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第4章…大事件!

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「おじさん達…どうかしたの??」

「い、いや、なんでもないんだ…
あ、そうだ、かっぱ!おまえは誰かに飼われてるのか?」

「ううん、飼われてないよ。」



(チッ…ノラかっぱか…
金持ちにでも飼われてたら、身代金が取れたのに…)



「ロイド…ちょっとこっちに来い。」

親方は部屋の片隅にロイドを呼びつけた。



「なんだい?親方。」

「あのかっぱを山に捨ててきな!
あんなのがいたら面倒だ。
第一、えさ代もないのにどうすんだ!」

「えぇ~~っ!
おいら、いやだよ、そんな役。
可哀想じゃないですか~…」

ロイドは泣き出しそうな顔で、首を振る。



「元はといえば、あんなのを連れて来たおまえのせいなんだぞ。
それともなにか?
おまえの食事をあいつにやって食わせるか?」

「そんなことしたら、おいらがくたばっちまう!」

「そうだろう?
だから、捨ててくるしかないんだ。
うまいこと言ってさっさと逃げてきな。」

「うまいことって、どうやれば……」

「手間のかかる奴だな!
……よし、じゃ、こうやってきな。」



カパエルは再び、麻袋に入れられ、遠くの山に連れていかれた。







「ここ、どこ~?」

「いいか、今からかくれんぼをするぞ。
最初はおまえが鬼だ。
100000数えたら、俺を探すんだぞ!」

「100000…すごい数だね。
数えられるかなぁ?
わかった!僕、頑張るよ!」

ロイドは心の中でカパエルに手をあわせ、その場をそっと離れた。



(かっぱ…ごめんな。
良い飼い主さんに拾われるんだぞ…!)

ロイドは溢れそうになる涙を必死にこらえながら、山道を走った……



「1…2…3…4…5…」

真っ暗な山の中に、カパエルの声だけが切なく響く…… 
 
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