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先輩の家政婦さんはトラブルメイカー!?

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次の日、手島さんは私を起こしに来なかった。
いつもと同じ6:30に起きて、いつものように雨戸を開けて…



8時には朝食の準備が出来たけど、手島さんは起きてこなくて…
もしや、なにかあったんじゃないかって心配になって、私は、手島さんの部屋を訪ねた。



 「手島さん!手島さん!」



けっこう大きな声で呼んだのに返事がない。
だんだん胸騒ぎがして来て…



「手島さん、開けますよ!」



 「わっ!」
 「うわっ!」



ふすまを開けたら、ぼさぼさ頭の手島さんが立っていた。



 「手島さん!大丈夫ですか!?」

 「大丈夫って……何がよ。」

 「え?ですから、手島さんの体調が…」

 「ご主人はまだなんでしょ?
だったら、そんなに早く起きることないじゃない。」

そう言って、手島さんは大きなあくびをする。



 「朝食出来ましたので…」

 「わかったわよ。」



 手島さんは着替えもせず、顔も洗わずに私の後を付いてきた。



 「なんだ、ごはんなの?
 私、パンの方が良いんだけど…
こないだ食パン買ったでしょ?」

 「……わかりました。今から焼きます。」



まったくもう!
やっぱり手島さんは手島さんだよ。
 思ってたより良い人かもって思ったのは、幻想だった。
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