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 「……ここは…?
 私は生きているのか…!?」

 私が倒れてから、一体、どれほどの時が過ぎたのだろう?
 気が付いた時に最初に感じたのは生きているということについての驚きだった。


 「レヴ!!
やっと…やっと、気がついたんだね!
 生きてるに決まってるだろ。
あんた、本当にとぼけたことばっかり言ってくれるね…!」

 「……そうか…助かったのか…」

 口ではそう言いながらも、まだどこか実感がなかった。



 「ほら、見てごらんよ…」

サリーは毛布の中から私の手を取り、それを私に見せ付けた。



 「指輪がない…!!」

 「そうさ…
あの指輪はもうこの世にはない…
砕け散ってしまったよ。」

 「し、しかし、一体どうやって!?」

 「それは…それはヴェールが……」

 「ヴェールがどうした?
そういえば、ヴェールはいないのか?」

 「……まぁ、詳しい事はおいおい話していくからさ。
 今はあんたの身体を治していくのが一番さ…
なにか飲むかい?」



それからというもの、私は日一日と生気を取り戻して行った。
 私の身体はひどく痩せこけ、顔もやつれてはいたが、あの痛みや苦しみが嘘のように消え失せていた。

 
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