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それからしばらくして夜が開け、四人は夜が明けると共に旅立った。
ユスカはマイユが生きていたことを知らせるため、西の森へ……ヴェール、サリー、ネリーの三人はレヴの待つ星の町へと……



「ここから星の町まではさほど遠くはありませんが、レヴさんのことが心配です。
 一刻も早く星の町に着きたいのです。
 少し強行軍になっても構いませんか?」

 「大丈夫です。
 私は旅慣れてはいませんが、身体だけは丈夫なのですよ。
 心配せずに進んで下さい。」

 「ありがとう、ネリー…!よろしく頼むよ!」

 三人は星の町を目指し、ほとんど休みもせずに暗くなるまで歩き続けた。
この分なら思ったより早く星の町へ着けるかもしれないと、サリーとヴェールは期待に胸を膨らませた。



その晩のことだった…
夜の静寂にネリーの叫び声が響き渡った。



 「ネリーさん!」

 「どうしたんだい!?」

ヴェールとサリーが駆けつけると、そこには激しい息遣いをするネリーが倒れていた。



 「ネリー!大丈夫かい!」

 「ネリーさん!しっかり!」

ネリーは何度も頷きながら、肩を大きく動かして息を整える。

 二人が見守る中、しばらくしてやっとどうにか話せるまでにネリーは回復した。



 「ごめんなさいね…もう大丈夫ですから。」

 「体調になにかあったのですか?
 今日、無理に歩き過ぎたせいでしょうか?」

 「いえ……そうではないのです。
 実は、私のキャストライトと心を通じさせていたのですが……
やっと石の思いを感じることが出来、私が生まれる前のことから記憶を失うまでのこと、そしてその後のことまでが一気に流れ込んできて……
まだ、うまく力をコントロール出来ないためです。
 驚かせてしまって本当にごめんなさい…」

 「で、では…すべてを思い出されたのですか…!!」

 「……えぇ…」

ネリーは、真っ直ぐにヴェールの顔をみつめながら頷いた。
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