赤い流れ星３

side 和彦

２

俺は、普段、相談なんて滅多にしない。
悩み事があっても、いつも大概のことは自分一人で解決して来た。
でも、今回はさすがに無理そうだ。
誰かに頼りたい。
話を聞いてもらいたい。
こんな時、頭に浮かぶのは、マイケルとシュウだった。
マイケルには亜里沙の時にも世話になり、彼は年下だけど頼りになる男だということは十分過ぎる程わかっている。
そして、シュウは俺の親友といっても良い男だ。



（相談するとしたら、どちらかだよなぁ。）



そうは思いながらもなかなか相談が出来なかった。
つまらないプライドのせいか、どうも恥ずかしい気がして、話せなかった。



その間にも何度か四人でWデートをしたりして、そんなことから、俺はますます野々村さんに惹かれていくのを感じていた。



やはり、素直にこの気持ちをぶつけるべきなのだろうか？
それとも、それは逆効果なのか。
迷いに迷い、いつの間にかもう自分一人の胸には抱えきれない程、悩みは大きく膨らんでいた。
これはもう誰かを頼るしかない。
あ、ネイサンならどうだろう？
身近にいないだけに、却って相談しやすいかもしれない。



そう思い立った矢先、野々村さんから連絡が入った。
事情があって、しばらく親戚の家に行かないといけなくなったので、当分会えないという内容だった。