赤い流れ星3

ルカ(聖夜月ルカ)

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side 美幸

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 (最高~~!)



 私は、今日兄さんに買ってもらった服や靴を部屋に広げて、込み上げる嬉しさに怪しい笑みを浮かべていた。
 買ってもらったのは、ほとんどがピンクやグリーンのパステルカラー。
なんだか急に部屋の中に春が来たみたい。

こうしてみると、やっぱり可愛いものって良いね。
 今までの私はなんでそんなことにも気付かなかったんだろう?
あぁ、なんだか過ぎ去った時間がもったいない。



 化粧品もなんとかいうブランドものを買ってもらった。
 必要なものもわからないから、全部店員さんのおすすめで……
おまけで可愛いポーチをくれたくらいだから、普通のよりも高い物なんだと思う。

こんな可愛い服を着て、こんな高価な化粧品を使ったら、私もこれからもっと可愛くなれるかな?
……って、すっかりおしゃれに目覚めてしまったけど、これってタカミーさんのおしゃれマジック!?



 (あ!そうだ!早く野々村さんに電話しないと!)



 電話の方が手っ取り早いと思ったものの……
いざ、かけようと思ったら、迷いが生じてきた。
シュウさんからプライベートの名刺をもらったんだけどどうしよう?…なんて、なんだか自慢してるみたいじゃない?
そんなこと思ったら、かけにくい。
うん…やっぱり、メールにしよう。
 急に書くのもなんだから、当たり障りのないことを書き添えて送った。



 『野々村さん、先日は楽しかったね!
 実は、ちょっと相談したいことがあるんだけど、良いかな?』

すると、びっくりする程素早く野々村さんから返信が届いた。



 『今、どちらですか?』

どちらって……どこにいるかってことだよね?
なんで、そんなことを気にするんだろうと思いながら、ごく素直に家だと返したら、今度は『今帰って来られたんですか?』と来た。
ますますおかしなことを聞くなぁと思いながら、私はちょっと前に帰って来たと返した。
すると、今度は『今までずっとご一緒だったんですか?』との質問が。
んん?もしかして、野々村さん…私と兄さんが一緒だったところを見かけたのかな?
そう思いながら『うん、今日はずっと一緒だった。』と返すと、突然、携帯の着信音が鳴り響いた。
 相手はもちろん野々村さん。

 
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