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side 野々村美咲
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「はぁ~い、お待たせ。」
美容師さんとお店のことやタカミーさんのことを話してると、突然、タカミーさんが私の席にやって来られた。
私の鼓動は一気に速さを増した。
今の話で、タカミーさんがどれだけすごい方なのかもわかってきたから、なおのこと。
「う~んと…どうしよっかなぁ…」
タカミーさんは独り言を言いながら、私の髪をいろんな方向から眺められて……
「はい、イメージわきました!
間違いなくすっごく素敵になるわよ。
楽しみにしててね。
野々村さんも少し髪の色を軽くしましょうね。
二人共、髪の毛が多いしちょっと重い感じですものね。」
ふと見ると、美幸さんの所もカラーリングの準備が始まっていた。
「え…あ、あの…わ、私はそんな…あの…揃えていただく程度で……」
「馬鹿言わないで。
そんなことなら、ここに来る意味ないでしょう?」
「あ、す、すみません!」
「もう~!そんなに緊張しないの!」
なんだかすごく不思議な気分だ。
こんなに素敵な男性が、女性の言葉を遣われるのは…
キャラ作りのためなのか、本当に男性がお好きなのかはわからないけど、はさみを持つ手も指が長くて繊細で芸術的で、所作も女性以上にしなやかで……でも、声は低くて男性そのものだし、背もすらりと高く肩幅はそれなりに広い。
まさに、男性と女性が融合したような…そうだ、ファンタジー映画のエルフのような雰囲気だ。
「野々村さん、一応ファンデーションは塗ってるのね。
でも、どうしてちゃんとお化粧しないの?
土台は悪くないんだから、ちゃんとしなきゃ…!」
「は、はい、おっしゃる通りなんですが……でも、私はもうおばさんですし、お化粧なんてしても……」
私がそう言うと、タカミーさんは鏡の中の私に向かって、厳しい顔で首を振られた。
「はぁ~い、お待たせ。」
美容師さんとお店のことやタカミーさんのことを話してると、突然、タカミーさんが私の席にやって来られた。
私の鼓動は一気に速さを増した。
今の話で、タカミーさんがどれだけすごい方なのかもわかってきたから、なおのこと。
「う~んと…どうしよっかなぁ…」
タカミーさんは独り言を言いながら、私の髪をいろんな方向から眺められて……
「はい、イメージわきました!
間違いなくすっごく素敵になるわよ。
楽しみにしててね。
野々村さんも少し髪の色を軽くしましょうね。
二人共、髪の毛が多いしちょっと重い感じですものね。」
ふと見ると、美幸さんの所もカラーリングの準備が始まっていた。
「え…あ、あの…わ、私はそんな…あの…揃えていただく程度で……」
「馬鹿言わないで。
そんなことなら、ここに来る意味ないでしょう?」
「あ、す、すみません!」
「もう~!そんなに緊張しないの!」
なんだかすごく不思議な気分だ。
こんなに素敵な男性が、女性の言葉を遣われるのは…
キャラ作りのためなのか、本当に男性がお好きなのかはわからないけど、はさみを持つ手も指が長くて繊細で芸術的で、所作も女性以上にしなやかで……でも、声は低くて男性そのものだし、背もすらりと高く肩幅はそれなりに広い。
まさに、男性と女性が融合したような…そうだ、ファンタジー映画のエルフのような雰囲気だ。
「野々村さん、一応ファンデーションは塗ってるのね。
でも、どうしてちゃんとお化粧しないの?
土台は悪くないんだから、ちゃんとしなきゃ…!」
「は、はい、おっしゃる通りなんですが……でも、私はもうおばさんですし、お化粧なんてしても……」
私がそう言うと、タカミーさんは鏡の中の私に向かって、厳しい顔で首を振られた。
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