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side 美幸
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「長い間、お世話になりました~!」
大川さん夫妻に、みんなで手を振って…
私たちは、帰宅の路に着いた。
最初は長いと思ってたけど、過ぎてしまえばあっという間の連休だった。
こっちに来てからはかなりのんびりしてたから、明日からちゃんと働けるのか、ちょっと心配。
「じゃあな。」
まただ。
また私は、シュウさんと隣の席で、他の人達とは離れてる。
ギリギリに取ったから、全員並んでというわけにはいかなかったらしいけど、行きも帰りもなんでシュウさんと二人っきりなんだろう?
シュウさんの隣には、私じゃなくて慎二さんが一緒に座れば良いのに。
「……今回の旅行、どうだった?」
「え?あ、はい。楽しかったです。
のんびり出来ましたし。」
「そうだよな。こんなにリラックス出来たのは、大人になってから初めてのことだ。
誘ってもらって感謝してるよ。」
「そうなんですね。良かったです。」
私が口下手だからか、ちょっと話すとすぐに沈黙になってしまう。
「あ…それから、付き合ってるって話だけど…」
「あ、はい、わかってます。
他所では言わないように…ってことですよね?」
「そうじゃない。
今後もそういうことにしとくから、話を合わせるんだぞ。」
「え?」
「そうじゃないと、またタカミーに付きまとわれるじゃないか。
どこから話が漏れるかわからない。
誰にも本当のことは話すなよ。」
「えっ!?あ…はい。」
意外な約束をさせられてしまい、私はけっこう動揺していた。
「長い間、お世話になりました~!」
大川さん夫妻に、みんなで手を振って…
私たちは、帰宅の路に着いた。
最初は長いと思ってたけど、過ぎてしまえばあっという間の連休だった。
こっちに来てからはかなりのんびりしてたから、明日からちゃんと働けるのか、ちょっと心配。
「じゃあな。」
まただ。
また私は、シュウさんと隣の席で、他の人達とは離れてる。
ギリギリに取ったから、全員並んでというわけにはいかなかったらしいけど、行きも帰りもなんでシュウさんと二人っきりなんだろう?
シュウさんの隣には、私じゃなくて慎二さんが一緒に座れば良いのに。
「……今回の旅行、どうだった?」
「え?あ、はい。楽しかったです。
のんびり出来ましたし。」
「そうだよな。こんなにリラックス出来たのは、大人になってから初めてのことだ。
誘ってもらって感謝してるよ。」
「そうなんですね。良かったです。」
私が口下手だからか、ちょっと話すとすぐに沈黙になってしまう。
「あ…それから、付き合ってるって話だけど…」
「あ、はい、わかってます。
他所では言わないように…ってことですよね?」
「そうじゃない。
今後もそういうことにしとくから、話を合わせるんだぞ。」
「え?」
「そうじゃないと、またタカミーに付きまとわれるじゃないか。
どこから話が漏れるかわからない。
誰にも本当のことは話すなよ。」
「えっ!?あ…はい。」
意外な約束をさせられてしまい、私はけっこう動揺していた。
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