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にゃんにゃんにゃん
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「ねぇ、翼君、あの白い……あれ?」
良く晴れた日曜日、私は翼君とショッピングに出掛けた。
翼君が夏物のシャツがほしいというので探してたんだけど、翼君はいつの間にかいなくなってて……
(あ、いた…!)
来た道をゆっくりと引き返しながらあたりを見回していると、一軒の雑貨屋さんで翼君をみつけた。
「翼君!」
「あ、カナ!見て見て!これ、めちゃめちゃ可愛い!」
翼君はぬいぐるみの前で、とても幸せそうに微笑んでいた。
「れんた君とりんこさんね。」
「えっ!カナ、この子達のこと知ってるの?」
「え…う、うん。人気の漫画でね、確か、もうじきアニメが始まるらしいよ。」
「そうなんだぁ。」
翼君は、当然、その二体のぬいぐるみを買い、シャツのこと等忘れたみたいに上機嫌になっていた。
*
「はい、カナにはりんこさんをあげるね。」
「あ、ありがとう!」
立ち寄ったコーヒーショップで、翼君はピンクのりんこさんのぬいぐるみを私にくれた。
「この子達、アニメではどんな声になるんだろうね?」
「マンガでは割りとりんこさんはクールで、れんたくんは甘えん坊で…」
「りんこさん、遊びに行こうにゃん。」
翼君は青いれんたくんを持ち出して、ぴょこぴょこ動かしながら高い声でそう言った。
(……え?)
「ほら、カナもりんこさん、やってよ。」
「え、えぇっと……」
「もうっ!…りんこさんはクールなんでしょ?だったら……」
翼君はもたもたしてる私からりんこさんを奪って、れんたくんと向かいあわせにし……
「仕方ないわね。つきあってあげるにゃん。」
「こんな感じじゃない?」
自信満々のスマイルで翼君は笑った。
「りんこさんは何を飲むにゃん?
僕はブラックにするにゃん。」
「じゃ、私はメロンソーダにしようかな……」
「もぅ~…ちゃんとりんこさんになりきって話さなきゃ!」
って、翼君……
さっきから、にゃん、にゃん言ってるけど……まさか、りんこさん達を猫だなんて思ってないよね?
ほら、良く見て!
猫とは顔も体つきも違うよ。
だって、彼らはフェレットなんだもん。
「はいっ!もう一回やり直し!」
「え……」
私…一体どうすれば……
「カナ!早く!」
「わ、私はメロンソーダにする…にゃん。」
……私にはやっぱりそう言うしかなかった。
良く晴れた日曜日、私は翼君とショッピングに出掛けた。
翼君が夏物のシャツがほしいというので探してたんだけど、翼君はいつの間にかいなくなってて……
(あ、いた…!)
来た道をゆっくりと引き返しながらあたりを見回していると、一軒の雑貨屋さんで翼君をみつけた。
「翼君!」
「あ、カナ!見て見て!これ、めちゃめちゃ可愛い!」
翼君はぬいぐるみの前で、とても幸せそうに微笑んでいた。
「れんた君とりんこさんね。」
「えっ!カナ、この子達のこと知ってるの?」
「え…う、うん。人気の漫画でね、確か、もうじきアニメが始まるらしいよ。」
「そうなんだぁ。」
翼君は、当然、その二体のぬいぐるみを買い、シャツのこと等忘れたみたいに上機嫌になっていた。
*
「はい、カナにはりんこさんをあげるね。」
「あ、ありがとう!」
立ち寄ったコーヒーショップで、翼君はピンクのりんこさんのぬいぐるみを私にくれた。
「この子達、アニメではどんな声になるんだろうね?」
「マンガでは割りとりんこさんはクールで、れんたくんは甘えん坊で…」
「りんこさん、遊びに行こうにゃん。」
翼君は青いれんたくんを持ち出して、ぴょこぴょこ動かしながら高い声でそう言った。
(……え?)
「ほら、カナもりんこさん、やってよ。」
「え、えぇっと……」
「もうっ!…りんこさんはクールなんでしょ?だったら……」
翼君はもたもたしてる私からりんこさんを奪って、れんたくんと向かいあわせにし……
「仕方ないわね。つきあってあげるにゃん。」
「こんな感じじゃない?」
自信満々のスマイルで翼君は笑った。
「りんこさんは何を飲むにゃん?
僕はブラックにするにゃん。」
「じゃ、私はメロンソーダにしようかな……」
「もぅ~…ちゃんとりんこさんになりきって話さなきゃ!」
って、翼君……
さっきから、にゃん、にゃん言ってるけど……まさか、りんこさん達を猫だなんて思ってないよね?
ほら、良く見て!
猫とは顔も体つきも違うよ。
だって、彼らはフェレットなんだもん。
「はいっ!もう一回やり直し!」
「え……」
私…一体どうすれば……
「カナ!早く!」
「わ、私はメロンソーダにする…にゃん。」
……私にはやっぱりそう言うしかなかった。
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