252 / 449
11、血玉石(救いの力)ブラッドストーン
21
しおりを挟む
「あ、あの…ジェムストーンさんは、ご両親のために幸せの石を探されてるそうですわ。」
ジネットが突然会話に口をはさんだ。
「幸せの石?
どんな石なのさ?
それがここにあるのかい?」
「いや…ここでみつかったのは…そりゃあ確かに良い石なんだが、俺が探してる石かどうか…」
そういうと、ジェムストーンは採掘場に入り、一つの石の塊を持って戻った。
「これがここで採れた石だ。」
「へぇ~…
変わった石だね!
赤い斑点があるんだね。」
「磨けばこの緑色がもっとくっきりして、綺麗だと思うぜ。
明日、磨いてみせてやるよ。」
「ジェムストーンさんは各地で珍しい石を採掘されているのですよね?」
「あぁ…けっこういろんな所へ行ったぜ。」
「明日、詳しくお話を聞かせていただけないでしょうか?」
「今でも良いぜ。」
「少し専門的な話になりますので、明日ゆっくりおうかがいしたいのですが…」
「わかったよ。じゃ、明日な。」
それから、皆は思い思いの場所で眠りに就いた。
ジネットは、一人だけ、少し離れた所にいた。
なにか様子がおかしい気がしたが、思い当たることといえば、さっき、サリーの言ったいやみのことか、ネリーのことでヴェールをからかったことだろうが、もし、本当にそのことを気に病んでいるとしたらおかしな話だ。
なにせ、ジネットは心に決めた人がいて、彼女はその人を探しているのだから。
きっと、私の考え過ぎだろう。
まだ私達との付き合いも短いし,きっと一人でゆっくりしたいのだ。
そう考え、私も眠りに就いた。
ジネットが突然会話に口をはさんだ。
「幸せの石?
どんな石なのさ?
それがここにあるのかい?」
「いや…ここでみつかったのは…そりゃあ確かに良い石なんだが、俺が探してる石かどうか…」
そういうと、ジェムストーンは採掘場に入り、一つの石の塊を持って戻った。
「これがここで採れた石だ。」
「へぇ~…
変わった石だね!
赤い斑点があるんだね。」
「磨けばこの緑色がもっとくっきりして、綺麗だと思うぜ。
明日、磨いてみせてやるよ。」
「ジェムストーンさんは各地で珍しい石を採掘されているのですよね?」
「あぁ…けっこういろんな所へ行ったぜ。」
「明日、詳しくお話を聞かせていただけないでしょうか?」
「今でも良いぜ。」
「少し専門的な話になりますので、明日ゆっくりおうかがいしたいのですが…」
「わかったよ。じゃ、明日な。」
それから、皆は思い思いの場所で眠りに就いた。
ジネットは、一人だけ、少し離れた所にいた。
なにか様子がおかしい気がしたが、思い当たることといえば、さっき、サリーの言ったいやみのことか、ネリーのことでヴェールをからかったことだろうが、もし、本当にそのことを気に病んでいるとしたらおかしな話だ。
なにせ、ジネットは心に決めた人がいて、彼女はその人を探しているのだから。
きっと、私の考え過ぎだろう。
まだ私達との付き合いも短いし,きっと一人でゆっくりしたいのだ。
そう考え、私も眠りに就いた。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
ゆとりある生活を異世界で
コロ
ファンタジー
とある世界の皇国
公爵家の長男坊は
少しばかりの異能を持っていて、それを不思議に思いながらも健やかに成長していた…
それなりに頑張って生きていた俺は48歳
なかなか楽しい人生だと満喫していたら
交通事故でアッサリ逝ってもた…orz
そんな俺を何気に興味を持って見ていた神様の一柱が
『楽しませてくれた礼をあげるよ』
とボーナスとして異世界でもう一つの人生を歩ませてくれる事に…
それもチートまでくれて♪
ありがたやありがたや
チート?強力なのがあります→使うとは言ってない
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
身体の状態(主に目)と相談しながら書くので遅筆になると思います
宜しくお付き合い下さい
【完結】あなたの思い違いではありませんの?
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
複数の物語の登場人物が、一つの世界に混在しているなんて?!
「カレンデュラ・デルフィニューム! 貴様との婚約を破棄する」
お決まりの婚約破棄を叫ぶ王太子ローランドは、その晩、ただの王子に降格された。聖女ビオラの腰を抱き寄せるが、彼女は隙を見て逃げ出す。
婚約者ではないカレンデュラに一刀両断され、ローランド王子はうろたえた。近くにいたご令嬢に「お前か」と叫ぶも人違い、目立つ赤いドレスのご令嬢に絡むも、またもや否定される。呆れ返る周囲の貴族の冷たい視線の中で、当事者四人はお互いを認識した。
転生組と転移組、四人はそれぞれに前世の知識を持っている。全員が違う物語の世界だと思い込んだリクニス国の命運はいかに?!
ハッピーエンド確定、すれ違いと勘違い、複数の物語が交錯する。
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/11/19……完結
2024/08/13……エブリスタ ファンタジー 1位
2024/08/13……アルファポリス 女性向けHOT 36位
2024/08/12……連載開始
異世界子ども食堂:通り魔に襲われた幼稚園児を助けようとして殺されたと思ったら異世界に居た。
克全
児童書・童話
両親を失い子ども食堂のお世話になっていた田中翔平は、通り魔に襲われていた幼稚園児を助けようとして殺された。気がついたら異世界の教会の地下室に居て、そのまま奴隷にされて競売にかけられた。幼稚園児たちを助けた事で、幼稚園の経営母体となっている稲荷神社の神様たちに気に入られて、隠しスキルと神運を手に入れていた田中翔平は、奴隷移送用馬車から逃げ出し、異世界に子ども食堂を作ろうと奮闘するのであった。
〈本編完結〉ふざけんな!と最後まで読まずに投げ捨てた小説の世界に転生してしまった〜旦那様、あなたは私の夫ではありません
詩海猫
ファンタジー
こちらはリハビリ兼ねた思いつき短編として出来るだけ端折って早々に完結予定でしたが、予想外に多くの方に読んでいただき、書いてるうちにエピソードも増えてしまった為長編に変更致しましたm(_ _)m
ヒロ回だけだと煮詰まってしまう事もあるので、気軽に突っ込みつつ楽しんでいただけたら嬉しいです💦
*主人公視点完結致しました。
*他者視点準備中です。
*思いがけず沢山の感想をいただき、返信が滞っております。随時させていただく予定ですが、返信のしようがないコメント/ご指摘等にはお礼のみとさせていただきます。
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
顔をあげると、目の前にラピスラズリの髪の色と瞳をした白人男性がいた。
周囲を見まわせばここは教会のようで、大勢の人間がこちらに注目している。
見たくなかったけど自分の手にはブーケがあるし、着ているものはウエディングドレスっぽい。
脳内??が多過ぎて固まって動かない私に美形が語りかける。
「マリーローズ?」
そう呼ばれた途端、一気に脳内に情報が拡散した。
目の前の男は王女の護衛騎士、基本既婚者でまとめられている護衛騎士に、なぜ彼が入っていたかと言うと以前王女が誘拐された時、救出したのが彼だったから。
だが、外国の王族との縁談の話が上がった時に独身のしかも若い騎士がついているのはまずいと言う話になり、王命で婚約者となったのが伯爵家のマリーローズである___思い出した。
日本で私は社畜だった。
暗黒な日々の中、私の唯一の楽しみだったのは、ロマンス小説。
あらかた読み尽くしたところで、友達から勧められたのがこの『ロゼの幸福』。
「ふざけんな___!!!」
と最後まで読むことなく投げ出した、私が前世の人生最後に読んだ小説の中に、私は転生してしまった。
乾坤一擲
響 恭也
SF
織田信長には片腕と頼む弟がいた。喜六郎秀隆である。事故死したはずの弟が目覚めたとき、この世にありえぬ知識も同時によみがえっていたのである。
これは兄弟二人が手を取り合って戦国の世を綱渡りのように歩いてゆく物語である。
思い付きのため不定期連載です。
孤独な腐女子が異世界転生したので家族と幸せに暮らしたいです。
水都(みなと)
ファンタジー
★完結しました!
死んだら私も異世界転生できるかな。
転生してもやっぱり腐女子でいたい。
それからできれば今度は、家族に囲まれて暮らしてみたい……
天涯孤独で腐女子の桜野結理(20)は、元勇者の父親に溺愛されるアリシア(6)に異世界転生!
最期の願いが叶ったのか、転生してもやっぱり腐女子。
父の同僚サディアス×父アルバートで勝手に妄想していたら、実は本当に2人は両想いで…!?
※BL要素ありますが、全年齢対象です。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる