18 / 761
side 野々村美咲
3
しおりを挟む
『青木さんは、美幸さんのことが可愛くて仕方がないんですよ。
だから、身体のことを考えてそんなことをおっしゃったんじゃないかしら?
服装のことについては…私もきっと青木さんにはどうしようもないと想われてるんだろうなぁ…
青木さんもアッシュさんやマイケルさんもセンスもスタイルも良過ぎですもんね。
きっと、そんな環境だから、普通の人より基準が高いんだと思いますよ。
私は美幸さんの服装がおかしいとは思わないけど、青木さんのすすめるものを着るようにされたら、美幸さんもあんな風におしゃれになりそうですね。
着るもので人の雰囲気ってがらっと変わりますよね。
趣味は、自由ですよね!
先日、美幸さんが紹介して下さった「チャウニーのからくり屋敷」とっても深い内容で、私、ものすごく感動してしまいました。
青木さんは、アニメのことをあまりご存知ないから、子供の見るものだと思いこまれてるのかもしれませんね。
気にすることありませんよ!』
差し障りのないつまらない内容かもしれないけど、それはほぼ私の本心だった。
私も、出来ることならコーラはやめてお茶にでもされた方が身体にも良いし体型もスマートになられるだろうって思うし、服装ももっと女の子らしいものにされたら良いなとは思ってる。
私みたいなおばさんとは違って、美幸さんは若いんだもの。
綺麗な服や可愛い小物を見て心ひかれることはあっても、私はもうこんなの似合わないって諦めてしまうけど、美幸さんは堂々と身につけられるんだもの。
だけど、知り合って間がないこともあり、さすがにまだそこまで腹を割って話す事は出来ない。
今送った内容が、私の書ける限界だと思う。
しばらくの間、美幸さんからの返信はなく、時の経過と共に私の不安はどんどん大きくなっていった。
美幸さんの返信はいつもとても早い。
なのに、戻って来ないってことは、やっぱりさっきのメールが気に障ったのか?
(……どうしよう?
謝りのメールを送るべきかしら?
それとも、電話の方が良い?)
だけど、それは私の杞憂だった。
どうしたものかと迷っていると、ようやく美幸さんから返信があり、私が「チャウニーのからくり屋敷」に感動したと書いた事をとても喜んで下さって、そのアニメについての熱い想いが、ものすごい長文で書かれていた。
青木さんへの怒りはどこへやら…
少々気抜けした感はあるけど、でも、良かった…私は、ほっと胸を撫で下ろした。
だから、身体のことを考えてそんなことをおっしゃったんじゃないかしら?
服装のことについては…私もきっと青木さんにはどうしようもないと想われてるんだろうなぁ…
青木さんもアッシュさんやマイケルさんもセンスもスタイルも良過ぎですもんね。
きっと、そんな環境だから、普通の人より基準が高いんだと思いますよ。
私は美幸さんの服装がおかしいとは思わないけど、青木さんのすすめるものを着るようにされたら、美幸さんもあんな風におしゃれになりそうですね。
着るもので人の雰囲気ってがらっと変わりますよね。
趣味は、自由ですよね!
先日、美幸さんが紹介して下さった「チャウニーのからくり屋敷」とっても深い内容で、私、ものすごく感動してしまいました。
青木さんは、アニメのことをあまりご存知ないから、子供の見るものだと思いこまれてるのかもしれませんね。
気にすることありませんよ!』
差し障りのないつまらない内容かもしれないけど、それはほぼ私の本心だった。
私も、出来ることならコーラはやめてお茶にでもされた方が身体にも良いし体型もスマートになられるだろうって思うし、服装ももっと女の子らしいものにされたら良いなとは思ってる。
私みたいなおばさんとは違って、美幸さんは若いんだもの。
綺麗な服や可愛い小物を見て心ひかれることはあっても、私はもうこんなの似合わないって諦めてしまうけど、美幸さんは堂々と身につけられるんだもの。
だけど、知り合って間がないこともあり、さすがにまだそこまで腹を割って話す事は出来ない。
今送った内容が、私の書ける限界だと思う。
しばらくの間、美幸さんからの返信はなく、時の経過と共に私の不安はどんどん大きくなっていった。
美幸さんの返信はいつもとても早い。
なのに、戻って来ないってことは、やっぱりさっきのメールが気に障ったのか?
(……どうしよう?
謝りのメールを送るべきかしら?
それとも、電話の方が良い?)
だけど、それは私の杞憂だった。
どうしたものかと迷っていると、ようやく美幸さんから返信があり、私が「チャウニーのからくり屋敷」に感動したと書いた事をとても喜んで下さって、そのアニメについての熱い想いが、ものすごい長文で書かれていた。
青木さんへの怒りはどこへやら…
少々気抜けした感はあるけど、でも、良かった…私は、ほっと胸を撫で下ろした。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す
エルリア
ファンタジー
【祝!第17回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞!】
転売屋(テンバイヤー)が異世界に飛ばされたらチートスキルを手にしていた!
元の世界では疎まれていても、こっちの世界なら問題なし。
相場スキルを駆使して目指せ夢のマイショップ!
ふとしたことで異世界に飛ばされた中年が、青年となってお金儲けに走ります。
お金は全てを解決する、それはどの世界においても同じ事。
金金金の主人公が、授かった相場スキルで私利私欲の為に稼ぎまくります。

騎士団長のお抱え薬師
衣更月
ファンタジー
辺境の町ハノンで暮らすイヴは、四大元素の火、風、水、土の属性から弾かれたハズレ属性、聖属性持ちだ。
聖属性持ちは意外と多く、ハズレ属性と言われるだけあって飽和状態。聖属性持ちの女性は結婚に逃げがちだが、イヴの年齢では結婚はできない。家業があれば良かったのだが、平民で天涯孤独となった身の上である。
後ろ盾は一切なく、自分の身は自分で守らなければならない。
なのに、求人依頼に聖属性は殆ど出ない。
そんな折、獣人の国が聖属性を募集していると話を聞き、出国を決意する。
場所は隣国。
しかもハノンの隣。
迎えに来たのは見上げるほど背の高い美丈夫で、なぜかイヴに威圧的な騎士団長だった。
大きな事件は起きないし、意外と獣人は優しい。なのに、団長だけは怖い。
イヴの団長克服の日々が始まる―ー―。

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。

公国の後継者として有望視されていたが無能者と烙印を押され、追放されたが、とんでもない隠れスキルで成り上がっていく。公国に戻る?いやだね!
秋田ノ介
ファンタジー
主人公のロスティは公国家の次男として生まれ、品行方正、学問や剣術が優秀で、非の打ち所がなく、後継者となることを有望視されていた。
『スキル無し』……それによりロスティは無能者としての烙印を押され、後継者どころか公国から追放されることとなった。ロスティはなんとかなけなしの金でスキルを買うのだが、ゴミスキルと呼ばれるものだった。何の役にも立たないスキルだったが、ロスティのとんでもない隠れスキルでゴミスキルが成長し、レアスキル級に大化けしてしまう。
ロスティは次々とスキルを替えては成長させ、より凄いスキルを手にしていき、徐々に成り上がっていく。一方、ロスティを追放した公国は衰退を始めた。成り上がったロスティを呼び戻そうとするが……絶対にお断りだ!!!!
小説家になろうにも掲載しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
聖女の紋章 転生?少女は女神の加護と前世の知識で無双する わたしは聖女ではありません。公爵令嬢です!
幸之丞
ファンタジー
2023/11/22~11/23 女性向けホットランキング1位
2023/11/24 10:00 ファンタジーランキング1位 ありがとうございます。
「うわ~ 私を捨てないでー!」
声を出して私を捨てようとする父さんに叫ぼうとしました・・・
でも私は意識がはっきりしているけれど、体はまだ、生れて1週間くらいしか経っていないので
「ばぶ ばぶうう ばぶ だああ」
くらいにしか聞こえていないのね?
と思っていたけど ササッと 捨てられてしまいました~
誰か拾って~
私は、陽菜。数ヶ月前まで、日本で女子高生をしていました。
将来の為に良い大学に入学しようと塾にいっています。
塾の帰り道、車の事故に巻き込まれて、気づいてみたら何故か新しいお母さんのお腹の中。隣には姉妹もいる。そう双子なの。
私達が生まれたその後、私は魔力が少ないから、伯爵の娘として恥ずかしいとかで、捨てられた・・・
↑ここ冒頭
けれども、公爵家に拾われた。ああ 良かった・・・
そしてこれから私は捨てられないように、前世の記憶を使って知識チートで家族のため、公爵領にする人のために領地を豊かにします。
「この子ちょっとおかしいこと言ってるぞ」 と言われても、必殺 「女神様のお告げです。昨夜夢にでてきました」で大丈夫。
だって私には、愛と豊穣の女神様に愛されている証、聖女の紋章があるのです。
この物語は、魔法と剣の世界で主人公のエルーシアは魔法チートと知識チートで領地を豊かにするためにスライムや古竜と仲良くなって、お力をちょっと借りたりもします。
果たして、エルーシアは捨てられた本当の理由を知ることが出来るのか?
さあ! 物語が始まります。
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。
異世界修学旅行で人狼になりました。
ていぞう
ファンタジー
修学旅行中の飛行機が不時着。
かろうじて生きながらえた学生達。
遭難場所の海岸で夜空を見上げれば、そこには二つの月が。
ここはどこだろう?
異世界に漂着した主人公は、とあることをきっかけに、人狼へと変化を遂げる。
魔法の力に目覚め、仲間を増やし自らの国を作り上げる。
はたして主人公は帰ることができるのだろうか?
はるか遠くの地球へ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる