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side 野々村美咲
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(あっ!なるほど!
そうすれば良かったのね…)
美幸さんから、ICカードを以前の携帯に入れ替えれば使えることをメールで教えてもらった。
昨夜も、そうしていればあの短いコードがなくても、以前の携帯が使えたんだ…
それから、無料で使えるインターネット電話のことも教えていただいて、早速、私はそのアプリをダウンロードして、美幸さんからの電話を待った。
なんだか訊き鳴れない着信音…
「は、はいっ!野々村です!」
「もしもし、美幸です!
ちゃんとかけられましたね!」
「はいっ!普通の電話と全然変わりませんね!
これが本当に無料なんですか?」
「うん、これで私もいつでも好きなだけ野々村さんに電話出来るよ!」
美幸さんは、最初こそ少しもじもじされていたけれど、しばらくすると止まらない勢いで話されるようになった。
きっとこの電話が長くなると感じた私は、充電のコードを繋いだ。
これでもう通話中に充電が切れるなんてことはない。
アニメやゲームのお話から、青木さんへの愚痴のようなこと…美幸さんのお話は途切れることなく、私はただ簡単な相槌を打つだけで、話す暇もない。
ひとしきり話された後で、ようやく少しペースが落ちて来たから、私は今まで気になっていたことを美幸さんに訊ねてみた。
「KEN-Gさんとは、最近初めて会われたんですよね?
それ以前は、全くご存知なかったんですか?」
「うん、野々村さんと一緒におじいさんの家に行った日が初めてだよ。
でも……なんか、昔から知ってるような、懐かしいような気はする……私にはおじいちゃんはいなかったのに…
まぁ、あのおじいさんはとってもフレンドリーな人だからそう感じるのかもしれないね。」
「昔から知ってるような…?
以前、どこかで会われてて、忘れてらっしゃるようなことはありませんか?」
「え…?そんなことはないと思うけど…なんで?」
「い、いえ、別に深い意味はないんです。」
美幸さんにはKEN-Gさんのはっきりとした記憶はないみたいだけれど、なんとなく親しみを感じてらっしゃるのは事実のようだった。
ってことは、以前会ったことがあるのに忘れてらっしゃるのか、それともKEN-Gさんが一方的に美幸さんをご存知なのか…
(あっ!なるほど!
そうすれば良かったのね…)
美幸さんから、ICカードを以前の携帯に入れ替えれば使えることをメールで教えてもらった。
昨夜も、そうしていればあの短いコードがなくても、以前の携帯が使えたんだ…
それから、無料で使えるインターネット電話のことも教えていただいて、早速、私はそのアプリをダウンロードして、美幸さんからの電話を待った。
なんだか訊き鳴れない着信音…
「は、はいっ!野々村です!」
「もしもし、美幸です!
ちゃんとかけられましたね!」
「はいっ!普通の電話と全然変わりませんね!
これが本当に無料なんですか?」
「うん、これで私もいつでも好きなだけ野々村さんに電話出来るよ!」
美幸さんは、最初こそ少しもじもじされていたけれど、しばらくすると止まらない勢いで話されるようになった。
きっとこの電話が長くなると感じた私は、充電のコードを繋いだ。
これでもう通話中に充電が切れるなんてことはない。
アニメやゲームのお話から、青木さんへの愚痴のようなこと…美幸さんのお話は途切れることなく、私はただ簡単な相槌を打つだけで、話す暇もない。
ひとしきり話された後で、ようやく少しペースが落ちて来たから、私は今まで気になっていたことを美幸さんに訊ねてみた。
「KEN-Gさんとは、最近初めて会われたんですよね?
それ以前は、全くご存知なかったんですか?」
「うん、野々村さんと一緒におじいさんの家に行った日が初めてだよ。
でも……なんか、昔から知ってるような、懐かしいような気はする……私にはおじいちゃんはいなかったのに…
まぁ、あのおじいさんはとってもフレンドリーな人だからそう感じるのかもしれないね。」
「昔から知ってるような…?
以前、どこかで会われてて、忘れてらっしゃるようなことはありませんか?」
「え…?そんなことはないと思うけど…なんで?」
「い、いえ、別に深い意味はないんです。」
美幸さんにはKEN-Gさんのはっきりとした記憶はないみたいだけれど、なんとなく親しみを感じてらっしゃるのは事実のようだった。
ってことは、以前会ったことがあるのに忘れてらっしゃるのか、それともKEN-Gさんが一方的に美幸さんをご存知なのか…
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