90 / 135
先輩の家政婦さんはトラブルメイカー!?
33
しおりを挟む
「私がここをやめたら、好きにして下さい。
でも、私はそういうの嫌だから、私がいる間は私のしたいようにさせていただきます。」
「頑固者!」
なんとでも言って。
なんと言われても、私はそんなことしないんだから。
私は何も言わず、カレー作りを続けた。
「それはそうと、あんた、なんでここに来ることになったの?」
「それは、ちょっとした事情で…」
「どんな事情なのよ。」
話すのは面倒だけど…
話さないと、ますます手島さんとの関係がぎくしゃくするかなと思って、私はあの日のことを簡単に話した。
「……それじゃあ、壊した怪獣の弁償のためにここに来たってこと?」
「まぁ、そういうことになりますね。」
「本当になんだろうね。
良い大人が怪獣だなんて…
知ってるかい?
ご主人の部屋には鍵がかかってるだろう?
あの部屋には、怪獣が山みたいにあるらしいよ。
気味の悪い話だね。」
「そ、そんなことないと思います。
大人になっても好きなものくらいあっても良いと思いますし、フィギュアのコレクションを趣味にしてる人はけっこういますよ。
それに、怪獣は気味が悪いもんじゃないですよ。」
「なに?まさか、あんたも怪獣が好きなの?」
「え?……好きって程ではないですが…嫌いではないです。」
そうだよ、私は怪獣が嫌いではないんだ。
それに、史郎さんのことをそんな風に言われたら、やっぱりなんか腹が立った。
怪獣マニアだって、そのことで史郎さんは誰かに迷惑をかけてるわけでもなんでもないし。
手島さんにどうこう言われる筋合いはないよ。
でも、私はそういうの嫌だから、私がいる間は私のしたいようにさせていただきます。」
「頑固者!」
なんとでも言って。
なんと言われても、私はそんなことしないんだから。
私は何も言わず、カレー作りを続けた。
「それはそうと、あんた、なんでここに来ることになったの?」
「それは、ちょっとした事情で…」
「どんな事情なのよ。」
話すのは面倒だけど…
話さないと、ますます手島さんとの関係がぎくしゃくするかなと思って、私はあの日のことを簡単に話した。
「……それじゃあ、壊した怪獣の弁償のためにここに来たってこと?」
「まぁ、そういうことになりますね。」
「本当になんだろうね。
良い大人が怪獣だなんて…
知ってるかい?
ご主人の部屋には鍵がかかってるだろう?
あの部屋には、怪獣が山みたいにあるらしいよ。
気味の悪い話だね。」
「そ、そんなことないと思います。
大人になっても好きなものくらいあっても良いと思いますし、フィギュアのコレクションを趣味にしてる人はけっこういますよ。
それに、怪獣は気味が悪いもんじゃないですよ。」
「なに?まさか、あんたも怪獣が好きなの?」
「え?……好きって程ではないですが…嫌いではないです。」
そうだよ、私は怪獣が嫌いではないんだ。
それに、史郎さんのことをそんな風に言われたら、やっぱりなんか腹が立った。
怪獣マニアだって、そのことで史郎さんは誰かに迷惑をかけてるわけでもなんでもないし。
手島さんにどうこう言われる筋合いはないよ。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。アメリアは真実を確かめるため、3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話

アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

もう一度あなたと?
キムラましゅろう
恋愛
アデリオール王国魔法省で魔法書士として
働くわたしに、ある日王命が下った。
かつて魅了に囚われ、婚約破棄を言い渡してきた相手、
ワルター=ブライスと再び婚約を結ぶようにと。
「え?もう一度あなたと?」
国王は王太子に巻き込まれる形で魅了に掛けられた者達への
救済措置のつもりだろうけど、はっきり言って迷惑だ。
だって魅了に掛けられなくても、
あの人はわたしになんて興味はなかったもの。
しかもわたしは聞いてしまった。
とりあえずは王命に従って、頃合いを見て再び婚約解消をすればいいと、彼が仲間と話している所を……。
OK、そう言う事ならこちらにも考えがある。
どうせ再びフラれるとわかっているなら、この状況、利用させてもらいましょう。
完全ご都合主義、ノーリアリティ展開で進行します。
生暖かい目で見ていただけると幸いです。
小説家になろうさんの方でも投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる