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今年は辰年
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「ちょっと、そこに座って待っててね。今、お茶を持ってくるから。」
「あ、お構いなく。」
「うん、すぐだから。」
私は、リビングを見渡した。
とても片付いてるし、置いてあるものがなんだかとても可愛い。
やっぱり、思った通りの人だ。
うちの子が幼稚園で仲良くなった純子ちゃんは、いつもすごく可愛い格好をしていた。
驚いたことに、それらは全部お母さんの手作りだということだった。
私は子供の巾着位は作ったことがあるけれど、服なんてもちろん作ったことはない。
一応、うちにはミシンもあるし、子供の服なら、もしかしたら私にも縫えるかも…
そんなことを思い、ある時、純子ちゃんのママに思いきって、話してみた。
「純子ちゃん、いつもすごく可愛い服を着てますよね。
私も作ってみたいんですが、出来るでしょうか?」
「もちろん。時間さえあれば出来ますよ。」
純子ちゃんのママは、優しくて気さくな人だった。
早速、私を家に招いてくれた。
私は、お気に入りのロールケーキを持って、純子ちゃんの家を訪ねた。
「おまたせ~」
「わぁ、可愛い~!」
思わず声が出てしまった。
それほど、食器が可愛かったから。
ロールケーキの乗ったお皿もすごく可愛い。
「純子ちゃんの服だけじゃなく、お家全部が可愛いですね。」
「ありがとう。ただ、私が好きな物を集めてるだけなの。
ほら、これなんて、マヨネーズの瓶なのよ。」
「えー、これが!?」
ボタンが入ってる瓶には、うさぎの着ぐるみの絵が描いてあった。
「毎年、干支が描かれたマヨネーズの瓶が発売されてるのよ。」
「わぁ、初めて見ました!可愛い~!」
純子ちゃんママは、可愛いものアンテナが優れてるんだな。
毎日スーパーには行ってるのに、こんなの、売ってることさえ知らなかった。
可愛いものに囲まれてのスイーツは、いつもより美味しいような気さえした。
純子ちゃんママは、昔、洋裁を習ってたそうで、思ってたより本格的だったし、教えるのもすごくうまかった。
今日は、裁断してしつけをかけるまでを教えてもらった。
ちなみに、まだうちの子には服のことは話してない。
上手く作れるかどうかわからなかったから。
でも、この調子なら上手くできそうだ。
帰りには、早速真似をして、干支の描かれたマヨネーズを買いに行った。
今年は辰だから、うさぎよりは可愛くないけど。
我が家もあんな風に可愛い部屋にしたいと、憧れに胸を弾ませた。
「あ、お構いなく。」
「うん、すぐだから。」
私は、リビングを見渡した。
とても片付いてるし、置いてあるものがなんだかとても可愛い。
やっぱり、思った通りの人だ。
うちの子が幼稚園で仲良くなった純子ちゃんは、いつもすごく可愛い格好をしていた。
驚いたことに、それらは全部お母さんの手作りだということだった。
私は子供の巾着位は作ったことがあるけれど、服なんてもちろん作ったことはない。
一応、うちにはミシンもあるし、子供の服なら、もしかしたら私にも縫えるかも…
そんなことを思い、ある時、純子ちゃんのママに思いきって、話してみた。
「純子ちゃん、いつもすごく可愛い服を着てますよね。
私も作ってみたいんですが、出来るでしょうか?」
「もちろん。時間さえあれば出来ますよ。」
純子ちゃんのママは、優しくて気さくな人だった。
早速、私を家に招いてくれた。
私は、お気に入りのロールケーキを持って、純子ちゃんの家を訪ねた。
「おまたせ~」
「わぁ、可愛い~!」
思わず声が出てしまった。
それほど、食器が可愛かったから。
ロールケーキの乗ったお皿もすごく可愛い。
「純子ちゃんの服だけじゃなく、お家全部が可愛いですね。」
「ありがとう。ただ、私が好きな物を集めてるだけなの。
ほら、これなんて、マヨネーズの瓶なのよ。」
「えー、これが!?」
ボタンが入ってる瓶には、うさぎの着ぐるみの絵が描いてあった。
「毎年、干支が描かれたマヨネーズの瓶が発売されてるのよ。」
「わぁ、初めて見ました!可愛い~!」
純子ちゃんママは、可愛いものアンテナが優れてるんだな。
毎日スーパーには行ってるのに、こんなの、売ってることさえ知らなかった。
可愛いものに囲まれてのスイーツは、いつもより美味しいような気さえした。
純子ちゃんママは、昔、洋裁を習ってたそうで、思ってたより本格的だったし、教えるのもすごくうまかった。
今日は、裁断してしつけをかけるまでを教えてもらった。
ちなみに、まだうちの子には服のことは話してない。
上手く作れるかどうかわからなかったから。
でも、この調子なら上手くできそうだ。
帰りには、早速真似をして、干支の描かれたマヨネーズを買いに行った。
今年は辰だから、うさぎよりは可愛くないけど。
我が家もあんな風に可愛い部屋にしたいと、憧れに胸を弾ませた。
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