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13、薔薇輝石(結ぶ愛)ロードナイト

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あれから私は思いつく限りの様々な方法を試していた。
 石鹸水を付けてみたり、皮膚と指輪の間にナイフを入れてみようとしたが、結局、指輪ははずれることなく、自分の指を傷付けただけだった。



 (……愚かだな…私も…)

 指輪がはずれないのは、そんな単純な理由ではないことは最初からわかっていた。
それに、やれるだけのことはやってみたせいか、私はなんとなく気持ちが落ち着いて来るのを感じていた。
それはただの諦めだったのかもしれないが……



(もうよそう…この石のことを考えるのは…
ありきたりの方法ではきっとどうにもならぬのだ。
 今はこの石のことよりも、森の民の村を探す事だ。
それを優先するべきなのだ……)



それは端からわかっていたことなのに、言い知れぬ不安にかられて焦ってしまった自分のことを、私は恥ずかしく感じていた。



 (皆にも心配をかけてしまったかもしれない…
明日からは落ち着かなくてはな……) 


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