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side 和彦
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(そういえば……)
アンリと別れた後、誰かと付き合っただろうか?
考えてみれば、こんなに長い間、誰とも付き合ってないのは、珍しいことじゃないだろうか…
「あ……野々村さんといえば…」
「何?」
アッシュが、何事かをマイケルに耳打ちする。
「あ、そうだっけ??
でも……」
ふたりが何を言ってるのか、見当がついた。
「野々村さんと大河内さんは、ただの友達だ。」
なぜそんなことを言ってしまったのかわからないが、俺は反射的にそんなことを口にしていた。
「そうだよ。
野々村さんとおじいさんは、そういう仲じゃないよ。」
なぜだか、美幸までもがそんなことを言う。
「そうなの?じゃあ、ますます良いんじゃない?
あ……そういえば、最近、カズって誰とも付き合ってないんじゃない?
えらく長いよね。どうかした?」
「どうもしない。
最近はそれだけ仕事に打ち込んでるってことだ。」
「まぁ、確かに真面目には働いてるけど…」
「本当だ…言われてみたら、カズがこんなに誰とも付き合ってないことって、今までなかったよね。」
なんだなんだ、俺がまるで遊び人みたいなことを言いやがって…
そうは思ったが、そこでむきになるのも大人気ない。
アッシュとマイケルの視線を避け、俺は何も言わずに俯いた。
アンリと別れた後、誰かと付き合っただろうか?
考えてみれば、こんなに長い間、誰とも付き合ってないのは、珍しいことじゃないだろうか…
「あ……野々村さんといえば…」
「何?」
アッシュが、何事かをマイケルに耳打ちする。
「あ、そうだっけ??
でも……」
ふたりが何を言ってるのか、見当がついた。
「野々村さんと大河内さんは、ただの友達だ。」
なぜそんなことを言ってしまったのかわからないが、俺は反射的にそんなことを口にしていた。
「そうだよ。
野々村さんとおじいさんは、そういう仲じゃないよ。」
なぜだか、美幸までもがそんなことを言う。
「そうなの?じゃあ、ますます良いんじゃない?
あ……そういえば、最近、カズって誰とも付き合ってないんじゃない?
えらく長いよね。どうかした?」
「どうもしない。
最近はそれだけ仕事に打ち込んでるってことだ。」
「まぁ、確かに真面目には働いてるけど…」
「本当だ…言われてみたら、カズがこんなに誰とも付き合ってないことって、今までなかったよね。」
なんだなんだ、俺がまるで遊び人みたいなことを言いやがって…
そうは思ったが、そこでむきになるのも大人気ない。
アッシュとマイケルの視線を避け、俺は何も言わずに俯いた。
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