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side 野々村美咲
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だけど、確かに青木さんのおっしゃることもわかる。
純平さんとひかりさんは本当にお似合いだし、現にひかりさんはとてもお幸せそうだもの…
青木さんにとっては、ひかりさんは実の妹…
だからこそ、ひかりさんの幸せを一番に考えられているのかもしれない。
「野々村さんはやっぱり反対ですか?
美幸はシュウとくっつくべきだとお考えですか?」
「……私にはよくわかりません。
ひかりさんの幸せを一番に考えるなら、今のままが良いのかもしれない…そんな風に思うこともあります。」
「それでは、このことを大河内さんに黙ってていただけませんか?」
「え…?」
「なりゆきを見たいんです。
言ってみれば、賭けみたいな気持ちかもしれません。
もしも…もしも、本当に二人の間に絆があるなら、きっとどこかで状況は変わるはず。
そうならなければ…それはそれで良いと思うんです。
だから、このままなにもせずなりゆきを見てみたい…」
「青木さん……」
すぐに決断は出来なかった。
KEN-Gさんに何も言わないということは、KEN-Gさんを裏切るということでもある…
それで良いんだろうか…それで…
「……やはり無理ですか?」
「あの……少し考えさせて下さい。」
私にはそう言うしかなかった。
「それもそうですね。わかりました。」
「考える間はもちろんKEN-Gさんには言いません。」
「……ありがとうございます。
ところで、野々村さん…近いうちにシュウの店に行きませんか?」
「え?」
「純平がどういう者かもっと話してみたいと思いまして…
二人の様子も気になりますし…アッシュ達が来ると騒がしいから、俺と美幸と野々村さんの三人でどうですか?」
「わかりました。」
私達は、金曜日にシュウさんのお店に行くことに決まった。
純平さんとひかりさんは本当にお似合いだし、現にひかりさんはとてもお幸せそうだもの…
青木さんにとっては、ひかりさんは実の妹…
だからこそ、ひかりさんの幸せを一番に考えられているのかもしれない。
「野々村さんはやっぱり反対ですか?
美幸はシュウとくっつくべきだとお考えですか?」
「……私にはよくわかりません。
ひかりさんの幸せを一番に考えるなら、今のままが良いのかもしれない…そんな風に思うこともあります。」
「それでは、このことを大河内さんに黙ってていただけませんか?」
「え…?」
「なりゆきを見たいんです。
言ってみれば、賭けみたいな気持ちかもしれません。
もしも…もしも、本当に二人の間に絆があるなら、きっとどこかで状況は変わるはず。
そうならなければ…それはそれで良いと思うんです。
だから、このままなにもせずなりゆきを見てみたい…」
「青木さん……」
すぐに決断は出来なかった。
KEN-Gさんに何も言わないということは、KEN-Gさんを裏切るということでもある…
それで良いんだろうか…それで…
「……やはり無理ですか?」
「あの……少し考えさせて下さい。」
私にはそう言うしかなかった。
「それもそうですね。わかりました。」
「考える間はもちろんKEN-Gさんには言いません。」
「……ありがとうございます。
ところで、野々村さん…近いうちにシュウの店に行きませんか?」
「え?」
「純平がどういう者かもっと話してみたいと思いまして…
二人の様子も気になりますし…アッシュ達が来ると騒がしいから、俺と美幸と野々村さんの三人でどうですか?」
「わかりました。」
私達は、金曜日にシュウさんのお店に行くことに決まった。
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