赤い流れ星3

ルカ(聖夜月ルカ)

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side 和彦

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 「さっきは突然すまなかった。
 二人がやって来て、皆にも謝りたいって言うもんで…」

 「良いんじゃよ。
ひかりもあれでこの件はもう良いんじゃな?」

 「……うん。
さっきも言ったけど、私はなんともなかったんだし…」

ショックはあったかもしれないが、早めに決着が着いて良かったのかもしれない。



 「シュウさん…ゆみさんはこれからも店に来はるんですか?」

 「さぁ、どうかな。俺は来てもかまわないと言ったが、純平がどう言ったかは知らないし、ゆみがどう考えるかはわからないからな。
ただ、ひかりちゃんに危害が及ぶようなことはもう絶対にさせないから、それだけは信じてくれ。」

 「は、はい…」

 美幸は緊張した顔をしながら、ゆっくりと頷く。
そういえば、さっき、あいつはなぜあんなことを言ったんだろう?
 純平とは友達のようなものだ…なんて…
やはり、あの女が怖いのか?
だから、あんなことを…?



 「さぁ、それじゃあ、まずは乾杯じゃ!
シュウの退院を祝って、乾杯しようじゃないか!」

 慎二がシャンパンの栓を景気良く抜き、皆のグラスに注いで回る。



 「シュウ、退院おめでとう!」

 「おめでとう!」

 「シュウさん、おめでとう!」

グラスを合せる繊細な音があちこちで響いた。



ふと、美幸がシュウをみつめていることに気付いた。
なんだろう…とても熱い視線だ。
もしや、以前の記憶が戻ったのか?と思ったりもしたが、そんなことはあるはずがない。
 談笑するシュウを、美幸は一心にみつめている…



「じゃあ、すまないけどちょっと回って来るから…」

そう言って、シュウが立ち上ると、美幸はようやく視線を外した。



 (どうしたんだ、美幸…
どうして、そんなにシュウのことを…?)

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