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愛よりお金と安定が重要なのだそうです。
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「…絢斗?どうして、ここに?」
予想だにしていなかった人物の登場に、私は呆然と呟いた。次の瞬間、私の名前を呼ぶ声とともに、目の前に大きな背中が立ちはだかった。
「うちに何か用ですか?吉澤主任」
「高遠…。突然、押し掛けてすまない」
普段の高遠とは全く違う剣呑な空気に、絢斗は狼狽えていた。
「ええ、本当に。今日は休日な筈ですけど、急なトラブルでもありましたか?仕事の話でないならお帰り下さい」
「…真尋に、昨日の事を謝りたいんだ…。少しだけ真尋と話をさせてくれないか?」
「お断りします!謝罪だけなら、今ここでもできますよね?」
「……少しだけ話せないか?真尋」
絢斗の視線は、高遠の背中から僅かに顔を覗かせている私に向けられていた。
私は思案した。
どちらにしろ、明日の夜には一度自宅に戻らなければならない。もしその時、絢斗が家の前で待ち伏せしていたら、逃げようがない。仮に明日が大丈夫だったとしても、絢斗に自宅を知られている以上、いつそのような状況に陥るか分からない。
そう考えると、今ここで断っても意味がないような気がした。
昨日の件を思えば、少しでも早く、絢斗と話す必要があるだろう。すぐにでも誤解を解いてもらわなければ、また彼女が暴走して乗り込んでくる可能性がある。それだけは避けたい。
それに、どうせ絢斗と話をしなくてはならないのなら、高遠が傍にいてくれる今の方がいい気がした。
「分かりました。私も主任に伺いたい事がありますし、少し話をしましょうか」
「っ!おい真尋!」
「佑。私、昨日みたいな目にあうのは二度とご免なの。だから、主任とは一度話し合う必要があると思う。話し合うなら、佑が傍にいてくれる時の方が安心できるし。だから、ね?」
乞うように見上げれば、高遠は不服そうな顔をしていた。後でどうにか納得させなくてはと思いながら、私は絢斗へと向き直った。
「ですが、主任。ここは佑の…高遠の家です。主任と私が個人的な話をするのに適してるとは思えません。ですから、外で話をしましょう。……このマンションの斜め前…通りの向こうにファミレスがあるので、そこで待っていてもらえますか?私も支度が終わり次第向かいますので」
「…わかった。有難う。真尋」
絢斗は安心したようにほぅと息を漏らした。そして「じゃあ、待ってるから」と言い残し、去っていった。
(絢斗の背中って、あんなに小さかったんだっけ?)
そんな疑問を抱きながら絢斗の後姿を眺めていると、私の視界を遮るように高遠が振り返り、噛み付くようなキスをした。
「何でだよ!もう未練なんかないって言ってたじゃねーか!やっと手に入ったと思って。俺すっげー浮かれて。死ぬ程嬉しかったのに。なのに何でだよ!」
高遠は背中が軋む程強く私を抱き締めながら、呻くようにそう言った。私は悲壮感漂う高遠を安心させるように、大きな身体を抱き締め返した。
「何を心配しているの?絢斗への未練なんて、本当にこれっぽっちも残ってないのよ?私には佑だけ。こんなにも佑が大好きなんだもの。余所見する暇なんてないよ。だから、心配しないで?それに、またあの奥さんに乗り込まれても困るしね?」
そう言って、私の肩に顔を埋めている高遠の頭をそっと撫でた。
高遠がとても不安げに「…ちゃんと俺のとこに戻って来る?」と怯えた子供のような事を言うもんだから、私は「私の居場所は、佑の隣じゃなかったの?」と笑い飛ばしてやった。そして、高遠の顔を両手で包み込み、自分から深い口付けをした。
***
私達が連れ立ってファミレスに入ると、絢斗が軽く手をあげ、自分の居場所を示した。私は絢斗の向かいの席に腰をおろし、高遠は少し離れた席に座った。
「……本当に高遠と付き合ってたんだな」
私が高遠と視線で会話していると、絢斗が切なげに呟いた。
「はい。佑…高遠にはとても良くしてもらっています」
「…そうか。お前が幸せそうで良かった。俺も嬉しいよ」
そう言った絢斗の顔は、言葉とは裏腹に、辛そうに歪んでいた。
「主任。それでお話とは?話がないのなら、高遠を不安にさせたくないので帰らせていただきたいのですが?」
「あっいや。昨日は紗凪が…妻が迷惑をかけた。本当にすまなかった。謝って許される事ではないと分かっている。けれど、本当に申し訳なかったと思っているんだ。まさか…まさか紗凪がこんな行動に出るとは…」
この人、自分がいつも同じような台詞を吐いてる事に気付いていないのだろうか?
『謝って許される事ではない』と口にしているのに、『謝れば許してもらえる』と思っていそうだ。この人が口にする謝罪の言葉なんて、子供の頃に作った紙飛行機よりも軽く感じてしまう。
「一つだけ聞かせて下さい。何故奥様が私の名前を?」
「それは…。うちの両親はお前の事を気に入っていたから、そこから漏れたのかも知れないし…俺が紗凪との喧嘩の最中に口走ってしまったのかも知れない…」
(は?お前が口走ったのかよ!それじゃあ私、報復されますよね?…やばい。すごく気が重くなってきた…)
私は一度大きく深呼吸をして、気持ちを整えた。
「どちらにしても、奥様にとって不愉快な状況下で私の名前を知ったという事ですか…。因みに主任は、昨日の件についてどこまでご存知ですか?」
「ほぼ全部。怒り狂った高橋に概要を聞かされて、社に戻るとすぐに会議室に呼び出された。…そこには部長や課長だけではなく、法務の人間や会社の顧問弁護士までいたよ。その場で事の詳細を聞かされ、防犯カメラの映像を見せられた。衝撃的だったよ…」
「ええ。私もすごく衝撃的でしたよ。初対面の人間に身に覚えもない言い掛かりを付けられて、いきなり頰を叩かれましたから。しかも大勢の前でね」
「本当に申し訳ない!上にも言われたんだ!これだけはっきりとした証拠も証人もいる。お前が警察に訴え出れば、侮辱罪や暴行罪で検挙することも可能だと。それに、もしお前が訴えるなら、会社は全面的にお前に協力するとも言われた…。当たり前だよな?会社からしたら、お前は大切な社員で、紗凪はその社員に害をなした部外者なんだから。……真尋。お前は告訴するつもりなのか?」
この人はこれが聞きたかったのかと落胆した。私に謝罪がしたかったわけではなく、訴えられるのを防ぐ為に、わざわざ高遠の家まで捜しに来たのだ。…これまで散々失望し続けて来たというのに、私はこの人に何を期待していたのだろう。
「なるほど。主任が私に会いにいらした意味が分かりました。私に『告訴をするな』と釘を刺しに来たわけですか…。安心して下さい。今のところ、告訴なんて考えていません。ですが、今後また同じような事を繰り返されたら困ります。きちんと誤解を解いておいて下さい。
それと余計なお世話かも知れませんが、奥様は主任が家に帰って来ないと仰っていました。何故帰られないのですか?夫婦なのですから、きちんと向き合って話し合うべきでは?もうすぐお子さんも生まれて来るんですし」
「……その子供が、俺の子じゃないかも知れないんだ…」
力なく呟かれた言葉に、私は息をのんだ。
「笑っちゃだろ?俺、聞いちゃったんだよ。紗凪が友人に話しているのを…。あの日は予定よりもかなり早く仕事が終わってさ。紗凪を驚かせてやろうと小さな花束まで買って、足音を殺してリビングまで行ったんだ。
そしたら紗凪の友人が来てて…。元彼とは別れたのか?って訊かれて、紗凪は今でも時々会ってるって笑ってた。元彼って奴は、未だに夢を諦められない無職のロクデナシらしい。だから、結婚するなら、俺みたいに大企業に勤めていて食いっぱぐれる事がないのが一番だって…。
勝手な理想を押し付けてくるのがウザいけど、扱い易いから楽だとも言ってた。相手が俺なら、安定した生活が送れるし、浮気の心配もないって。紗凪は『愛』より『お金』と『安定』を取ったんだって、友人に言い切ってた。…初めから裏切られていたんだよ。俺は…」
そう言った絢斗の顔は、今にも泣き出しそうに歪んでいた。
予想だにしていなかった人物の登場に、私は呆然と呟いた。次の瞬間、私の名前を呼ぶ声とともに、目の前に大きな背中が立ちはだかった。
「うちに何か用ですか?吉澤主任」
「高遠…。突然、押し掛けてすまない」
普段の高遠とは全く違う剣呑な空気に、絢斗は狼狽えていた。
「ええ、本当に。今日は休日な筈ですけど、急なトラブルでもありましたか?仕事の話でないならお帰り下さい」
「…真尋に、昨日の事を謝りたいんだ…。少しだけ真尋と話をさせてくれないか?」
「お断りします!謝罪だけなら、今ここでもできますよね?」
「……少しだけ話せないか?真尋」
絢斗の視線は、高遠の背中から僅かに顔を覗かせている私に向けられていた。
私は思案した。
どちらにしろ、明日の夜には一度自宅に戻らなければならない。もしその時、絢斗が家の前で待ち伏せしていたら、逃げようがない。仮に明日が大丈夫だったとしても、絢斗に自宅を知られている以上、いつそのような状況に陥るか分からない。
そう考えると、今ここで断っても意味がないような気がした。
昨日の件を思えば、少しでも早く、絢斗と話す必要があるだろう。すぐにでも誤解を解いてもらわなければ、また彼女が暴走して乗り込んでくる可能性がある。それだけは避けたい。
それに、どうせ絢斗と話をしなくてはならないのなら、高遠が傍にいてくれる今の方がいい気がした。
「分かりました。私も主任に伺いたい事がありますし、少し話をしましょうか」
「っ!おい真尋!」
「佑。私、昨日みたいな目にあうのは二度とご免なの。だから、主任とは一度話し合う必要があると思う。話し合うなら、佑が傍にいてくれる時の方が安心できるし。だから、ね?」
乞うように見上げれば、高遠は不服そうな顔をしていた。後でどうにか納得させなくてはと思いながら、私は絢斗へと向き直った。
「ですが、主任。ここは佑の…高遠の家です。主任と私が個人的な話をするのに適してるとは思えません。ですから、外で話をしましょう。……このマンションの斜め前…通りの向こうにファミレスがあるので、そこで待っていてもらえますか?私も支度が終わり次第向かいますので」
「…わかった。有難う。真尋」
絢斗は安心したようにほぅと息を漏らした。そして「じゃあ、待ってるから」と言い残し、去っていった。
(絢斗の背中って、あんなに小さかったんだっけ?)
そんな疑問を抱きながら絢斗の後姿を眺めていると、私の視界を遮るように高遠が振り返り、噛み付くようなキスをした。
「何でだよ!もう未練なんかないって言ってたじゃねーか!やっと手に入ったと思って。俺すっげー浮かれて。死ぬ程嬉しかったのに。なのに何でだよ!」
高遠は背中が軋む程強く私を抱き締めながら、呻くようにそう言った。私は悲壮感漂う高遠を安心させるように、大きな身体を抱き締め返した。
「何を心配しているの?絢斗への未練なんて、本当にこれっぽっちも残ってないのよ?私には佑だけ。こんなにも佑が大好きなんだもの。余所見する暇なんてないよ。だから、心配しないで?それに、またあの奥さんに乗り込まれても困るしね?」
そう言って、私の肩に顔を埋めている高遠の頭をそっと撫でた。
高遠がとても不安げに「…ちゃんと俺のとこに戻って来る?」と怯えた子供のような事を言うもんだから、私は「私の居場所は、佑の隣じゃなかったの?」と笑い飛ばしてやった。そして、高遠の顔を両手で包み込み、自分から深い口付けをした。
***
私達が連れ立ってファミレスに入ると、絢斗が軽く手をあげ、自分の居場所を示した。私は絢斗の向かいの席に腰をおろし、高遠は少し離れた席に座った。
「……本当に高遠と付き合ってたんだな」
私が高遠と視線で会話していると、絢斗が切なげに呟いた。
「はい。佑…高遠にはとても良くしてもらっています」
「…そうか。お前が幸せそうで良かった。俺も嬉しいよ」
そう言った絢斗の顔は、言葉とは裏腹に、辛そうに歪んでいた。
「主任。それでお話とは?話がないのなら、高遠を不安にさせたくないので帰らせていただきたいのですが?」
「あっいや。昨日は紗凪が…妻が迷惑をかけた。本当にすまなかった。謝って許される事ではないと分かっている。けれど、本当に申し訳なかったと思っているんだ。まさか…まさか紗凪がこんな行動に出るとは…」
この人、自分がいつも同じような台詞を吐いてる事に気付いていないのだろうか?
『謝って許される事ではない』と口にしているのに、『謝れば許してもらえる』と思っていそうだ。この人が口にする謝罪の言葉なんて、子供の頃に作った紙飛行機よりも軽く感じてしまう。
「一つだけ聞かせて下さい。何故奥様が私の名前を?」
「それは…。うちの両親はお前の事を気に入っていたから、そこから漏れたのかも知れないし…俺が紗凪との喧嘩の最中に口走ってしまったのかも知れない…」
(は?お前が口走ったのかよ!それじゃあ私、報復されますよね?…やばい。すごく気が重くなってきた…)
私は一度大きく深呼吸をして、気持ちを整えた。
「どちらにしても、奥様にとって不愉快な状況下で私の名前を知ったという事ですか…。因みに主任は、昨日の件についてどこまでご存知ですか?」
「ほぼ全部。怒り狂った高橋に概要を聞かされて、社に戻るとすぐに会議室に呼び出された。…そこには部長や課長だけではなく、法務の人間や会社の顧問弁護士までいたよ。その場で事の詳細を聞かされ、防犯カメラの映像を見せられた。衝撃的だったよ…」
「ええ。私もすごく衝撃的でしたよ。初対面の人間に身に覚えもない言い掛かりを付けられて、いきなり頰を叩かれましたから。しかも大勢の前でね」
「本当に申し訳ない!上にも言われたんだ!これだけはっきりとした証拠も証人もいる。お前が警察に訴え出れば、侮辱罪や暴行罪で検挙することも可能だと。それに、もしお前が訴えるなら、会社は全面的にお前に協力するとも言われた…。当たり前だよな?会社からしたら、お前は大切な社員で、紗凪はその社員に害をなした部外者なんだから。……真尋。お前は告訴するつもりなのか?」
この人はこれが聞きたかったのかと落胆した。私に謝罪がしたかったわけではなく、訴えられるのを防ぐ為に、わざわざ高遠の家まで捜しに来たのだ。…これまで散々失望し続けて来たというのに、私はこの人に何を期待していたのだろう。
「なるほど。主任が私に会いにいらした意味が分かりました。私に『告訴をするな』と釘を刺しに来たわけですか…。安心して下さい。今のところ、告訴なんて考えていません。ですが、今後また同じような事を繰り返されたら困ります。きちんと誤解を解いておいて下さい。
それと余計なお世話かも知れませんが、奥様は主任が家に帰って来ないと仰っていました。何故帰られないのですか?夫婦なのですから、きちんと向き合って話し合うべきでは?もうすぐお子さんも生まれて来るんですし」
「……その子供が、俺の子じゃないかも知れないんだ…」
力なく呟かれた言葉に、私は息をのんだ。
「笑っちゃだろ?俺、聞いちゃったんだよ。紗凪が友人に話しているのを…。あの日は予定よりもかなり早く仕事が終わってさ。紗凪を驚かせてやろうと小さな花束まで買って、足音を殺してリビングまで行ったんだ。
そしたら紗凪の友人が来てて…。元彼とは別れたのか?って訊かれて、紗凪は今でも時々会ってるって笑ってた。元彼って奴は、未だに夢を諦められない無職のロクデナシらしい。だから、結婚するなら、俺みたいに大企業に勤めていて食いっぱぐれる事がないのが一番だって…。
勝手な理想を押し付けてくるのがウザいけど、扱い易いから楽だとも言ってた。相手が俺なら、安定した生活が送れるし、浮気の心配もないって。紗凪は『愛』より『お金』と『安定』を取ったんだって、友人に言い切ってた。…初めから裏切られていたんだよ。俺は…」
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