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第46話:新しい仕事②
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〔その調子だとよく眠れたようだな〕
「はい、それはもう……! 人生で一番豊かな睡眠の時間でした!」
アレン君はいかに気持ちよく眠れたか、という話をルイ様にしてくれる。
ルイ様は嬉しそうに聞くと、やがて私の方を向いた。
〔ところで、ポーラ。君に頼みたい仕事があるんだが〕
「はい、何なりとお申し付けください」
仕事を頼まれるたび、私はルイ様に必要とされている気持ちになる。
与えられた仕事はどんなこともやり遂げる気概だった。
〔結論から言うと、魔導書の解析を手伝ってほしいんだ〕
「魔導書の解析……ですか。お手伝いしたいのは山々なのですが、あいにくと私は魔法に関する知識があまり深くありません。お力になれるか心配です」
魔導書とは、その名の通り魔法の理論について詳しく書かれた本だ。
世の中には多種多様な……それこそ星の数ほどの魔法がある。
毎日、常に新しい魔法が開発されたり、アレンジされた魔法が生まれている。
私も勉強は積んでいたけど、なかなか難しいのだ。
〔知識については気にしなくていい。頼みたいのは、解読自体の手伝いではないのだ。むしろ、その前準備だな〕
「そうなのですか。安心いたしました」
〔さて、その魔導書についてだが、君は“玉響の霊廟”という遺跡を聞いたことがあるか?〕
「はい、基礎的な知識くらいは知っております」
――“玉響の霊廟”。
メーンレント王国の南端に位置する、古の時代に建造された遺跡だ。
内部には貴重な資料が納められているらしいけど、長年未踏破だった。
そういえば、王国は正式な調査隊を派遣するとか聞いたような……。
〔先日、‟玉響の霊廟”に調査隊が攻略に乗り出した。結果、無事に攻略が完了し、数々の資料とともに一冊の魔導書が発掘された。古の時代の魔法について記された魔導書、“御影の書”だ〕
「攻略が完了したのですか。初めて聞きました」
〔まだ公式には発表されていないはずだ。前もって、私のところに連絡が来た〕
そのような重要な情報が正式発表前に来るのだから、ルイ様は王国から深く信頼されているのだ。
まるで自分が褒められたかのような嬉しさを感じたとき、一つの可能性に思い当たった。
「はい、それはもう……! 人生で一番豊かな睡眠の時間でした!」
アレン君はいかに気持ちよく眠れたか、という話をルイ様にしてくれる。
ルイ様は嬉しそうに聞くと、やがて私の方を向いた。
〔ところで、ポーラ。君に頼みたい仕事があるんだが〕
「はい、何なりとお申し付けください」
仕事を頼まれるたび、私はルイ様に必要とされている気持ちになる。
与えられた仕事はどんなこともやり遂げる気概だった。
〔結論から言うと、魔導書の解析を手伝ってほしいんだ〕
「魔導書の解析……ですか。お手伝いしたいのは山々なのですが、あいにくと私は魔法に関する知識があまり深くありません。お力になれるか心配です」
魔導書とは、その名の通り魔法の理論について詳しく書かれた本だ。
世の中には多種多様な……それこそ星の数ほどの魔法がある。
毎日、常に新しい魔法が開発されたり、アレンジされた魔法が生まれている。
私も勉強は積んでいたけど、なかなか難しいのだ。
〔知識については気にしなくていい。頼みたいのは、解読自体の手伝いではないのだ。むしろ、その前準備だな〕
「そうなのですか。安心いたしました」
〔さて、その魔導書についてだが、君は“玉響の霊廟”という遺跡を聞いたことがあるか?〕
「はい、基礎的な知識くらいは知っております」
――“玉響の霊廟”。
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内部には貴重な資料が納められているらしいけど、長年未踏破だった。
そういえば、王国は正式な調査隊を派遣するとか聞いたような……。
〔先日、‟玉響の霊廟”に調査隊が攻略に乗り出した。結果、無事に攻略が完了し、数々の資料とともに一冊の魔導書が発掘された。古の時代の魔法について記された魔導書、“御影の書”だ〕
「攻略が完了したのですか。初めて聞きました」
〔まだ公式には発表されていないはずだ。前もって、私のところに連絡が来た〕
そのような重要な情報が正式発表前に来るのだから、ルイ様は王国から深く信頼されているのだ。
まるで自分が褒められたかのような嬉しさを感じたとき、一つの可能性に思い当たった。
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