恋のキューピッドは怪獣でした！

お仕事の始まりはベリーエキサイティング！

２２

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 （はぁ……疲れた……）



 昨夜の決意通り、私は次の日から全力で家事を頑張った。
 朝早くに起きて、雨戸を開けることから一日が始まる。
それから、朝食の支度をして、掃除や洗濯に取り掛かる。



 史郎さんは、本当に良く出かける。
でも、出掛ける時間は割と不規則だから、やっぱり働いてるわけではないと思う。
 彼女さんとのお泊りデートもたまにある。
きっと、うまくいってるんだろうね。
 出掛けない日は、ひとりで部屋にこもってることがよくある。
 怪獣のDVDでも見てるんじゃないのかな？



 私は、とにかく日々の家事をちゃんとやるだけ。
そう思って、ひたすら頑張った。
 気が付けば、ここに来てもう三週間程の時が流れていた。
せっかく家事も段取り良くこなせるようになったっていうのに、あと一週間しかここにいられないのが、残念だ。



それだけじゃない。
 史郎さんともけっこう仲良くなれた。
 顔を合わせるのは主に食事の時だけど、その間に交わす他愛ない会話がとても楽しい。
 最近は、史郎さんの好きな怪獣の話もしてくれるようになった。
それって、私のことを信頼してくれたってことじゃないかなぁ？なんて思うのは、私の勘違い？