赤い流れ星3

ルカ(聖夜月ルカ)

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side 美幸

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(でも……)



これは、私にとってはチャンスでもあるよね。
 偽りとはいえ、私はシュウさんの彼女ってことになってるわけだし、そうなれば、これからはシュウさんと会える機会も増えると思う。
それだけでもすごいことだよね。



 (ひとつでもふたつでも、とにかく何かシュウさんの役に立てることがあれば、それで良いんだもん…)



 「……どうかしたのか?」

 「え?い、いえ…なんでもありません。」

 「俺はおまえのおかげで助かったけど、その分、カズが気の毒だよな。
タカミー、あれ以来、カズにべったりだもんな。」

 「はい、確かに…」



ま、休みが終わったら、タカミーさんも忙しくなるだろうけど…
あ、そう言えば、お店はスタッフに任せて来たって言ってたっけ。
こりゃ、先が思いやられるな。



 「あ、そうだ!」

 「え?」

 「良いこと考えた!」

 「良いこと…?」

シュウさんは、子供みたいに目をキラキラさせて、嬉しそうな顔で頷いた。



 (え…?)



シュウさんが、私の耳に口を寄せて…
やだ…なんだか恥ずかしい。
でも、シュウさんは全く気にしてないみたい。



 (……ええっ!?)



 耳元でささやかれた言葉に、私はびっくりした。
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