赤い流れ星3

ルカ(聖夜月ルカ)

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side 美幸

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「美幸さん……どなたかに何かおっしゃりたいことがあるんですか?」

 「え?な、な、ないよ!」



って、野々村さん…絶対、気付いてるよね?
 今の私の返事…あまりにも不自然だったよね?



でも、これは言えない。
シュウさんの秘密に関わることだから。
そうでなくても、シュウさんに言いたいことがあるなんて、とても言えない。
 私なんかが、シュウさんに何か言おうとすること自体、おこがましいよ。



 「美幸さん……前にもうちに泊まっていただいたことがありましたよね?」

 「え?あ、うん。
あったよね。」

そうそう…私が酔っ払ってしまって、それで野々村さんの家に泊めてもらったんだ。


 「学生たちは、お友達の家に泊まる時、良く恋バナをするらしいですよ。」

 「そ、そうみたいだね。」

 「あの…今日からしばらく一緒の部屋なんですから、良かったら私達も恋バナなんてしませんか?」

 「えっ!?」



もしかして、野々村さん…おじいさんのことで悩みでもあるの?
それで、私に相談したいとか…!?
もしもそうなら、やっぱり相談に乗ってあげなきゃいけないよね?
 私も、純平君とのことを相談っていうか、いろいろ話したもんね。



 「そ、そうだね。うん、恋バナしよ!」
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