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第4章…大事件!

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(僕ってやっぱりものすごく幸せ者だ…
旅に出てすぐにこんな素晴らしい友達と巡り合えたんだもの…!)

カパエルは、頬と心をピンク色に染めながら、町の入口の木陰でルディの帰りを待つことにした。







(あぁ…腹減った…!
あ!そうだ!
宿屋でもらったバイト代があったんだ!
まずはなにかうまいもんでも食おうっと!)

ルディは目に付いた食堂に入った。



「とりあえず、ここのうまいもんを適当に持って来てくれ。
それとデザートも忘れずにな!」

昨夜から食べていなかったこともあり、カパエルの背中に乗っていただけでも腹はすいていた。
ルディはあっという間にテーブルの上に並んだ料理をたいらげた。



(あぁ~、食った、食った!
さてと…そろそろ行くか…)

伝票を見て、ルディは一瞬固まった。



(畜生!こんなシケた店のくせに意外と高いじゃないか!)

ルディは、給料袋を今一度のぞいてみた。
ここの勘定を払ったら、もうほとんど残らない。



(あれだけ働かせてたったこれっぽっちとは…ふてぇ野郎だぜ、まったく。
あ…そうだ…!)

ルディは思い出したのだ。
カパエルのバイト代も一緒に袋に入れていたことを……

袋の中のカパエルの給料袋を見た途端……自分のものとは明らかに中身が違う事に気がついた。
まわりから見えないようにこっそりと給料袋の中身をのぞく…



「な…なんじゃ、こりゃあ~~!」

ルディは思わす立ち上がり、自分でも驚くような大きな声を出していた。

カパエルの給料袋には、ルディの給料袋の約20倍ものお金が入っていたのだから……



(そうか……
カパエルは、ローカル紙の取材料も入ってたんだったな……
それにしても、こんなに差があるなんて、あの宿屋のおやじめ~~!!)

見事なまでの逆恨みだった。



ルディは、給料袋を見ながら考えた。

(……これは逃げる時に俺がとっさに袋を持ち出したからここにあるわけで……
持ち出さなかったら、燃えるか流されてるかしてるわけで……
そうなったらないも同然なものだから……
……うん!間違いない!これは俺のもんだ!)

恐ろしいまでに自分勝手な理論を展開したルディは、勘定をすますとほくほく顔で夜の町に繰り出した。



(可愛いお姉ちゃんのいる店はないのかなぁ…?)

 
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