十五の石の物語

ルカ(聖夜月ルカ)

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「ヴェールじゃないか!!」

 「レヴさん!!
 良かった!もうこんなにお元気になられていたとは!」

 「あぁ、これも君のおかげだ。
 君のおかげで命拾いをしたよ。
 本当にありがとう…!」

 「……いえ…運が良かっただけです……」

 私は、ヴェールの手を取り、その手を力強く握り締めた。
ヴェールは、照れているのか、私と目を合わそうとしなかった事が少し気にかかった。




 「しかし、どうしたのだ?
 君はもうここへは戻って来ないものだと思っていた。
 村の方は良いのか…?」

 「そのことなのですが……」

あたりを見渡し、ジネットが近くにいないことを確かめると、ヴェールはゆっくりと話し始めた。
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