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第47話:新しい仕事③
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「もしかして、解読する魔導書とは……」
そこまで言ったところで、ルイ様は首を縦に振る。
〔“御影の書‟について、国王陛下に解読を頼まれた〕
「こ、国王陛下からでございますか!? つ、つまり、王様直々の頼みということでしょうか」
〔そういうことになるな〕
ルイ様はさらりと書くも、私は驚きで声も出なかった。
王様が直々に仕事を頼む人など、国内でも数える人しかいないだろう。
「王様から直接仕事を頼まれるなんて、やっぱりルイ様はすごい人なのですね」
〔いや、別に大したことではないさ。そして、ここからが本題なのだが、“御影の書”には強力な結界魔法がかけられており、ページを開くことができない。そこで、君の【言霊】スキルで解除してほしいのだ〕
「わかりました。……ですが、私にできるでしょうか。古の時代にかけられた結界魔法ということですよね」
私よりずっと魔法に精通しているルイ様でも解除できないのに、私にできるか不安になってしまった。
お役に立てるかどうかもわからない。
ルイ様の頼みを断ることなんて絶対にしたくないけど……。
不安に思う私の気持ちを見越したのか、ルイ様はサラサラと魔法文字を書いてくれた。
〔今までの君の活躍を見ていると、決して不可能ではないと感じた。君の【言霊】スキルは本当に素晴らしい力なんだ〕
「ルイ様……ありがとうございます。」
その文字を読んだ瞬間、不安なんて吹き飛んでしまった。
〔魔導書を開くことさえできれば、後は私の方で解読できると思う。……どうだ? 力を貸してくれるか?〕
この頃になると、魔法文字の筆跡から少しずつルイ様の感情がわかるようになってきた。
たぶん……私が引き受けてくれるか不安なんじゃないかな。
もちろん、私の答えは一つだ。
「はい、このポーラ、喜んでお手伝いさせていただきます!」
ルイ様の不安を吹き飛ばすように返事する。
私の不安を消してくれたように。
気持ちも明るくなり、むしろ楽しくなってきた。
魔導書の解読なんて初めてだ。
どんなことが待っているのか、今からワクワクする。
『お~い、朝ごはんはまだか~』
頑張ろうと決心したとき、遠くからガルシオさんの声が聞こえた。
森の方からスタスタとこちらへ来る。
「おはようございます、ガルシオさん。今日はいつもよりお早いですね。すみません、私たちは花壇の手入れをしてまして、朝ごはんはまだ用意していないんです」
『そうかぁ。いや、なんか目が覚めたんだよ。それにしても腹減ったな』
「わかりました。急いで作りますね」
〔あまり食べ過ぎるなよ〕
ガルシオさんも一緒に、みんなでお屋敷に戻る。
“御影の書”の解読は、朝ごはんを食べてから始めることに決まった。
そこまで言ったところで、ルイ様は首を縦に振る。
〔“御影の書‟について、国王陛下に解読を頼まれた〕
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ルイ様はさらりと書くも、私は驚きで声も出なかった。
王様が直々に仕事を頼む人など、国内でも数える人しかいないだろう。
「王様から直接仕事を頼まれるなんて、やっぱりルイ様はすごい人なのですね」
〔いや、別に大したことではないさ。そして、ここからが本題なのだが、“御影の書”には強力な結界魔法がかけられており、ページを開くことができない。そこで、君の【言霊】スキルで解除してほしいのだ〕
「わかりました。……ですが、私にできるでしょうか。古の時代にかけられた結界魔法ということですよね」
私よりずっと魔法に精通しているルイ様でも解除できないのに、私にできるか不安になってしまった。
お役に立てるかどうかもわからない。
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〔今までの君の活躍を見ていると、決して不可能ではないと感じた。君の【言霊】スキルは本当に素晴らしい力なんだ〕
「ルイ様……ありがとうございます。」
その文字を読んだ瞬間、不安なんて吹き飛んでしまった。
〔魔導書を開くことさえできれば、後は私の方で解読できると思う。……どうだ? 力を貸してくれるか?〕
この頃になると、魔法文字の筆跡から少しずつルイ様の感情がわかるようになってきた。
たぶん……私が引き受けてくれるか不安なんじゃないかな。
もちろん、私の答えは一つだ。
「はい、このポーラ、喜んでお手伝いさせていただきます!」
ルイ様の不安を吹き飛ばすように返事する。
私の不安を消してくれたように。
気持ちも明るくなり、むしろ楽しくなってきた。
魔導書の解読なんて初めてだ。
どんなことが待っているのか、今からワクワクする。
『お~い、朝ごはんはまだか~』
頑張ろうと決心したとき、遠くからガルシオさんの声が聞こえた。
森の方からスタスタとこちらへ来る。
「おはようございます、ガルシオさん。今日はいつもよりお早いですね。すみません、私たちは花壇の手入れをしてまして、朝ごはんはまだ用意していないんです」
『そうかぁ。いや、なんか目が覚めたんだよ。それにしても腹減ったな』
「わかりました。急いで作りますね」
〔あまり食べ過ぎるなよ〕
ガルシオさんも一緒に、みんなでお屋敷に戻る。
“御影の書”の解読は、朝ごはんを食べてから始めることに決まった。
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