恋のキューピッドは怪獣でした!

ルカ(聖夜月ルカ)

文字の大きさ
上 下
76 / 135
先輩の家政婦さんはトラブルメイカー!?

19

しおりを挟む
いつもの倍くらいかかって、夕食の準備が仕上がった。
なんかもうくたくただよ。
 肉体的にも精神的にもとにかくすごく疲れたよ。



 「ところで、あんた…いつもご主人と一緒にごはん食べてるの?」

 「え?そ、そうですけど…」

 「まぁっ!!
ご主人は何もおっしゃらなかったの?」

 「え?べ、別に、何も…」



そう言えば、こないだも同じこと言ってたよね?
 史郎さんと一緒にごはんを食べたら、何か、まずいの?



その時、史郎さんが帰って来て…



「あ、おかえりなさい!」

 「おかえりなさいませ。」

 「あ、手島さん、来てくれたんだ。」

 「はい!」



 史郎さんが部屋に荷物を置いて来る間に、食事の支度をする。
だけど…もしかしたら、一緒に食べてはいけないんだろうか?
どうしよう?



そんなことを考えてたら、史郎さんが戻って来た。



 「史郎さん、食事はおひとりでされますか?」

 「え?なんで?」

 「え…それは、その……」

 手島さんがだめみたいなことを言ってたから…って、言っても良いのかどうか…



「みんなで食べれば良いんじゃないか?
 君達もまだなんだろ?」

 「は、はい。わかりました。」



ほら、史郎さんは一緒で良いって言ってくれたよ。
 手島さんはなんだか困ったような顔をしてたけど、テーブルも四人掛けのものなんだし、一緒に食べた方が片付けも楽だもんね。



 手島さんは、使う食器にも指示を出す。
 私は、言われた通りに料理を盛り付ける。
 確かに綺麗だ。
いつもの食卓よりずっと豪華で美味しそうに見える。
まぁ、食材もいつもよりずっとお金がかかってるし、そのせいもあるかもだけど…
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

お飾りの侯爵夫人

悠木矢彩
恋愛
今宵もあの方は帰ってきてくださらない… フリーアイコン あままつ様のを使用させて頂いています。

アルバートの屈辱

プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。 『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

思い出さなければ良かったのに

田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。 大事なことを忘れたまま。 *本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

捨てられた王妃は情熱王子に攫われて

きぬがやあきら
恋愛
厳しい外交、敵対勢力の鎮圧――あなたと共に歩む未来の為に手を取り頑張って来て、やっと王位継承をしたと思ったら、祝賀の夜に他の女の元へ通うフィリップを目撃するエミリア。 貴方と共に国の繁栄を願って来たのに。即位が叶ったらポイなのですか?  猛烈な抗議と共に実家へ帰ると啖呵を切った直後、エミリアは隣国ヴァルデリアの王子に攫われてしまう。ヴァルデリア王子の、エドワードは影のある容姿に似合わず、強い情熱を秘めていた。私を愛しているって、本当ですか? でも、もうわたくしは誰の愛も信じたくないのです。  疑心暗鬼のエミリアに、エドワードは誠心誠意向に向き合い、愛を得ようと少しずつ寄り添う。一方でエミリアの失踪により国政が立ち行かなくなるヴォルティア王国。フィリップは自分の功績がエミリアの内助であると思い知り―― ざまあ系の物語です。

【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った

五色ひわ
恋愛
 辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。アメリアは真実を確かめるため、3年ぶりに王都へと旅立った。 ※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話

なにをおっしゃいますやら

基本二度寝
恋愛
本日、五年通った学び舎を卒業する。 エリクシア侯爵令嬢は、己をエスコートする男を見上げた。 微笑んで見せれば、男は目線を逸らす。 エブリシアは苦笑した。 今日までなのだから。 今日、エブリシアは婚約解消する事が決まっているのだから。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?

水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。 日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。 そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。 一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。 ◇小説家になろうにも掲載中です! ◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています

処理中です...