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第6章…ノルディーナ王国
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それからも、カパエルとカパ子の仲は日を追うごとにどんどん親密になっていった。
「ミカタン…カパ子のこと好き?」
「うん、大好きだよ!」
「じゃ、カパ子をミカタンのお嫁たんにしてくれる?」
「うん、良いよ。
カパ子ちゃんを僕のお嫁さんにしてあげる!」
*
ある日の夕食時、ミカエルは王と王妃に話を切り出した。
「父さん、母さん、僕……」
「なぁに?どうしたの、ミカエル……」
「僕…カパ子ちゃんと結婚したい!!」
「な、なに?カパ子と結婚したい!?
ミカエル、落ち着きなさい!おまえは、今はカッパだが、もともとは人間なのだ。
だが、カパ子はもともとのカッパなのだぞ。」
「でも、僕……ここに来て、もう何ヵ月にもなるけど、誰も元に戻せる人は現れないよ。
僕……別にこのままでも良いんだ。
カパ子ちゃんと二人で幸せに生きていきたいんだ。」
「馬鹿なことを言うもんじゃない!
おまえは、このノルディーナ王国の王子なのだぞ!
おまえが魔術によってかっぱにされたことは国民も知っているし、そのことで皆心を傷めておるが、かといって妃がただのかっぱとなると、国民もそれを応援はしないだろう。
おまえにはこの国を守っていく責任があるんだぞ!」
「でも、僕は本当にカパ子ちゃんのことが……」
「これだけはどうしても許せぬ!」
「そ、そんな……」
カパエルは苦しげな表情で不意に立ち上がり、その場から走り去る。
「待ちなさい!ミカエル!
ミカエル~~~!!」
*
誰もが寝静まった深夜、ミカエルとカパ子は、暗い森の中で話しあっていた。
「やっぱり、カパ子がただのカッパだから許してもらえないのね……」
「そんなことないよ…
きっと、そのうちみんなもわかってくれるよ。
僕は、どんなことがあってもカパ子ちゃんとは絶対に離れないよ!」
「ミカタン!」
「カパ子ちゃん!」
ひしと抱き合う二人に、まばゆい光の集中砲火が浴びせられる。
「誰だ!?」
「へへっ!特ダネはいただいたぜ!」
男達は下卑た笑いとそれだけを言い残し、走り去った。
「なんだろう、今の?」
「ミカタン知らないの?
あれは…パパラッチよ!」
「パパラッチ…?」
次の日、ミカエルとカパ子の抱き合う姿が、週刊誌にスクープされた。
「カッパ王子、雌カッパと深夜の密会!」
その噂は一瞬にして世界中を駆け巡る……!
「ミカタン…カパ子のこと好き?」
「うん、大好きだよ!」
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「うん、良いよ。
カパ子ちゃんを僕のお嫁さんにしてあげる!」
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ミカエル、落ち着きなさい!おまえは、今はカッパだが、もともとは人間なのだ。
だが、カパ子はもともとのカッパなのだぞ。」
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僕……別にこのままでも良いんだ。
カパ子ちゃんと二人で幸せに生きていきたいんだ。」
「馬鹿なことを言うもんじゃない!
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おまえにはこの国を守っていく責任があるんだぞ!」
「でも、僕は本当にカパ子ちゃんのことが……」
「これだけはどうしても許せぬ!」
「そ、そんな……」
カパエルは苦しげな表情で不意に立ち上がり、その場から走り去る。
「待ちなさい!ミカエル!
ミカエル~~~!!」
*
誰もが寝静まった深夜、ミカエルとカパ子は、暗い森の中で話しあっていた。
「やっぱり、カパ子がただのカッパだから許してもらえないのね……」
「そんなことないよ…
きっと、そのうちみんなもわかってくれるよ。
僕は、どんなことがあってもカパ子ちゃんとは絶対に離れないよ!」
「ミカタン!」
「カパ子ちゃん!」
ひしと抱き合う二人に、まばゆい光の集中砲火が浴びせられる。
「誰だ!?」
「へへっ!特ダネはいただいたぜ!」
男達は下卑た笑いとそれだけを言い残し、走り去った。
「なんだろう、今の?」
「ミカタン知らないの?
あれは…パパラッチよ!」
「パパラッチ…?」
次の日、ミカエルとカパ子の抱き合う姿が、週刊誌にスクープされた。
「カッパ王子、雌カッパと深夜の密会!」
その噂は一瞬にして世界中を駆け巡る……!
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