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side 美幸
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ど、どうしたんだろう?
野々村さんから電話だなんて……
不思議に思いながら、私は電話に出た。
「はい、美幸です。」
「み、美幸さん、よ…良かった!本当に良かった!!」
野々村さんは今にも泣き出さんばかりの興奮した声を出してて……
「な、何が良かったんですか!?」
「なにがって……
私……もう嬉しくて……」
野々村さん…声が震えてるけどもしかしてマジで泣いてる!?
一体、どういうこと?全くわけがわからない。
泣くほど嬉しいって、なにがどう嬉しいっていうの!?
「野々村さん、落ちついて……
なにがあったの?
なんで、嬉しいの?」
「だって……美幸さん……
今日はずっと一緒だったんでしょう?……シュウさんと。」
「は?
私が一緒だったのは兄さんだよ。
今日、突然、服や化粧品を買ってくれるって言い出して、それで仕事が終わってから兄さんとずっと一緒で……
第一、なんでシュウさんが出て来るの!?」
「え……?ええっ?」
野々村さん、何を勘違いしたんだろう?
相談したいことがあるとはメールしたけど、確かまだシュウさんにプライベートの名刺をもらったことは書いてないのに……
おかしいなぁ……
「じゃ、じゃあ…先日、お店を出られてからは……」
「あぁ、あの時はお店の若い人が車を出してくれて、なんでかわからないけどシュウさんも一緒に乗って…それで家の近くまで送ってもらったんだ。」
「そ、それだけ?」
「それだけって……?」
「あ……いえ。」
なんだか変……
なに?もしかして、野々村さんはシュウさんと私があの時から今日までずっと一緒だって思ってたってこと!?
(まさかね……)
「あの…それで、相談なんだけど……」
「相談…?あ、そうでしたね!
なんですか?」
「それが……」
言いにくいけど、ここまで来たら言わないわけにもいかない。
私は、シュウさんにプライベートの名刺をもらったことを野々村さんに話した。
野々村さんから電話だなんて……
不思議に思いながら、私は電話に出た。
「はい、美幸です。」
「み、美幸さん、よ…良かった!本当に良かった!!」
野々村さんは今にも泣き出さんばかりの興奮した声を出してて……
「な、何が良かったんですか!?」
「なにがって……
私……もう嬉しくて……」
野々村さん…声が震えてるけどもしかしてマジで泣いてる!?
一体、どういうこと?全くわけがわからない。
泣くほど嬉しいって、なにがどう嬉しいっていうの!?
「野々村さん、落ちついて……
なにがあったの?
なんで、嬉しいの?」
「だって……美幸さん……
今日はずっと一緒だったんでしょう?……シュウさんと。」
「は?
私が一緒だったのは兄さんだよ。
今日、突然、服や化粧品を買ってくれるって言い出して、それで仕事が終わってから兄さんとずっと一緒で……
第一、なんでシュウさんが出て来るの!?」
「え……?ええっ?」
野々村さん、何を勘違いしたんだろう?
相談したいことがあるとはメールしたけど、確かまだシュウさんにプライベートの名刺をもらったことは書いてないのに……
おかしいなぁ……
「じゃ、じゃあ…先日、お店を出られてからは……」
「あぁ、あの時はお店の若い人が車を出してくれて、なんでかわからないけどシュウさんも一緒に乗って…それで家の近くまで送ってもらったんだ。」
「そ、それだけ?」
「それだけって……?」
「あ……いえ。」
なんだか変……
なに?もしかして、野々村さんはシュウさんと私があの時から今日までずっと一緒だって思ってたってこと!?
(まさかね……)
「あの…それで、相談なんだけど……」
「相談…?あ、そうでしたね!
なんですか?」
「それが……」
言いにくいけど、ここまで来たら言わないわけにもいかない。
私は、シュウさんにプライベートの名刺をもらったことを野々村さんに話した。
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