恋のキューピッドは怪獣でした!

ルカ(聖夜月ルカ)

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お仕事の始まりはベリーエキサイティング!

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だから、何がなんでも行きたくなってわけじゃない。
でも…良いんだろうか?
 私なんかが一緒に着いて行って…
どうして、彼女さんと行かないんだろう?
……あ、そっか。
 彼女さんはきっと怪獣が嫌いなんだ。
でも、一人で行くのがいやで、だから私を誘ったってことか…
じゃあ、行っても良いのかな?
そうだよ、私が行くことによって、何かデメリットがあるのなら、史郎さんも端から誘わないはずだもんね。



 「……どうかした?
 行きたくないのか?」

 「え?い、いえ…そうじゃないんです。
はい、行きます!行かせていただきます!」

 「……そうか。」

その時の史郎さんは、すごく嬉しそうな顔をしていた。
こっちまで釣られて微笑んでしまいそうになる、とっても無邪気な笑顔……



どうして?
 何がそんなに嬉しいんだろう?
 私が一緒に行くから……ではないよね。
うん、そんなはずはない。



でも、考えてみれば、私も嬉しいよ。
もうじきここでの仕事は終わるけど、最後に史郎さんと一緒にお出掛け出来るなんてね。
 良い思い出になりそうだ。
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