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治療はこれから
しおりを挟む「遥、お口開けて」
お父さんは、僕を抱っこしたまま、ベッドに腰を掛けた。
途中で冷蔵庫から取り出した、ペットボトルのミネラルウォーターを口に含んで、唇を僕のそれに押し当てる。
言われた通りにうっすら開けていた隙間から、水が少しずつ流れ込んで、口内を冷やしていく。こくこくと飲み干すと、口が離された。
「もうひとくち、ちょーだい」
体も顔もほてっていてまだ熱い。ぱかりと口を開けて、ねだると、すぐにまた飲ませてくれた。
「おとーさんも」
ペットボトルを受け取って、今度は僕が口に含む。
腰を上げ、ベッドに膝立ちになって、お父さんの頬に両手を添える。唇をくっつけて、慎重に少しずつ、お父さんの口内へと水を運んでいく。
これ、難しいんだよな。
思った通り、水が、お父さんの口の端から垂れていった。
拭かなきゃ、と思って離れようとすると、後頭部に手が置かれ、引き寄せられた。
「んむぅ……んっ、……ふぁっ…ん…」
入ってきた舌に、僕のものも絡め取られ、引き出されて、吸われる。
「ッ、ああっ!……んはぁっ……らめ、っぇ……ふぅ、ん……むぁ」
強く吸われると、背中がゾクゾクして体が痺れてしまう。刺激が強くって、思わず頭を引こうとするけれど、抑えられているので動かせない。
抗議の言葉も飲み込まれて、舌全体を舐めしゃぶられる。味わうみたいに唾液を吸われて、じゅるるっという音が鳴った。
頭に音が響き、脳みそが、じんと痺れる感じがして、体が勝手にビクビクと震えてしまう。
「んはぁっ」
ようやく満足してくれたのか、しゃぶられていた僕の舌が解放された。
冷たくなっていたはずの舌は、もうすっかり熱くなってしまった。僕はそれを冷ます犬のように、舌を出したまま、はあはあ息をしている。
「いい子…そのままで、お父さんの目見て」
頭が回らなくて、体も動かせなかっただけなんだけど、もっと舐めて、とおねだりしているように見えたのか、お父さんが褒めてくれた。
言われた通りにしていると、お父さんも舌を出して、僕のものと擦り合わせてきた。そのまま、目を合わせながら、ぴちゃぴちゃと絡め合わせるので、僕もお父さんの真似をして、舌を動かしていく。
濡れた舌を擦り合わせるのが、こんなに気持いいのって、なんかふしぎだなぁ。
ぼんやり考えていると、お父さんに目を覗き込まれる。
じっと目を見られると、恥ずかしい。だけど、お父さんの目の奥が揺らいでいるような、そんな感じがして、それを見ていると、捉えられたように動けなくなってしまう。
「…はぁぁ…ん、ちゅるっ」
治療するようになってから、お父さんとするキスは、どんどんいやらしくなっている気がする。
こんなこと、していいのかな。
「あっ!ひぅ、ああっ」
突然、乳首がぎゅうっと摘まれた。いつの間にか、前のボタンは全部開けられている。
「こら。集中しないと、お父さん意地悪しちゃうよ?」
「やっ、あ、ごめんなさ、おとーさんっ」
治療してもらっているのに、悪いことをしている気になるなんて。
余計なことを考えて、集中していなかったのがバレてしまった。
謝ったけど、お父さんは許してくれなくて、痛みを感じる手前のギリギリの強さで、乳首に刺激を与えてくる。
「あっ、あっ、あっ、やあ、つよい、いぃっっ」
何度も指で弾かれてしまい、その度に体が跳ねた。
「おねがいっ、おと、さん、もうおちんちんがぁ、パンツ、よごれちゃっ」
忘れていたけど、こんなに気持ちよくなってしまって、確実に、おちんちんがぼっきしていると思う。
「あれ、ほんとだ」
パジャマの上から触って確認すると、どんどん我慢できなくなってるなぁ、と困った顔をするお父さん。
「よし、今日は我慢の練習をたくさんしよう」
乳首から手が離され、パジャマが脱がされていった。
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