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燻った火種は危険です。
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――そう。どうやら私の元彼、吉澤絢斗にとって、私との恋は本気ではなかったようなのです。
だって『心の底ではずっと紗凪(元カノの名前らしい)を愛し続けていたんだ』とか、『どんな女性と付き合っても、本気にはなれなかった』とかとか、周囲にこぼしていやがったらしいから。
『誰にも本気になれなかった』?
それってイコール、絢斗にとって、紗凪さんと再会するまでの恋は、全て遊びだったって事だよね?私との恋もそうだったという事だよね?
今日、絢斗の奥さんになった紗凪さんと絢斗は、ずっと昔、まだ『子供』ともいえる中学1年の頃に、半年間だけ付き合っていたのだそうだ。
当時の彼等の交際はとても純粋で、手を繋ぐのが精一杯だったらしい。Hはおろか、軽いキスさえできない、清らかな関係だったという。
一方私とは、互いに社会人になってから数年が経ち、十分『大人』と呼ばれるようになってから、2年以上も付き合った。(しかも絢斗からのアプローチで!)
勿論、いい年した大人同士が付き合っていたわけだから、キスだってセックスだって沢山したし、絢斗が私の部屋に入り浸ってばかりいたから、交際期間の八割は半同棲状態だった。
……それなのに、私との恋が『本気』ではなかったとか、本当あり得ないんですけど。
***
「まあ確かに、吉澤さんは酷ぇっちゃ酷ぇし、狡いっちゃ狡いよな?」
そう言って、隣に座る高遠が、1杯目のウーロンハイを飲み干した。
「何で疑問形よ?どう考えたって酷過ぎでしょうよ!あれだけ愛してるだの何だのと散々言ってたくせに!私と別れてから、たった三ヵ月でもう他の女と結婚って。ないわ…あり得ない…」
日曜日の午後六時過ぎ。オフィス街に程近い駅前商店街は、平日とは違い、閑散としている。私達行きつけの居酒屋『三瓶』もまた然り。客は私とスーツをだらしなく着崩した同期の高遠 佑だけだった。
休日にもかかわらず、コイツがスーツを着ているのには訳がある。実はコイツ、今日行われた絢斗達の式に出席してきた帰りなのだ。
私は隣の課だけれど、高遠は絢斗と同じ課に属している。謂わば二人は直属の上司と部下。パワハラだなんだと騒がれるこのご時世でも、直属の上司からの誘いを断れる猛者などそうはいない。それがおめでたい席なら尚の事。
しがないサラリーマンの身では当然の判断だけれど、高遠は後ろめたさを覚えていたらしい。埋め合わせに、今日二次会後に一緒に飲もうと言い出した。埋め合わせも何も、そもそも埋めてもらう穴なんてなかったのだが、こんな日に一人でいたくなかった私には有難い申し出だった。
そして、つい先程、約束の時間を少し過ぎた頃に、高遠は姿を現した。
高遠はカウンター席に座って先に飲み始めていた私の隣に腰をおろすと、「わりぃ。遅れた」とニカッと笑った。よく見れば、汗だくだ。形のよい額と鼻の頭には汗の粒が浮かんでいるし、小さく肩で息をしている。
(まあ今日は6月にしては珍しく晴れたし、気温もグングンと上がって真夏日を記録したらしいから。走って駆けつけようと、のんびり歩いて来ようと、いずれにせよ汗だくになるのだろうけど)
そんな可愛げのないことを考えていた私の隣で、高遠は大将からおしぼり受け取った。そして「やっべぇ。超あっちぃ」と呟きながら顔と首の汗を拭い、節くれだった長い指を器用に使ってネクタイとYシャツ首元を片手でグイッと緩めた。
その、女の自分とは違う男を感じさせる仕草に、私は心の中で密かに萌える。
コイツはもの凄くスタイルがいい。
背も180以上あるし、手足もスラっと長く、顔も信じられないくらいに小さい。まあ、顔の作りはイマイチで、決してイケメンとは言えないのだけれど。
それでも、コイツくらいスタイルが良いと女性の目を惹く。
だから、コイツはこんなんでも社内でかなり人気があるし、街を歩けば女性達に振り返られ、二度見される。
…まあ、二度見されて、顔をよく見られると、あからさまにガッカリされちゃう訳だけど。
私は、高遠に萌えていた事などおくびにも出さずに会話を続けた。
「…で、どうだったの?今日の式は」
「どうって…普通?」
何よ普通って、と思わず苦笑を漏らす。
「…しっかし、よくこの短期間で式を挙げられたよねぇ。準備大変だってきくのに。……絶対アイツ二股かけていやがったよね?そう思わない?」
ずっと気になっていた。たった三ヵ月で結婚式の準備なんてできるものなのだろうか、と。そもそも三ヵ月前から式場を探して、繁忙期である六月の日曜を押さえられるとは考え難い。
「…まあ、ぶっちゃけそうだったんだろうな」
「へ?」
「だから!二股かけられてたんだろって言ったの!」
私はぽかんと高遠を見た。
「ちょっと!仮にそう思ったとしても、せめて一度は否定してよ!即肯定とか。可哀想過ぎるじゃんか、私が!それに…それじゃあ絢斗がただのクズ野郎になっちゃうじゃん…」
「いや、普通にクズだろ。お前と別れたばっかだってのに授かり婚だぜ?あり得ねーだろ」
確かに絢斗は『優しい=優柔不断』だし、そりゃ授かり婚だけど………んっ!?サズカリコン?ザリガニコン??
「はあ?出来ちゃった結婚だったって事!?」
「そうらしいぞ。何でも、嫁さんの腹の中には既に新しい命が宿ってるんだと。嬉し恥ずかしって感じで、披露宴で報告してたから間違いないぞ?」
「……」
「あの2人、中学の時の同級生なんだってな。って事は、嫁さんももう31だろ。年齢的な事もあるし、元々早く子供が欲しいと思ってたんだとさ。嫁さん、保育士してるくらい子ども好きらしいし。こんなに早く授かれるなんて運命だ!とか言って、アホみたいに喜んでたぞ?…マジあり得ねー。しかもよ、二次会の後にわざわざ俺んとこまで来て、お前の事を頼むとか言ってきやがるし。マジで一瞬殺意芽生えたわ」
「…殺しちゃえば良かったのに」
「いや俺、自分の手は汚さない主義なんで。つーか、俺がわざわざ手を汚す必要なんかねーよ。今日式に来てた会社の連中は、皆お前との事を知ってるわけだからさ。すっげぇー冷めた目で見てたぞ?特に美優先輩はヤバかった!ありゃ、視線だけで人を殺せるね!」
その時の状況を思い出したのか、高遠はぶるりと身体を震わせた。
「しっかし、分かんねーもんだよな。あんな小動物みたいな嫁さんのどこがいいのかね?背も乳も小せぇし。色気もねぇし。まあ清楚系ではあるんだろうけど。けど案外、ああいうのが計算高くて腹黒だったりするもんなのに。吉澤さん、気付いてないのかなぁ?」
首を捻りながら高遠が何やら呟いていたけれど、えもいわれぬ感情に支配されていた私の耳には届かなかった。
絢斗と紗凪さんは今から半年前、昨年末に行われた同窓会で再会したのだという。
ちょうどその頃、私は仕事で大きなプロジェクトに携わっていた。仕事に忙殺される毎日で、絢斗の変化に気づきもしなかった。
将来の事を具体的に話し合っていた私達は、会社でも交際をオープンにしていたし、お互いの親への挨拶も済ませていた。
だから3ヶ月前。絢斗から大事な話があると切りだされた時、私は正式に求婚されるのではないかと密かに期待して喜んだ。まさか、それが別れ話だなんて思ってもみなかった。
別れを切り出された時、私はひどく動揺した。自分が仕事にかまけ過ぎて、気付かないうちに絢斗を蔑ろにしていたのかも知れない。そう思い、自分を責めた。何度も謝り、私に悪い所があるならなるべく直すからと追い縋った。けれど絢斗は、関係の修復を受け入れてはくれなかった。
私が別れた本当の理由を知ったのは、それから約1ヶ月半後。高遠達のもとに届いた招待状を目にした時だった。
…まったく。火事現場でもそうだが、一見鎮火したように見えても、何かの切欠で再燃し始める燻った火種なんて、恐ろしくて始末におえない。
だって『心の底ではずっと紗凪(元カノの名前らしい)を愛し続けていたんだ』とか、『どんな女性と付き合っても、本気にはなれなかった』とかとか、周囲にこぼしていやがったらしいから。
『誰にも本気になれなかった』?
それってイコール、絢斗にとって、紗凪さんと再会するまでの恋は、全て遊びだったって事だよね?私との恋もそうだったという事だよね?
今日、絢斗の奥さんになった紗凪さんと絢斗は、ずっと昔、まだ『子供』ともいえる中学1年の頃に、半年間だけ付き合っていたのだそうだ。
当時の彼等の交際はとても純粋で、手を繋ぐのが精一杯だったらしい。Hはおろか、軽いキスさえできない、清らかな関係だったという。
一方私とは、互いに社会人になってから数年が経ち、十分『大人』と呼ばれるようになってから、2年以上も付き合った。(しかも絢斗からのアプローチで!)
勿論、いい年した大人同士が付き合っていたわけだから、キスだってセックスだって沢山したし、絢斗が私の部屋に入り浸ってばかりいたから、交際期間の八割は半同棲状態だった。
……それなのに、私との恋が『本気』ではなかったとか、本当あり得ないんですけど。
***
「まあ確かに、吉澤さんは酷ぇっちゃ酷ぇし、狡いっちゃ狡いよな?」
そう言って、隣に座る高遠が、1杯目のウーロンハイを飲み干した。
「何で疑問形よ?どう考えたって酷過ぎでしょうよ!あれだけ愛してるだの何だのと散々言ってたくせに!私と別れてから、たった三ヵ月でもう他の女と結婚って。ないわ…あり得ない…」
日曜日の午後六時過ぎ。オフィス街に程近い駅前商店街は、平日とは違い、閑散としている。私達行きつけの居酒屋『三瓶』もまた然り。客は私とスーツをだらしなく着崩した同期の高遠 佑だけだった。
休日にもかかわらず、コイツがスーツを着ているのには訳がある。実はコイツ、今日行われた絢斗達の式に出席してきた帰りなのだ。
私は隣の課だけれど、高遠は絢斗と同じ課に属している。謂わば二人は直属の上司と部下。パワハラだなんだと騒がれるこのご時世でも、直属の上司からの誘いを断れる猛者などそうはいない。それがおめでたい席なら尚の事。
しがないサラリーマンの身では当然の判断だけれど、高遠は後ろめたさを覚えていたらしい。埋め合わせに、今日二次会後に一緒に飲もうと言い出した。埋め合わせも何も、そもそも埋めてもらう穴なんてなかったのだが、こんな日に一人でいたくなかった私には有難い申し出だった。
そして、つい先程、約束の時間を少し過ぎた頃に、高遠は姿を現した。
高遠はカウンター席に座って先に飲み始めていた私の隣に腰をおろすと、「わりぃ。遅れた」とニカッと笑った。よく見れば、汗だくだ。形のよい額と鼻の頭には汗の粒が浮かんでいるし、小さく肩で息をしている。
(まあ今日は6月にしては珍しく晴れたし、気温もグングンと上がって真夏日を記録したらしいから。走って駆けつけようと、のんびり歩いて来ようと、いずれにせよ汗だくになるのだろうけど)
そんな可愛げのないことを考えていた私の隣で、高遠は大将からおしぼり受け取った。そして「やっべぇ。超あっちぃ」と呟きながら顔と首の汗を拭い、節くれだった長い指を器用に使ってネクタイとYシャツ首元を片手でグイッと緩めた。
その、女の自分とは違う男を感じさせる仕草に、私は心の中で密かに萌える。
コイツはもの凄くスタイルがいい。
背も180以上あるし、手足もスラっと長く、顔も信じられないくらいに小さい。まあ、顔の作りはイマイチで、決してイケメンとは言えないのだけれど。
それでも、コイツくらいスタイルが良いと女性の目を惹く。
だから、コイツはこんなんでも社内でかなり人気があるし、街を歩けば女性達に振り返られ、二度見される。
…まあ、二度見されて、顔をよく見られると、あからさまにガッカリされちゃう訳だけど。
私は、高遠に萌えていた事などおくびにも出さずに会話を続けた。
「…で、どうだったの?今日の式は」
「どうって…普通?」
何よ普通って、と思わず苦笑を漏らす。
「…しっかし、よくこの短期間で式を挙げられたよねぇ。準備大変だってきくのに。……絶対アイツ二股かけていやがったよね?そう思わない?」
ずっと気になっていた。たった三ヵ月で結婚式の準備なんてできるものなのだろうか、と。そもそも三ヵ月前から式場を探して、繁忙期である六月の日曜を押さえられるとは考え難い。
「…まあ、ぶっちゃけそうだったんだろうな」
「へ?」
「だから!二股かけられてたんだろって言ったの!」
私はぽかんと高遠を見た。
「ちょっと!仮にそう思ったとしても、せめて一度は否定してよ!即肯定とか。可哀想過ぎるじゃんか、私が!それに…それじゃあ絢斗がただのクズ野郎になっちゃうじゃん…」
「いや、普通にクズだろ。お前と別れたばっかだってのに授かり婚だぜ?あり得ねーだろ」
確かに絢斗は『優しい=優柔不断』だし、そりゃ授かり婚だけど………んっ!?サズカリコン?ザリガニコン??
「はあ?出来ちゃった結婚だったって事!?」
「そうらしいぞ。何でも、嫁さんの腹の中には既に新しい命が宿ってるんだと。嬉し恥ずかしって感じで、披露宴で報告してたから間違いないぞ?」
「……」
「あの2人、中学の時の同級生なんだってな。って事は、嫁さんももう31だろ。年齢的な事もあるし、元々早く子供が欲しいと思ってたんだとさ。嫁さん、保育士してるくらい子ども好きらしいし。こんなに早く授かれるなんて運命だ!とか言って、アホみたいに喜んでたぞ?…マジあり得ねー。しかもよ、二次会の後にわざわざ俺んとこまで来て、お前の事を頼むとか言ってきやがるし。マジで一瞬殺意芽生えたわ」
「…殺しちゃえば良かったのに」
「いや俺、自分の手は汚さない主義なんで。つーか、俺がわざわざ手を汚す必要なんかねーよ。今日式に来てた会社の連中は、皆お前との事を知ってるわけだからさ。すっげぇー冷めた目で見てたぞ?特に美優先輩はヤバかった!ありゃ、視線だけで人を殺せるね!」
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「しっかし、分かんねーもんだよな。あんな小動物みたいな嫁さんのどこがいいのかね?背も乳も小せぇし。色気もねぇし。まあ清楚系ではあるんだろうけど。けど案外、ああいうのが計算高くて腹黒だったりするもんなのに。吉澤さん、気付いてないのかなぁ?」
首を捻りながら高遠が何やら呟いていたけれど、えもいわれぬ感情に支配されていた私の耳には届かなかった。
絢斗と紗凪さんは今から半年前、昨年末に行われた同窓会で再会したのだという。
ちょうどその頃、私は仕事で大きなプロジェクトに携わっていた。仕事に忙殺される毎日で、絢斗の変化に気づきもしなかった。
将来の事を具体的に話し合っていた私達は、会社でも交際をオープンにしていたし、お互いの親への挨拶も済ませていた。
だから3ヶ月前。絢斗から大事な話があると切りだされた時、私は正式に求婚されるのではないかと密かに期待して喜んだ。まさか、それが別れ話だなんて思ってもみなかった。
別れを切り出された時、私はひどく動揺した。自分が仕事にかまけ過ぎて、気付かないうちに絢斗を蔑ろにしていたのかも知れない。そう思い、自分を責めた。何度も謝り、私に悪い所があるならなるべく直すからと追い縋った。けれど絢斗は、関係の修復を受け入れてはくれなかった。
私が別れた本当の理由を知ったのは、それから約1ヶ月半後。高遠達のもとに届いた招待状を目にした時だった。
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